今回は以前コチラでレビューしたタブレットの上位機種にあたる UAUU T60 Pro の実機レビューです。
ココ最近、UAUU T60 を扱ったブログ記事の PV が伸びていると思ったら、Pro が出ていたんですね。
謎めいたブランドではありましたが、わりとちゃんとしたブランドだったと記憶しています。
ということで、2万円以下で買えるタブレット UAUU T60 Pro を詳しく紹介します。
iPad とか、高すぎるよ!と思われている方、サクッと使えるタブレットをお探しの方など、タブレット選びの参考になれば幸いです。
ぜひぜひ最後までお付き合いください。
それでは行ってみましょう!
UAUU T60 Pro
まず、ブランドの UAUU について、簡単に触れておきます。
UAUU は2015年12月に中国の深圳で設立されたブランドで、代理店はシンガポール、香港(中国)、山西省(中国)、湖南省(中国)等にあるようです。
それでは主なスペックと、特徴を紹介します。
まず、スペック表はコチラ
Brand | UAUU |
商品モデル番号 | T60PRO |
CPU | Spreadtrum T618 (Unisoc T610) / 2 x A755, 6 x A55 |
GPU | Mali-G52 |
OS | Android 12 |
Display | 10.1インチ 1920 x 1200 IPS WUXGA (16:10) |
RAM | 6GB RAM |
ROM | 128GB (最大 1TB TF カード対応) |
カメラ | フロント: 500万画素 / リア: 1300万画素 |
Wi-Fi | 2.4/5G |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
接続端子 | USB Type-C |
ネットワーク | GSM B2/B3/B5/B8, WCDMA:B1/B2/B5/B8, FDD:B1/B3/B8/B18/B19/B26/B28, full: B40/B41 |
バッテリー | 6000mAh |
サイズ | 23.9 x 15.8 x 0.7 cm |
重量 | 460g |
ハードウェアチェックアプリでチェックすると CPU が T618 (Unisoc T610) と表記されていました。
これは、前のときも説明しましたが、旧表記が Spreadtrum T618 ということで、現行の Unisoc T610 と同等の製品ということです。
ということで、CPU や GPU は同じです。
というか、ざっとスペックを見ると、RAM 容量とストレージ容量を強化したモデルですね。
以前のレビューも合わせて見てもらえるとありがたいですが、ココらへんは中華タブレットのあるあるかと思います。
それと、Widevine L1 対応というところも注目すべきですね。
UAUU T60 Pro の外観
サイズとデザインは前機種とほぼ一緒。
プリントされている内容が違うくらいです。
ケースを付けない裸の状態だとカメラの出っ張りがだいぶ気になりますが、コダシマはケースがあれば裸で使わないので、そこまで気になりません。
ちなみに、2種類のケースがあります。
以前はコチラのタイプを使っていました。
結構気に入ったのですが、同じケースを使うとどっちがどっちかわからなくなるので、今回はコチラのケースにしました。
カバーを閉じるとスリープするスマートスリープ機能とかあるかな?と思いましたが、本体にセンサーが無いっぽいので、反応はしませんでした。
バッテリーの消費に関わるので、ココは注意していたほうが良さそうですね。
ディスプレイ性能
ディスプレイの性能についてもチェックしていきましょう。
コチラの機種も明るさの自動調整機能が無いのは不便ですが、それは値段なりといったところ。
ディスプレイは10点マルチタッチで、ちゃんと10点認識されました。
タッチのレスポンスについても、まぁこの価格のタブレットでは無難な感じです。
色合いや視野角については前の機種と変わらずです。
飛び抜けてキレイという感じではありませんが、無難な感じです。
反応エリアのチェックも、概ね良好でした。
だいぶ雑ではありますが、強いて言えば、画面の下に当たる部分が数ドット程度認識されないところがあったかな?という程度。
使用の際にはそれほど影響は無いと思います。
カメラ性能
カメラも変わらず、おまけ程度の画質です。
タブレットのカメラに高画質は期待しないほうが良い、とは言うものの、あくまでも個人的な感想ですが、この価格帯のタブレットとしては比較的きれいな方だと思います。
画質に拘る必要のないオンラインでのミーティングなどでは十分に使える範疇です。
タブレットのカメラは、スキャナー代わりに使ったり、記録用に使ったり、オンラインミーティングで使ったりと、画質に拘らない使い方が適していますね。
セキュリティ
そういえば、あまり Android タブレットで顔認証の設定をしたことがなかったので、今回テストしてみました。
設定するときには、顔の登録の際には「背景が~」「明るさが~」などで苦労しましたが、登録してしまうと思いの外レスポンスが良いです。
ココはカメラ性能というよりは、OS の性能という感じです。
メガネの有無も問題ないのがちょっと感動的です。
ベンチスコア
それでは、ベンチスコアの計測をしてみましょう。
今回も Antutu v9、 Geekbench 5、 PerformanceTest で、T60 と T60 Pro のベンチスコアを比較をしてみました。
Antutu
RAM とストレージが増量された結果が出ていると思うような結果でした。
トータルで21万点超えと言うのは Unisoc T610 で言えば中の上くらいの結果です。
Geekbench
同じプロセッサなので、基本的には大差ない結果になると思いましたが、Multi の結果に少し開きが出ました。
PerformanceTest
コチラもやはり同じプロセッサなので、そこまでの差は出ないと思っていました。
ベンチスコア計測の結果を見てみると、AnTuTu が RAM とストレージ容量のアップが数字に出たという内容で、全体的には同じ製品といえる結果でした。
SIM 対応について
UAUU T60 Pro は、4G LET 高速データ通信、デュアルカード、デュアルスタンバイ対応しており、また、GPS を内蔵しているので、外出先でも簡単に道案内をすることができます。
最近の中華タブレットでは、ココらへんの機能を持っている製品が増えていますが、その中でも UAUU T60 Pro は日本の環境に適している製品でした。
というのも、対応するバンドは Band 1/2/3/5/8/18/19/26/28/40/41 ということで、多くの中華タブレットで対応しない、日本の大手キャリアのいわゆるプラチナバンド帯と言われている Band 18/19/26/28 が対応しています。
電話として見ると優秀です。
ということで、電波などの利用条件が比較的厳しい楽天モバイルの SIM で音声通話も試しました。
結果は見事!普通に通話できました。
※近くで通話したため、ハウリングがひどかったです。
でっかい電話の出来上がりです。
てか、最近の中華タブレットはこの辺の強化がやばいですね。
別のタブレットでも触れましたが、最近の中華タブレットでは、わりと普通に通話 SIM が使えるようになってます。
今の御時世、タブレットを電話にしてメリットはあっても、デメリットは無いと思います。
タブレットを家電代わりにするのも悪くないでしょう。
Widevine L1 の検証
もう皆さんご存知かと思いますが、Widevine について説明しておきます。
Widevine DRM とは、Google が開発したデジタル著作権管理 (DRM) システムであり、メディアのコンテンツ保護の仕組みです。
Widevine は、ハードウェアに応じて保護レベルが異なる 3 つのセキュリティレベルに分かれています。
- L1 … 解像度、HDR 制限なし。最高レベルの保護。
- L2 … 通常 540p までの解像度制限。
- L3 … 通常 480p までの解像度制限。
Widevine DRM は、Google Play を始めとして、YouTube、Netflix、Disney+、Amazon Prime Video、などのサービスで使用されています。
UAUU T60 及び T60 Pro は、セキュリティレベル L1 なので、動画コンテンツの解像度に制限は無いはずですが、Prime Video で動画視聴した際、画質の表記が見られませんでした。
Youtube では最高 1080p での再生ができたのですが、ココはちょっとグレーな感じがしますね。
ゲームしてみた
今回はさらっと Call of Duty をプレイする程度でしたが、わりと快適にプレイできたように思います。
もちろん解像度は低画質ですが、ぬるぬる動いてくれています。
画質に拘らなければ、それなりに楽しめるゲームは多いのではないでしょうか?
ガチ勢には不向きですね。
音声出力
音声出力について、4つのスピーカーはちゃんと左右から別々の音が出力される、ステレオ感のある音が出ています。
音量としては少し抑え気味な感じがします。
簡易ですが、音量のチェックをしてみましたが、最大ボリュームで動画視聴すると最高で 80dB 程度の音量レベルでした。
まぁ、部屋で一人動画を見るには十分かと思います。
UAUU T60 Pro のまとめ。
今回は UAUU T60 Pro Android タブレットの実機レビューでした。
基本性能や品質が、飛び抜けて優れているというわけでもありませんでしたが、RAM とストレージの増量の恩恵はあったと思います。
耳馴染みのないブランドではありますが、外観などの製品の作り込みに関しては問題ないと感じました。
価格について、日本では Amazon で購入できますが、クーポン割引などを併用すると2万円以下で手に入れられます。
気になるところが無いと言えば嘘になりますが、2万円以内に収まる性能として見ると、コストパフォーマンスは高いと感じます。
iPad ほどの性能はいらないけれど、サクッと手軽に使えるタブレットがほしいという方には最適ではないでしょうか?
ということで、UAUU T60 Pro の実機レビューは以上になります。
買うか買わないかは、あなた次第です!
参考サイト
- UAUU – https://uauutablets.com/
- UNISOC – https://www.unisoc.com/en_us/
- AnTuTu – https://www.antutu.com/en/index.htm
- Geekbench – https://www.geekbench.com/
- PassMark – https://www.passmark.com/japanese/index.php
- Widevine – https://www.widevine.com/
- ShenZhen GanEn Network Technology Co., Ltd. – http://gecommerce.net/