今回紹介するのは GEEKOM さんの AMD Ryzen 7 搭載ミニ PC です。
この GEEKOM というブランドは、2003 年に台湾で設立され、今年 2023 年に 創業 20 周年にあたる年になっています。そのため公式ストアでは 10 月 8 日〜 11 月 8 日の期間、20 周年記念セールが行われています。
ホント、かなり気合の入ったセールで、びっくりするお値段が並んでいます。
で、このセールの目玉の一つが、この A5 です。
ちなみに A5 は日本限定のセールというものです。やっぱ「限定」とか言われると特別感がありますよね。ってか、メインにしろ、サブにしろ、PC 欲しいって方、欲しいけどって方、まず見てください!
ってことで、A5 を見ていきましょう。
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GEEKOM A5 の特徴
まずは、冒頭でもお話した通り、AMD Ryzen プロセッサ搭載のミニ PC です。
Ryzen 好きのコダシマにはたまらないミニ PC GEEKOM A5 Mini PC の主な特徴は次のとおりです。
優れたパフォーマンスの Ryzen 7 5800H
繰り返しますが、A5 Mini PC には AMD Ryzen 7 5800H プロセッサーが搭載されています。
このプロセッサーは、Zen 3 アーキテクチャを採用しており、8 コア、16 スレッドで高い性能を発揮します。また、AMD Radeon Vega 8 グラフィックスが内蔵されており、ゲームやストリーミング、高解像度のビデオ再生など鮮明で美しい映像を楽しむことができます。
コンピュータにそれほど詳しくない方には、なかなかスゴそうに聞こえると思います。
実際に、スゴイんです!スゴイんですが、詳しい方となると「Ryzen って言っても 5000 シリーズじゃん」という声も聞こえそうではあります。
Ryzen 7000 シリーズが登場した今となっては、少々型落ち感があるのは否めません。
それは事実かもしれませんが、それでも Ryzen 7。
しかも 5800H という、「H」がついたプロセッサーは、モバイル向け Ryzen の中でもトップクラスのパフォーマンスを誇ります。まだまだ現役のプロセッサと言って過言はありません。
後ほどパフォーマンスのチェックを行いますが、まぁ見ててください。
大容量ストレージ
で、A 5 Mini PC は、512GB のストレージですが、比較的手軽にストレージを追加することができるため、充分なストレージ容量を確保することができます。
M.2 2280 PCIe Gen 3 x 4 NVMe/SATA と 2.5 インチ7mm SATA HDD の 2 つのドライブを使用しており、最大 4TB までの大容量ストレージを持つことができます。
高速な M.2 SSD の読み書き性能のおかげで、多くのアプリケーションやデータを保存しても、快適に使用することができます。
高い生産性と最高の映像体験
A5 Mini PC には、映像出力対応の USB 3.2 Gen 2 Type-C (8K 対応) ポート×2 と HDMI 2.0 (4K 対応) ポート×2 を搭載しているため、最大 4 つのモニターを同時に接続できます。オフィスワーカーを始めとして、ゲーマー、ビデオ編集者、グラフィックデザイナーなど、多くのユーザーにとって、作業効率の向上と素晴らしい映像体験を実現します。
でもぶっちゃけ、コダシマは 2 画面くらいでよいです。3 画面以上になると、カーソルを迷子にしてしまいます。
まぁ、別に USB 3.2 はストレージ用とかでもメチャクチャ便利ですからね。
無理して4画面にする必要はないです。お好みといったところでしょう。
充分な拡張性の豊富な接続端子
すでに少し紹介した感じになっていますが A5 Mini PC には、さまざまなデバイスを接続するためのポートが充実しています。
具体的には、先程の USB 3.2 Gen 2 Type-C×2 とHDMI 2.0b ×2 に加え、Type-A の USB 3.2 Gen 2×3、USB 2.0 Type-A×1 が用意されています。
さらに、2.5G RJ45 LAN ポートも搭載しているので、有線での高速なインターネット接続が可能で、データのやり取りもスムーズにできます。
高速&安定のワイヤレス接続
ワイヤレスも、Wi-Fi 6と Bluetooth 5.2 が搭載されています。Wi-Fi 6と Bluetooth 5.2を使えば、迅速で安心のワイヤレス接続が実現します。
Wi-Fi 6 は、環境が対応している必要はありますが、Wi-Fi 5 よりも最大 3 倍高速なデータ転送が可能なので、ストリーミングや作業の待ち時間が大幅に短縮できます。
コンパクトで便利なVESA対応
で、サイズについて。
大きなデスクトップやラップトップは移動や通勤には不向きで、場所も取ります。
しかし、GEEKOM A5 Mini PC は軽量で 0.65kg、サイズも 117×112×49.2mm と、とてもコンパクトに設計されています。
ブリーフケースにすっきり収まるサイズで持ち運びもでき、付属の VESA ブラケットを使うことでモニターの裏に手軽に取り付けることができます。
頑丈なメタルフレーム構造
そして、案外頑丈に作られています。
強固な金属とプラスチックのフレームが、落下や外からの圧力による変形を防ぎます。
さらに、その金属フレームが、静電気や電磁干渉からの影響を効果的に低減してくれます。
ってことで、この GEEKOM A5 Mini PC が、ただコンパクトなだけの PC ではなく、十分に実用性のあるミニ PC だということが伝われば幸いです。
GEEKOM A5 のパフォーマンス
とまぁ、そうは言っても、口頭だけだとなかなか信憑性に乏しいところがございます。実際に数値化してみて、そのパフォーマンスを評価してみましょう。
まず、Web 上に公開されている情報から、そのパフォーマンスを予習しておきます。
PassMark というサイトでは、PC だけでなくスマホやタブレットに搭載されているプロセッサも数値化しているので、トータル的にどれくらいの性能があるのかをザックリ知ることができます。
ってことで、Ryzen 7 5800H をチェック
結構良いスコアです。と言っても、どれくらい良いのかわかりにくいと思うので、ちょうど先日レビューしたミニ PC に搭載されていた型番の近い Ryzen 7 5700U と比較してみました。
「U」プロセッサは消費電力を抑えたモデルのため、やっぱりパフォーマンスは少し抑えられていますね。
とは言っても、この数値が高いのか低いのか、いまいちピンと来ていない方のために、最近、巷で「安価で高性能」の呼び名の高い Intel N100 と比較してみましょう。
はい、お値段の差が出てますね。
やっぱりちょっと比べる相手が違う気がするので、今度は競合といわれる Core i7-11800H と比較してみます。
別動画で紹介した Mini IT11 に搭載されていたプロセッサよりも高性能なやつです。
あ、ついでなので i7-11390H も比べてみましょう。
i7-11800H とは競合と言われるだけあり、なかなか良い勝負ですね。
ってか、こうしてみると i7-11390H ってそんなでもないんですね。
ちなみに同世代のデスクトップ向け Core i7-11700 無印と、コダシマがメインで使っている Ryzen 5 5600G も比較してみました。
なかなかおもしろい結果ですよね。
これらの結果を踏まえた上で、手持ちのマシンを実際にスコアをチェックしてみました。
PerformanceTest
まず、PassMark で提供している PerformanceTest でチェック。
全体的に見ると、やっぱり 3D グラフィックス性能が弱いです。
ただし CPU は高いスコアが出ていました。
Cinebench
次は Cinebench。
最新の Ryzen 7 7735HS 搭載機には及びませんでしたが、同世代のプロセッサの中ではトップクラスのスコアが出ました。
Geekbench
Geekbench でもチェックしてみました。
CPU の結果は、Cinebench のスコアの傾向ととても良く似てます。
ただし、グラフィックス性能においては内蔵グラフィックスでは太刀打ちできませんね。
ドラゴンクエストベンチマーク
ドラクエXは、軽めのゲームなので、これだけのパフォーマンスであれば最高設定でも行けるでしょう!ってことで計測してみました。
結果はやっぱりと言うべきか、最高設定にしても「すごく快適」の評価。
この程度のゲームであれば余裕でプレイできます。
Final Fantasy XV ベンチマーク
今度は逆に重めのゲームの代表 Final Fantasy XV のベンチソフトを使ってみます。
まずは初期設定の「標準品質、1920×1080、ウィンドウ」で計測。
結果は「スコア:2216、評価:重い」でした。
最も軽量になる設定に変更して計測してみたところ…。
「軽量品質、1280×720、フルスクリーン」で、「スコア:4540、評価:やや快適」という結果。
この辺でも、品質を落とせばプレイできるようですね。
ってことで実際にストリートファイター V と APEX Legensゲームをプレイしてみました。
GEEKOM A5 でゲームしてみた
ゲームをプレイする際には、ウチでいちばん高性能の 100Hz で表示できるモバイルモニターを使いました。
今回、フレームレートも別撮りしたつもりでしたが、カメラが上手く動作していなかったようで、ちゃんと撮影できていませんでした。
次こそちゃんとできるように頑張ります。
なので、フレームレートは確認しにくいですが、いずれのゲームでも最低限のレートは確保できていたようです。
GEEKOM A5 の消音性
ノート PC なんかもそうですが、こういったミニ PC の場合、そのファンノイズなど気にされる方も少なくないと思います。そこで、消音性についても確認してみました。
本体から 5cm ほどの距離でノイズを計測した際、通常の使用状態では 40〜45db 程度で、高負荷がかかった際には 70db 程度まで音が大きくなりました。ただし、あくまでも本体周辺でのノイズです。実際に使用する場合には 50cm 程度は離れていると思われます。その状態で計測してみると、通常時で 40db 以下、35〜36db 程度。高負荷の状態でも 50db 前後のファンノイズでした。
目安①(うるささ) | 目安②(身体/生活への影響) | 騒音値(dB) | 騒音発生源と距離、大きさの目安 |
きわめてうるさい | 聴覚機能に異常をきたす | 120dB | ・ジェットエンジン(飛行機)の近く |
110dB | ・自動車のクラクション(2m) | ||
100dB | ・電車が通るときのガード下 ・液圧プレス(1m) | ||
うるさくて我慢できない | 90dB | ・犬の鳴き声(5m) ・騒々しい工場の中 ・カラオケ(店内中央) ・ブルドーザー(5m) | |
80dB | ・地下鉄の車内 ・電車の車内・ピアノ(1m) ・布団たたき(1.5m) ・麻雀牌をかき混ぜる音(1m) | ||
うるさい | かなりうるさい。かなり大きな声を出さないと会話ができない | 70dB | ・騒々しい事務所の中 ・騒々しい街頭 ・セミの鳴き声(2m) ・やかんの沸騰音(1m) |
大きく聞こえ、うるさい。声を大きくすれば会話ができる | 60dB | ・洗濯機(1m) ・掃除機(1m) ・テレビ(1m) ・トイレの洗浄音 ・車のアイドリング(2m) ・乗用車の車内 | |
普通 | 大きく聞こえる、通常の会話は可能 | 50dB | ・静かな事務所 ・家庭用クーラー(室外機) ・換気扇(1m) |
聞こえるが、会話には支障なし | 40dB | ・市内の深夜 ・図書館 ・静かな住宅地の昼 | |
静か | 非常に小さく聞こえる | 30dB | ・郊外の深夜 ・ささやき声 |
ほとんど聞こえない | 20dB | ・ささやき ・木の葉のふれあう音 |
静かな部屋で、40db から 70db まで音が大きくなれば、そりゃうるさく感じるかもしれませんが、コダシマ的には普通に生活音の範疇だと思います。
いかがでしょう?
参考:https://www.skklab.com/standard_value
GEEKOM A5 のまとめ
高機能をコンパクトなボディに凝縮した、ミニPC GEEKOM A5 の魅力と特徴をまとめてみました。
1. 高性能プロセッサーの採用
AMD Ryzen 7 5800Hプロセッサーを搭載。このプロセッサーは、最大8コア、16スレッドの高い性能を持ち、AMD Radeon Vega 8 グラフィックスと組み合わせることで、美しい映像体験を実現します。
2. 大容量ストレージのサポート
最大4TBまでのストレージをサポート。M.2 SSDの高速な読み書き性能により、多くのデータやアプリケーションを快適に利用できます。
3. マルチディスプレイ対応
最大4つのモニターを同時に接続可能。これにより、作業効率や映像体験が飛躍的に向上します。
4. 豊富な接続ポート
さまざまなデバイスを接続するためのポートが充実。高速なインターネット接続やデータのやり取りもスムーズに行えます。
5. 高速&安定のワイヤレス接続
Wi-Fi 6とBluetooth 5.2の採用により、高速で安定したワイヤレス接続が実現。待ち時間を大幅に短縮し、効率的な作業が可能です。
6. コンパクト&VESA対応
軽量でコンパクトなデザインは、移動や通勤にも便利。VESAブラケットを使用してモニターの裏に取り付けることもできます。
7. 頑丈なメタルフレーム構造
強固なフレームが、様々な外部からのダメージを防ぎます。静電気や電磁干渉の影響も低減し、安心して使用できます。
このように A5 Mini PC は、ハイパフォーマンスを持ちながらもコンパクトなサイズを実現しています。オフィスでの作業はもちろん、外出先でも最高のパフォーマンスを発揮します。リーズナブルでそこそこのスペックを持った PC をお探しの方や、手頃なサブ PC をお探しの方など、これからのPC選びに、A5 Mini PCは欠かせない選択肢となることでしょう。
6万円切ってるし…
ちなみに PassMark で最新の AMD 7000 シリーズのスコアを拾って比較してみた結果がこちら。
負けてないです!十分現役です!
といったところで、レビューを締めたいと思います。
そして PC-FREEDOM を御覧頂いた方だけの割引コードも貼っておきますので、ぜひこのタイミングをお見逃し無く!
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おまけ
ちょっと気になったので、Apple M2 のスコアを PassMark で拾ってみて、AMD Ryzen 7 5800H と比較してみました。
Apple M2 プロセッサ搭載機
8 コアCPU、10 コアGPU、8GB ユニファイドメモリ、256GB SSDストレージ➡ 84,800円(税込)
8 コアCPU、10 コアGPU、8GB ユニファイドメモリ、512GB SSDストレージ➡ 112,800円(税込)
10 コアCPU、16 コアGPU、16GB ユニファイドメモリ、512GB SSDストレージ➡ 184,800円(税込)
Ryzen 7 54800H 搭載機
8 コア 16 スレッド CPU、8 コア GPU、32GB DDR4-3200 SODIMM、512GB SSDストレージ➡ 今なら 59,600円(税込み)
CPU にしろメモリにしろ、OS すら違うので、一概には比べられないとは思います。
これを見てどう感じるかは、あなた次第です。