TrueOS Stable 18.06
Web をウロウロしていたら、つい先日最新版がリリースされたとかいう TrueOS という名のフリーOSを知った。
早速 TrueOS を触ってみようと思う。
BSDってなんだ?

フリーで使える OS は Linux だけじゃない。
Linux ほどメジャーになれないけれど、 BSD もフリーで使えるOSの一つ。
BSD を知らない人のために、ざっくり説明すると Berkeley Software Distribution の略称でカリフォルニア大学バークレー校のコンピュータシステム・リサーチグループが開発・配布した UNIX 系の OS 。
BSD にもいくつかの系統があり、 FreeBSD・NetBSD・OpenBSD などがある。
TrueOS はこのなかの FreeBSD を、デスクトップパソコン向けに特化したディストリビューション。
以前は PC-BSD と呼ばれていたもの。
先日最新版がリリースされたので、それを試そうとおもったら残念ながら CUI のみ。

インストールから GUI が使えるってのがウリの TrueOS なので、デスクトップがあるひとつ前のバージョンを選ぶことにしました。

ダウンロードしたイメージファイルを元にLiveUSBを作成しインストールをしてみました。
TureOSをインストールしてみた
最近はもっぱら Ubuntu 系の Linux ばかりインストールしていたので、久しぶりにそれと違うインストーラーに触れるのはちょっぴりワクワクする。
どんな OS でも、インストールの際にいちばん重要なのはパーティションの設定。
もちろん TureOS でもいちばん最初はパーティションの設定から始まる。

パーティションの設定を進めていくと、Linux だとだいたいキーボードの設定や管理者権限の設定、ロケーションの設定だったりするのだけれど、TrueOS では何かが違う。

早速インストールが始まる。
順番が違うだけで変な感じがする。
でもまぁ、OS がインストールされるなら、他の設定はその前でも後でもどっちでもいいのはわかる。

なんか、嫌いな食べ物を「後に食べる」か「先に食べる」みたいな印象。
さて TrueOS の使い心地は?
BSD もフリーOSだが、Linux とは趣きが違う
ライセンスも BSD ライセンスに「近いライセンス」(チョット何言ってるかわかんないけど)と Linux のそれとも違うしね。
Ubuntu 系ばかり触れていると BSD はハードルが高い感じを受ける。
結論から言うと、個人的にはいろいろ△。
決して悪いワケではないけれども、良いワケでもない。
良い面で言えば、GUI 環境のおかげで初めてでも BSD に触れられるのはいちばんのメリットだと思う。
「すぐに、簡単に」使えることを目指してつくられたとのコトで、インストールからGUI環境で行うことができる。
またソフトウェアもブラウザは Firefox 、オフィスは LibreOffice と Linux でも定番のものが用意されている。
しかしながら、特に Ubuntu 系の Linux を GUI 環境メインで使っているユーザーなんかは、いろいろ使いにくさを感じて仕方ない。
日本語環境も完璧とは程遠く、英語がある程度理解できないと細かな設定は難しい。
Windows や macOS ばかり使っている人には余計に使いにくさを感じるだろう。
GUI 環境の使い勝手や情報量の面でいささか力不足を感じてならない。
個人的な意見ですが、
今から20年ほど前(2018年8月現在)、Linux も BSD も同じように情報があり、同じように手に入れられていた気がする。
しかし歳月は流れ、今は圧倒的に Linux の方が情報のみならず、使い勝手の面やシェアの面などなど BSD よりも優位にある感が否めない。
特に日本語環境においては余計に感じる。
BSD に対して「コミュニティが閉鎖的」だとか「インストーラーが不親切」だとか「サーバー運用に特化しているせい」だとかでマイナーになっているという話を聞く。
本当のところはわからないけれど、個人的には「安定」していて「使いやすい」OSであれば大歓迎。
ただし BSD は今まで辿ってきた経緯のためか、初心者にはハードルが高いというか使い難さを感じてしまうのは仕方ない。
初心者にわりと優しい Linux の方がメディアとかもとっつきやすく、その影響で知名度も上がる。
知名度が上がれば、その分興味を持つ人も増える。
当然そうなればシェアも増加していく。
シェアが増えれば情報も増える。
といった感じの好循環が Linux 界隈では行われているように思える。
BSD にもまだまだ根強いユーザーがいる。
TrueOS の情報も最近増えつつあるので、BSD がどんどん元気になってくるかもしれない。
機能的、技術的に切磋琢磨されることはユーザーとして大変喜ばしいこと。
Linux であれ BSD であれ、どんどん開発競争してもらいたい限り。
TrueOS の公式サイトは以下の URL から