ついに登場!Raspberry Pi 完全対応の Ubuntu Desktop

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ついに登場!Raspberry Pi 完全対応の Ubuntu Desktop 20.10 Groovy Gorilla .
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Ubuntu の最新版となる 20.10 Groovy Gorilla が 2020年10月22日にリリースされたので試してみました。
https://releases.ubuntu.com/20.10/

今回のリリースは通常の amd64 (x86_64) アーキテクチャに加えて ARM 64bit 版のアーキテクチャ、つまりは Raspberry Pi 4 向けがリリースされました。
この2つについて紹介していきます。

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Ubuntu 20.10 Groovy Gorilla

https://youtu.be/DfyBW1SxAmc
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Ubuntu 20.10 のサポート期間は、2021年7月までのわずか9ヶ月間のサポートなので、どうしても新しいものが使いたいなどの特別な理由がない限りは、20.04 LTS を使い続けている方が良いかと思われます。

でも、コダシマ的にコードネームの Groovy Gorilla は Focal Fossa よりもだいぶ好きです。

Ubuntu 20.10 の概要

ubuntu 20.10 Groovy Gorilla のデスクトップ。ファンキーなゴリラがボク好み。カッコいい!

推奨のシステム要件

  • CPU: 2GHz 以上のデュアルコアプロセッサ
  • RAM: 4GB 以上のシステムメモリ
  • Storage: 25GB 以上の空き領域
  • インターネットアクセス

それよりもコダシマ的には Raspberry Pi 4 向けにリリースされた Ubuntu Desktop 20.10 は試してみるべきですね。

Raspberry Pi 4 のスペック

  • CPU: Cortex-A72 (ARM v8) 64bit SoC @ 1.5GHz
  • RAM: LPDDR4-3200 SDRAM 2GB, 4GB, 8GB
  • Strage: microSD カード
    ※microSD カードは NOOBS を使って Raspberry Pi OS をインストールする場合 16GB 以上のものが推奨される。

という具合に、PC 並のスペックとなっているため重量級のデスクトップでも快適に動作させる事ができそうです。

お互いのパフォーマンスが向上したために実現したのが Ubuntu Desktop 20.10 なのでしょう。

Ubuntu 20.10 をざっくりレビュー

Ubuntu 20.04 LTS Focal Fossa のデスクトップ。

20.10 よりも 20.04 LTS を使い続けることを進める理由は、サポート期間が短いのも理由のひとつですが、主だった変更が と GNOME 3.38 というところで、特別目立った新機能や追加機能が見当たらないところ。

カーネルのアップデートは重要な変更だと思いますが、最新のデバイスに対応したのとパッケージのアップデートやバグ修正がメイン。

Linux カーネル 5.8 では以下の内容が更新された。

  • より良いWiFi接続品質のための通信時間キュー制限
  • 3コピーと4コピーおよびその他のチェックサム代替を備えたBtrfsRAID1
  • USB 4(Thunderbolt 3プロトコル)のサポートが追加されました
  • X86デフォルトで5レベルのページングサポートを有効にする
  • Intel Gen11(Ice Lake)およびGen12(Tiger Lake)グラフィックスのサポート
  • AMD Family 19h(Zen 3)の初期サポート
  • CPUコアを使用したタスク配置を改善するためのシステムの熱圧力追跡
  • XFSオンライン修復
  • VirtIO-FSとのOverlayFSペアリング
  • キー/キーリング通知、マウント変更などの一般通知キュー。
  • PCIe-to-PCIデバイスの省電力を改善するためのアクティブステートパワーマネジメント(ASPM)
  • POWER10の初期サポート

GNOME 3.38 では、Activities Overview などの強化が行われ、パフォーマンスが大幅に向上し応答性が向上した最速のリリースとされています。

ほかにもプライベート Wi-Fi ホットスポットをサポートしたり、Wi-Fi ホットスポットに接続できる QR コードを生成し、接続したい端末に読み取らせることで Wi-Fi を使えるという機能も追加、生体認証をサポートした Ubuntu Certifide サービスも使うことができるなど、より便利な機能が追加されました。

さらに、Ubuntu インストーラーである Ubiquity には、Active Directory(AD)が統合されました。

これは、ホームユーザーが使用するものよりもエンタープライズ(企業向け)機能ですが、それでもかなり注目に値する追加機能ですね。

Ubuntu 20.10 のより詳しい内容▶https://discourse.ubuntu.com/t/groovy-gorilla-release-notes/15533

ですが、それでもコダシマ的にはアップデートするには理由が弱い気がします。
実際にインストールしてテストしてみました。
たしかにアニメーションなどが以前よりもスムーズになった気もしますが、正直なところ LTS との違いをしっかり体感できるほどではないと思いました。

ただし、Raspberry Pi 版となると話は別。

Ubuntu on Raspberry Pi

Raspberry Pi に完全対応した Ubuntu Desktop 20.10。当然のように GNOME が動作するのが素晴らしい。

今まではデスクトプ環境のない Ubuntu Server や IoT 向けの Ubuntu Core しかリリースされていませんでした。(フレーバーのひとつである Ubuntu MATE はデスクトップがありましたね)

ですが今回の Ubuntu Desktop 20.10 は、しっかりとしたデスクトップ環境も備えたリリース。

しかも 64bit 対応ということで、Raspberry Pi の次世代 OS という印象を受けます。

そのうえ Raspberry Pi 公式サポート、デスクトップ環境が Xfce や LXQt といった軽量なデスクトップ環境でなく、Linux 界隈屈指の重量級デスクトップである GNOME というのがニクいですね。

Ubuntu Server に後からスクトップ環境をインストールするという方法を取らざるを得ませんでしたが、Ubuntu Desktop 20.10 ならその必要がありません。

以前紹介した動画
みんな大好き!Raspberry Pi で Ubuntu 20.04 LTS を使ってみた!

ちなみに Raspberry Pi 公式サポートとなったので Raspberry Pi Imager でも提供されています。

Raspberry Pi Imager で直接 Ubuntu Desktop 20.10 をインストールすることができるようになりました。

Raspberry Pi 版の Ubuntu Desktop 20.10 をインストールする場合、microSD カードは最低 4GB 、推奨 8GB 以上となっていますが、おすすめはやっぱり 16GB 以上ですね。

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Raspberry Pi 版 Ubuntu の場合、Raspberry Pi OS の初期設定とはちょっと違って、よりインストールっぽい雰囲気が強いです。

システムの表示言語設定画面。

言語の選択こそ、見た目は違いますがそれ以降の設定については見たことがある感じです。

GUI インストーラーは、通常の Ubuntu と同じ。

インストール後も見たことがある初期設定から始まります。

さまざまなサービスのアカウント登録をする場所。

気になった点

Raspberry Pi 版の Ubuntu Desktop にていくつか気になった点があったので、そちらも紹介しておきたい。

日本語環境

Raspberry Pi 版でも日本語環境はサポートされていますが、インストール後に「Language support(言語サポート)」での設定と、設定項目のなかの「地域と言語」の設定変更をしなければいけません。

ぶっちゃけ日本語入力についても、地味に設定が面倒です。

最近、ローカライズがかなり進んでいたと思っていたので、ここいら辺は面倒に感じますね。

パッケージ

次ははパーッケージについて。

ソフトウェアセンターに並んでいるパッケージ、つまりはリポジトリにあるものは当然ですが問題なく使えるようです。

しかし、インターネットで拾ってきたパッケージはどうなのでしょうか?

いつもプロプライエタリ・ソフトウェアの代表として Google Chrome をインストールしているので、今回もチャレンジ。

WoR のときは問題なかったけれども Ubuntu on Raspberry では?

Windows ARM のときは問題なくインストールできましたが、Ubuntu の場合はどうでしょう?

Google Chrome =ダメでした。

Windows 版はどうなのかわかりませんが、Linux 版ではどうやら amd64 アーキテクチャで動作するようで、インストールの際にエラーが出ました。

まず、デフォルトのパッケージマネージャでインストールできなかったので、GDebi パッケージマネージャをインストール。

.deb 形式のパッケージが簡単にインストールできるようにする GDebi Pakage Install。

すると、「間違ったアキテクチャ」とかエラーが出てしまいました。

「間違ったアーキテクチャを追加する」というエラーが出ました。

とりあえず、端末を開いて「$ sudo dpkg –add-architecture amd64」を実行してみましたが、またもやエラー。

「依存関係が満たされていません」というエラーが出ました。

「依存関係が満たされていません」と言われたので、言われたパッケージをインストールしてみましたが、「sudo apt install libasound2」 すでに最新バージョン。

必要だと思われたパッケージ「libasound2」はすでに最新バージョンがインストールされていた。

いろいろやってみましたが、コダシマのスキルではココまでが限界。

今後はわからないですが、現時点ではインストールしてもエラーが出てしまいます。

Chromium は問題ありません。

Flatpak は?

Flatpak も使えるかな?

snap もいいですが Flatpak も使ってみたいので試してみました。

Flatpak =ダメでした。

リポジトリの登録でエラーが出ます。

アップデートのときにもリポジトリでエラーが出ます。

リポジトリとかソフトウェアセンターのプラグインをを使わなければいいのかな?

こちらもやっぱり今後の展開に期待ですね。

まとめ

という感じで Ubuntu 20.10 Groovy Gorilla をざっくり見てみました。

Ubuntu 20.10 は、2021年7月までのわずか9ヶ月間のサポートなので、どうしても新しいものが使いたいなどの特別な理由がない限りは、20.04 LTS を使い続けている方が良いかと思います。

ですが、同時にリリースされた Raspberry Pi 4 版 Ubuntu Desktop 20.10 は試してみるべき。

ストレージが microSD ということもあるためか、ところどころでモッサリしてしまうところはあるものの、アプリケーションが起動してしまえば古い PC で動作させるよりも快適な感じがするほどでした。

このまま開発が続けば Raspberry Pi 版の LTS も登場することになると思います。

その頃には、Raspberry Pi を取り巻く環境はどう変わっているのだろう?

なんだか色々と楽しみだ。

おまけ

Groovy Gorilla のリリースの少し前に Ubuntu Unity 20.04 のアルファ版を試してみました。

Ubuntu Unity もアルファ版だけれども、Raspberry Pi で使えるデスクトップ環境のある Ubuntu 。

Ubuntu Unity ▶https://ubuntuunity.org/2020/10/14/ubuntu-unity-for-raspberry-pi-alpha1/

まだアルファ版ということもあり初回起動時にはネットワークの不具合や、ファイルに関連する細々としたエラーが見られます。

はっきり言って Groovy Gorilla のほうが安定して動作してくれます。

一見すると同じようなデスクトップ環境ですが、使い勝手はけっこうな違いがあります。

今年は Ubuntu LTS がリリースされ、そのせいあって GNOME デスクトップをよく使っていたため、ボク個人としては Unity よりもやっぱり GNOME のほうが使いやすく感じますが、あなたはどうですか?

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