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Fedora 32 beta: Red Hat 系Linuxのベータ版がリリースされたので試してみた。

2020年4月4日

Red Hat 系の Linux ディストリビューションである Fedora の最新版となる 32 beta が、2020年3月17日にリリースされていたので試してみた。

Fedora とはどんな OS ?

Fedora 32 beta: Red Hat 系Linuxのベータ版がリリースされたので試してみた。
https://getfedora.org/ja/

Fedora は、米レッドハット社が支援するコミュニティー「Fedora Project」によって開発されている RPM 系 Linux ディストリビューション。バージョン6までは Fedora Core と呼ばれていた。

Fedora は最新技術を積極的に取り込み、その成果を企業向けの有償パッケージである RHEL (Red Hat Enterprise Linux) にフィードバックする位置づけとなっている。

より詳しい情報は▶https://docs.fedoraproject.org/en-US/docs/

Fedora 32 beta の概要

  • ベース: 独立
  • アーキテクチャ: x86_64
  • デスクトップ環境: GNOME
  • パッケージ管理: RPM (DNF)
  • パッケージ形式: rpm
  • カーネル: 5.6.0

Fedora 32 beta をインストールするのに必要なスペックは?(推奨)

  • CPU: 1GHz 以上 (2GHz 以上のデュアルコア) のプロセッサ 
  • RAM: 1GB (4GB) 以上のメモリ
  • Storage: 10GB (20GB) 以上の空き領域
  • Display: SVGA 800×600 (VGA 1024×768) 以上の解像度

Fedora 31 ハードウェアの概要
https://docs.fedoraproject.org/en-US/fedora/f31/release-notes/welcome/Hardware_Overview/

主なアプリケーション

  • ブラウザ: Firefox 74.0
  • オフィス: LibreOffice 6.4.1.2
  • ミュージック: Rhythmbox 3.4.4
  • マルチメディア: ビデオ

Fedora についてのより詳しい情報は
https://docs.fedoraproject.org/en-US/docs/

Fedora 個人的な意見ですが、

デスクトップ OS として使う場合、今回紹介した Fedora にしろ Ubuntu にしろ openSUSE にしろ Arch にしろデスクトップ環境が同じだと違いがよくわからない。

でも今回は、ちょっと踏み込んで調べてみた。

Fedora と Ubuntu との比較

インストールしデスクトップ OS として GUI 環境で使う場合には、デフォルトの壁紙以外でで両者の違いを見極めるのは非常に難しい。

Fedora 32 beta: Red Hat 系Linuxのベータ版がリリースされたので試してみた。
Debian 系の雄 Ubuntu と比較してみた。

どちらも最新技術を積極的に取り入れる Linux ディストリビューションなうえ、デスクトップ環境も同じ GNOME を採用している。しかし基本的きは同じだけれども、ちょっとずつレイアウトや項目が異なったりする。

インストーラー

とても良く似ている両者だけれども、インストーラーはだいぶ見た目が違う。個人的には Ubuntu 系のインストーラーのほうが慣れているためかしっくり来る。

Fedora 32 beta: Red Hat 系Linuxのベータ版がリリースされたので試してみた。
Fedora のインストーラー。
Fedora 32 beta: Red Hat 系Linuxのベータ版がリリースされたので試してみた。
Ubuntu のインストーラー

ちなみに Fedora は Ubuntu よりもエンジニア向けに開発されているためか、Ubuntu で見られる「自動ログイン」の機能がない。

パッケージ管理

Fedora 32 beta: Red Hat 系Linuxのベータ版がリリースされたので試してみた。
基本的なパッケージ管理は「 GNOME ソフトウェア」で行う。

アップデートのインストールは Windows のように再起動後に行われ、場合によっては Windows のように数回の再起動が行われる。Linux ではあまり見られない形なので新鮮に感じる。

Fedora 32 beta: Red Hat 系Linuxのベータ版がリリースされたので試してみた。

リポジトリ以外からのパッケージを追加する場合には GNOME ソフトウェアで追加することができる。

Fedora 32 beta: Red Hat 系Linuxのベータ版がリリースされたので試してみた。
右クリックメニューには「ソフトウェアのインストールで開く」という項目がある。

Ubuntu もデスクトップ環境が GNOME なので同じ操作ができるが、いずれも Debian 系でいう GDebi パッケージインストーラーのように使うことができる。

Fedora 32 beta: Red Hat 系Linuxのベータ版がリリースされたので試してみた。
Fedora のパッケージ管理は「yum」または「dnf」コマンドで行う。

ちなみにターミナルを使ってパッケージ管理する場合、Fedora は「yum」または「dnf」コマンドを使う。ボクはもっぱら Debian 系ばかり使っていたのでちょっと戸惑ったが、Debian 系での「apt」コマンドの「apt」を差し替えるだけで使える。ただしオプションには違いがあるようなので、そこは注意が必要。Arch の「pacman」コマンドよりも移行しやすいかも。

日本語入力

Fedora 32 beta: Red Hat 系Linuxのベータ版がリリースされたので試してみた。
Fedora のデフォルト日本語入力は「かな漢字変換 (libkkc)」

Fedora の日本語入力はバックエンドとして libkkc を使用する iBus 入力メソッドエンジン (ibus-kkc) とともにFedora 19 から採用されている。Ubuntu では Mozc が標準となっているが、どちらが良いかは好みが分かれるところ。ちなみに libkkc は Fcitx でも使えるので、違いを比較してみた。

Mozc は入力中からサジェストが表示される。ボク個人としてはコチラのほうが安心するというか、使い慣れている。

Fedora 32 beta: Red Hat 系Linuxのベータ版がリリースされたので試してみた。
Mozc の場合、入力中からサジェストが表示される。

対する libkkc は変換(スペースキーを押す)して初めてサジェストが表示される。

Fedora 32 beta: Red Hat 系Linuxのベータ版がリリースされたので試してみた。
libkkc は入力中にサジェストが表示されることはない。
Fedora 32 beta: Red Hat 系Linuxのベータ版がリリースされたので試してみた。
一度スペースキーを押すと(変換すると)第一候補が表示される。
Fedora 32 beta: Red Hat 系Linuxのベータ版がリリースされたので試してみた。
もう一度スペースキーを押すと、サジェストが表示される。

インターネット上の口コミを見る限り libkkc の変換精度はとても優れているようで、人気が高まっているようだ。

libkkc (リブカカシ) = Japanese Kana Kanji Conversion library
https://fedoraproject.org/wiki/Features/libkkc

アプリケーション

Fedora 32 beta: Red Hat 系Linuxのベータ版がリリースされたので試してみた。
Fedora にプリインストールされているアプリケーション。

Fedora はブラウザとオフィスソフトなど、デスクトップ OS として使うためのアプリケーションがプリインストールされているほか、仮想環境を作る GNOME Boxes が予め用意されている。地図や天気、連絡先と行ったアクセサリも用意されているが、必要最低限のアプリが用意されている感じだ。

Fedora 32 beta: Red Hat 系Linuxのベータ版がリリースされたので試してみた。
Ubuntu にプリインストールされているアプリケーション。

それに対して Ubuntu はブラウザやオフィスソフトの他、ゲームや To Do など、よりデスクトップ OS として使うために便利なアクセサリもインストールされている。

若干の方向性の違いが見られる。

ボク的には Fedora はエンジニア方向、Ubuntu はパーソナル方向に向かっているようにも思える。

おさらい。

Fedora と Ubuntu 比較してみると、違いよりも同じところのほうが目立った気がする。しかしボク的には自動ログインがなかったり、予め GNOME Boxes がインストールされていたりするところを見ると「ちょっとエンジニア向けかな?」という感じ。

Fedora 32 beta: Red Hat 系Linuxのベータ版がリリースされたので試してみた。
というか Web サイトに「開発者向けに~」って書いてあった

とはいえ Fedora もデスクトップ OS としてのアプリや機能が充分なので、Windows からの移行の候補としても良いかもしれない。

Fedora の残念な点と良い点

残念な点

  • Red Hat 系のインストーラーに慣れていないためか変な感じする。
  • 自動ログインがない。
  • 最新技術の実験的な位置づけの Linux ディストリビューションのためか、サポート期間が短い。
  • ベータ版のため不具合が…。正式リリースが待ち遠しい。

良い点

  • 最新技術をいち早く試すなら Fedora だね!
  • RHEL に通じる Linux なので Red Hat 系エンジニアを目指すならコレ!

Fedora のおすすめ度(5段階評価)

初心者向け度… ★★★★★

Linux 初心者でも迷わず使えるかどうか。★が多いほどデスクトップ指向。

デスクトップ OS としても充分に使える Linux ディストリビューション。最新コンピューティングを手軽に試すことができる。

日本語の環境… ★★★★★

日本語表示および日本語入力ができるかどうか。★が多いほど設定も簡単。

インストール直後から日本語入力ができる。ほかではあまり見ることがない libkkc を採用されているが、使い勝手はそこまで悪くない。

システム要件… ★★★☆☆

古いマシンでも快適に使うことができるかどうか。★が多いほど古いマシンでも使える。

最新技術を積極的に取り入れているのと、デスクトップ環境が GNOME ということで推奨環境は高め。

総おすすめ度… ★★★★★

全体的なおすすめ度。★が多いほどアナタに使ってみて欲しい Linux。

多くの企業で使われている RHEL に通じる Linux ディストリビューションなので、Red Hat 系のエンジニアを目指すのであれば試してみるべき。

Fedora に興味を持ったアナタは、下の URL を今すぐクリック!
ダウンロードする▶https://getfedora.org/ja/workstation/download/

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