イタリアで開発されている Linux ディストリビューション(以降、ディストロ)。
Sabayon という名称はフランス語であるが、イタリア料理のデザートであるムース状クリームが由来とされる。
そんなイタリアで開発されている Sabayon とは?
Sabayonとは?
Sabayon は、グラフィカルインターフェイスを持ったインストーラーでインストールできる Gentoo ベースのオープンソース Linux ディストリビューション(以降、ディストロ)。
OSのインストールを行う手順はさほど難しくなく、デフォルトで Web ブラウザなどのアプリケーションもインストール済みである。
Gentoo Linux と比較すれば導入は非常に容易になっており、LiveDVD のハードウェア識別能力も高い。
デスクトップ環境に GNOME、KDE、LXQt、Xfce、MATE、ウィンドウマネージャにFluxboxを用いたエディションが用意されている。
またサーバー用と Rasberry Pi 用のエディションも用意されている。
Sabayon の概要
- ベース: Gentoo
- アーキテクチャ: x86_64
- デスクトップ環境: Fluxbox, GNOME, KDE, MATE, Xfce
- パッケージ管理: Entropy, Portage
主なアプリケーション
- ブラウザ: Google Chrome
- メール: Evolution
- オフィス: LibreOffice
- グラフィック: GIMP
- ミュージック: Rythmbox
- マルチメディア: mpv Media Player, ビデオ
- 動画編集: Pitibi
Sabayonをインストールするのに必要なスペックは?(推奨)
- CPU: Intel Pentium II 以降 ( x86_64 以降)
- RAM: 512 MB (1 GB 以上)
- DISK: 20 GB (30 GB 以上)
Website → https://www.sabayon.org/
個人的な意見ですが、
Gentoo Linux といえば、難易度が高いため初心者には手に負えないディストロという印象が強い。
例えばソフトウェアを追加する際にも、Firefox や OpenOffice.org などは、他のディストロなどでみられるような予めコンパイルされたソフトウェアパッケージを導入することもできるが、基本的にはソフトウェアを自分でコンパイルしなければいけなく、経験豊富なユーザーでなければ困難だろう。
そんな Gentoo 系の Sabayon だけれども、グラフィカルユーザーインターフェイスのインストーラーが使われ、 Fedora などのそれとよく似ているためインストールはわりと簡単にできる。
またデバイスの認識能力にも長けているので、だいたいのデバイスは問題なく認識される。
だがしかし、インストールができても中身はやっぱり Gentoo 。
優しさいっぱいの Ubuntu や Mint ばかり使っていたもんだから、けっこうワケがわらない(苦笑
てか、日本語環境はあるものの翻訳はなんだか不思議な感じだし、しかも思ったより軽くない(GNOME でテストしたから?)。
あぁ、ソフトウェアを追加するときにコンパイルしなきゃないから、そこそこのスペックが必要か。
使いやすくするには結構手間がかかるし、簡単なのはインストールくらいかな。
Sabayon もやっぱり Linux 初心者にはハードルが高い代物だった。
もう少し勉強しよう。
ちなみに、 Chromebook に使われている Google Chrome OS (Chromium OS を含む)も、実は Gentoo 系のディストロ。
腕に覚えのある方はぜひお試しアレ。
Website → https://www.sabayon.org/
Sabayon (サバイヨン)