2019年1月に入り、Archman では 5 日にデフォルトデスクトップ環境である Xfce 版のリリースが行われ、14 日には Openbox 版がリリース、20 日には JWM 版がリリースされた。

Archman とは?

Archman GNU/Linux はトルコ版 Manjaro なのか?

Archman はトルコで開発されている Arch 系の Linux ディストリビューション(以降、ディストロ)。

ロゴも Arch Linux のロゴを、トルコ国旗風にアレンジしたものが使われている。

Archman GNU/Linux はトルコ版 Manjaro なのか?

ベースである Arch Linux を知らない方のためにざっくり説明すると、「シンプリシティ」「ミニマリズム」「エレガンス」さ、コードの正しさに焦点を当てて開発されているディストロ。

非常に軽量で安定性も高いディストロとして評価が高いため、最近は派生ディストロが増えてきている。

Archmanという名前は Arch linux と Arch 系で使われいるパッケージ管理アプリ Pacman package management の組み合わせに由来している。

リポジトリは Arch Linux のものが使われており、ドキュメント類も Arch Linux にリンクが貼られている。

 

Archman の概要

  • ベース: Arch
  • アーキテクチャ: x86_64
  • デスクトップ環境: Budgie, Deepin, JWM, KDE Plasma, LXQt, MATE, Openbox, Xfce
  • パッケージ管理: Pacman

 

Xfce 版をインストールするのに必要なスペックは?

Web サイトでは詳細が見つけられなかったので Manjaro を参考。

  • CPU: 1G Hz 以上
  • RAM: 2 GB 以上
  • DISK: 30 GB 以上

 

Xfce 版の主なアプリケーション

  • ブラウザ: Firefox
  • メール: Mail Reader
  • オフィス: LibreOffice
  • グラフィック: GIMP, Inkscape
  • マルチメディア: Parole Media Player

 

JWM 版をインストールするのに必要な最小スペックは?

Archman GNU/Linux はトルコ版 Manjaro なのか?

参考までに軽量版である JWM のスペックを紹介したかったが、Web サイトでは詳細が見つけられなかったので antiX を参照。

  • CPU: Pentium III
  • RAM: 256 MB 以上
  • DISK: 2.7 GB 以上

ディスクの空き領域については、インストールするアプリによって変わるので、もう少し余裕を持った方が良い。

 

JWM 版の主なアプリケーション

上記の通り JWM バージョンはプリインストールされているアプリが最小限に絞られている。

  • ブラウザ: Firefox

 

Website → http://archman.org/

 

個人的な意見ですが、

ベースは Arch Linux 、デフォルトのデスクトップ環境は Xfce 、インストーラーは Calamares とほぼ Manjaro と同じ構成。

さらにコミュニティバージョンのデスクトップ環境も、Manjaro とだいぶ被っている。

まさにトルコ版 Manjaro という印象が強いディストロだ。

ただしリポジトリは、そのまま Arch Linux のものが使われているので、Manjaro よりも Arch に近い気がする。

しかし初期段階で日本語表示される Manjaro とは異なり、 Archman では日本語表示ができないのは、日本人にとって大きな違いになる。

Archman GNU/Linux はトルコ版 Manjaro なのか?

勉強するなら、まんま Arch Linux を使った方が良さそうだし、普段使いするなら Manjaro の方が利便性が高い。

最近 Arch 系ディストロがマイブームになっているので試してみたが、僕的には積極的に使う理由は特にない。

Manjaro と Archman を例えていうなら、「うな重」と「うな丼」くらいの違いしかなくないかな?

あとはあなたのお好みで。

Website → http://archman.org/