このブログと Youtube チャンネルで活躍してもらっているジャンクで手に入れた Windows XP 世代の PC 東芝 Qosmio の HDD を SSD に換装してみました。
IDE HDD は高い。

もともと Qosmio の HDD が 80 GB と少し少なく感じていたので、もう少し容量の多い HDD を探していました。
しかし Qosmio の HDD の規格は IDE (Ultra ATA100) という古い規格だったため、現在では品薄になってしまい Amazon や楽天市場で探してみると意外に高かった。

しかしその時 Amazon のサジェストの中に mSATA の SSD を IDE 規格に変換する変換アダプタを見つけた。

面白そうなので、少し調べてみた。数こそ少ないが IDE 規格の HDD を SSD 化させることができそうだ。
ただ問題は搭載できる SSD が、mSATA であること。最近の SSD の多くは M.2 規格のため、コチラも意外と品薄気味になっている。

よく見てみると、SSD と変換アダプタを合わせた金額は IDE HDD 単体よりも安かった。容量こそ少なくはなるが、安くて速度が速くなるにこしたことはない。
ただ気になっるのは IDE 規格で SSD の速度が活きるのかどうか。
IDE 規格の実力は?

Qosmio の IDE は Ultra ATA100 なので 1秒間に最大 100MB を転送するパラレルインターフェイス。最近の SATA=Serial ATA は 1秒間に最大 750MB を転送する。さすがに 100MB と 750MB の差は大きい。
HDD は 7200rpm や 5400rpm という回転数とキャッシュサイズでデータ転送速度が決まる。データ転送の最大値はインターフェイスの規格によるけれども、HDD では最大値を出すことはできない。
インターネットを調べまくると、Qosmio に搭載されていた HDD の回転数と同じ 5400rpm で一般的なキャッシュ 8MB だと、1秒間におよそ 60MB 程度のデータ転送速度だということがわかった。キャッシュサイズが大きければデータ転送速度も上がるようだけれども、Windows XP 世代の PC ではそれ以上のキャッシュはなかったと思われる。つまり HDD だと、インターフェイスのデータ転送速度を活かしきれていなかったということがわかった。
結論、 IDE だろうが HDD を SSD に変えると、データ転送速度の向上が期待できる。
ということで、Qosmio のカスタマイズも兼ねて mSATA SSD と mSATA IDE 変換アダプタを買ってみることにしました。
実装。

取り付けは思った以上に簡単。mSATA SSD の溝をソケットの出っ張りに合わせてはめ込むだけ。

SSD には固定用のビスもついていたけれども、アダプタには固定用のストッパー(というかピン?)があり、ビスなしでもしっかり固定できる。

アダプタに SSD を取り付けたら、HDD を取り付けていたマウンタに固定し接続する。

コネクタピンの向きに注意しなければいけないが、向きが違うと取り付けられないので、たぶん大丈夫。無理して壊さないように。
作業が終わったあとに起動速度の比較をしてみました。以下の動画で、作業と比較を確認することができます。
思った以上に速くなった。
とはいえプロセッサが非力なので、当たり前だがクライアントのパワーが要る Youtube や Google Docs などの Web サービスでは SSD の効果は皆無。
SSD の効果を実感するのは、起動時の他 LibreOffice や GIMP などのオフラインで動作するソフトウェアを使う時。Windows XP 世代のパソコンを操作しているとは思えないほどキビキビ動いてくれ、ヤフオクでジャンクで出品されていたパソコンとは思えないほど快適に使える。
書類作成や、ブログの更新、調べ物なんかにはまだまだ使える。なにより手元にある Qosmio は NVIDIA GeForce FX Go5200 を搭載し、16bit ステレオに対応したスピーカーが内蔵されている当時のハイエンドモデル。もう一花咲かせてみようではないか!