今回は、前回インストールしたドイツで開発されている Arch 系ディストリビューション SwagArch だけれども、まだ日本語入力ができない。
そこで今回は、日本語入力環境を整える。
SwagArch の日本語化3ステップ
結論から言えば、 Manjaro と同じ作業で完了する。
やることは3ステップ。
- インプットメソッドのインストール
- .xprofile の作成
- .bashrc の編集
一連の作業を、順を追って解説する。
インプットメソッドのインストール
個人的に Fcitx + Mozc の組み合わせが好きなので、関連するパッケージをインストールする。
Pacman を使い以下のパッケージをインストールする。
- fcitx
- fcitx設定(Fcitxを選択すると依存関係で設定される)
- fcitx-configtool
- fcitx-gtk2
- fcitx-gtk3
- fcitx-mozc
- fcitx-qt4
- fcitx-qt5
依存関係にあるパッケージも合わせてインストールする。
ちなみに opencc: optional engine to do chinese convert (中国語変換を行うためのオプションエンジン)についても聞かれるので、任意で選択すると良い。
またコマンドを使う場合は以下の通り
$sudo pacman -S fcitx-mozc fcitx-gtk2 fcitx-gtk3 fcitx-qt4 fcitx-qt5
このブログでは GUI 操作をメインで紹介しているけれども、実はコマンドでインストールするほうが楽かもしれない。
.xprofile の作成
ここからは隠しファイルを表示して操作する。
まず Xwindow システムで必要になる .xprofile を用意する。
ファイル名を「.xprofile」とし、以下の内容を入力・保存する。
export LANG="ja_JP.UTF-8" export XMODIFIERS="@im=fcitx" export XMODIFIER="@im=fcitx" export GTK_IM_MODULE=fcitx export QT_IM_MODULE=fcitx export DefaultIMModule=fcitx
.bashrc の編集
こちらはすでに存在するファイルのため、いろいろと記述されているけれども、その最後に以下の内容を追記する。
export GTK_IM_MODULE=fcitx export XMODIFIERS=@im=fcitx export QT_IM_MODULE=fcitx
再起動
以上の作業が終わり、再起動させると日本語入力ができるようになる。
個人的な意見ですが、
Manjaro の日本語入力環境を整えたことがあるのであれば、難しいことはない。
しかしいちばん最初触れる Linux としては、ハードルが高いかもしれない。
個人的には2番目、3番目に使ってみるのがベターかも。
また今回は日本語入力環境としてFcitx + Mozc の組み合わせにしたが、インプットメソッドは他に、
- iBus
- IIIMF
- SCIM
- uim
がリポジトリには用意されている。
Arch には思いのほかインプットメソッドの種類があるので、好きなものを選ぶと良い。
また日本語入力システムも、
- Anthy
- SKK
があるので、より自分好みの使い方ができると思う。
しかしながら環境が整うほど、 Manjaro か SwagArch か悩ましくなる。
以前紹介した ArcoLinux や Archman よりも、SwagArch の方が Manjaro に使い勝手が似ているように感じる。
というか、僕の使っている環境が SwagArch に似ていたのかな?
軽量で安定性の高い Linux を探している方には、オススメのディストロなのは間違いない。