Arch Linux で fcitx の後継プログラムとして fcitx5 が登場し、けっこう経ったと思います。

ままでの fcitx も熟成されて、随分使いやすくなりましたが、fcitx5 の使い勝手も気になるところなので、今回 Manjaro に fcitx5 をインストールしてみました。。

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日本語化 fcitx5-im パッケージグループのインストール。

fcitx5 で日本語入力をするためには fcitx5-im パッケージグループのインストールが必要になります。

Fcitx5 を Manjaro にインストールして日本語入力してみた。

必要なパッケージは以下の通り。

  • fcitx5
  • fcitx5-configtool
  • fcitx5-qt
  • fcitx5-gtk
  • fcitx5-mozc (お好みで anthy, ssk(libskk))

GUI でインストールする場合には、「パッケージの追加と削除」を使ってひとつずつ見つけてインストールします。

ちなみに以下のコマンド

$ sudo pacman -S fcitx5-im

を実行すると fcitx5-im パッケージグループに関連付けられた

  • fcitx5
  • fcitx5-configtool
  • fcitx5-qt
  • fcitx5-gtk

が自動的に選択され、まとめてインストールされます。

ただし、日本語入力エンジンは別途インストールしなければいけません。

使いたい日本語入力エンジンが決まっていれば、続けて入力することで一般にインストールできます。

ちなみに今回、Mozc をインストールしてみました。

$ sudo pacman -S fcitx5-im fcitx5-mozc

インプットメソッドモジュールの環境変数の設定。

Fcitx5 を Manjaro にインストールして日本語入力してみた。
https://wiki.archlinux.jp/index.php/Fcitx5

Fcitx5を常用する場合は、環境変数を変更する必要があります。

ArchWiki に設定内容が紹介されているので、それをそのまま使います。

まずは、ホームディレクトリに「.pam_environment」という名前のファイルを作成します。

Fcitx5 を Manjaro にインストールして日本語入力してみた。

「.pam_environment」には以下の内容を入力して保存します。

GTK_IM_MODULE DEFAULT=fcitx
QT_IM_MODULE DEFAULT=fcitx
XMODIFIERS DEFAULT=@im=fcitx

ログインし直すと fcitx5 が起動しますが、自動起動してくれなかった場合には…

$ fcitx-autostart

を実行すると良いです。

ちなみに、この環境変数の設定はすべてのログインセッションで定義されます。

現行の Arch 系ディストリビューションだと fcitx も同じ設定で良さそうです。

Fcitx5 を使ってみた。

Fcitx5 を Manjaro にインストールして日本語入力してみた。

メニューとかの雰囲気がずいぶんとシンプルになった。

もしかしたら他にもパッケージがあるのかな?

Fcitx5 を Manjaro にインストールして日本語入力してみた。

入力のときの雰囲気も変わっている。

入力自体は、軽快に入力できるのでわりと快適。

…ただし、アプリケーションによって一切日本語入力を受け付けないものがありました。

その代表は WPS Office 。

AUR のも Flatpak のもダメでした。

もしかしたら他にも fcitx5 だと日本語入力できないアプリケーションがあるかもしれません。

もう少し改善されるのを待つべきか?

それとも、問題のない範囲で使っていくかはあなた次第ですね。