文字化けがヤバい Antergos だったが、今回はその文字化けの解消に加えて日本語環境を整えていく。

https://youtu.be/9EAHo80wsMM

Antergos の日本語化

日本語フォントのインストール

まずは読めないことには始まらない。

Arch 系 Linux の Antergos をインストールしてみた、

必要なフォントやパッケージをインストールする。

文字化けで、何が何やらさっぱりだけれども、アイコンを頼りに Pacman にたどり着く。

Manjaro でも同じアイコンだったからね。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

 

とにかく文字化けをなんとかしたいので、日本語フォントを検索してインストールする。

検索窓に「 font japan 」とか入力してみた。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

 

すると、それらしいパッケージが表示された。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

「当たり」がどれかわからないので、とりあえず全部チェックしインストール。

 

依存関係にあるパッケージも合わせてインストールする。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

ちなみに後から検証してみたら、「 Adobe 〜」のフォントがインストールできれば文字化けが解消できた。

 

っとその前に、パッケージをインストールする際には認証しなければいけない。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

 

しかし、認証画面でパスワードをインストールするもエラー発生。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

 

理由は明白。

なぜなら僕は、いつもパスワードのどこかに必ず「記号」を入れる。

その記号、 US キーボードと日本語キーボードではキーの位置が違う。

なのでエラーが出た時点で、設定されているキーボードのレイアウトも違うことがわかる。

ってことで、キーボードレイアウトの変更もしなきゃないねぇ。

 

設定確認

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

言語関係の設定を確認するべく「設定」→「 Region & Language 」を開いてみる。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

案の定「入力ソース」には英語しか存在していない。

日本語の入力ソースを追加するために「+」をクリック。

ウィンドウが開くと「日本語」と表示されているので、「日本語」をクリック。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

 

一覧が表示されるので、とりあえず「日本語」を追加しておく。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

 

上に表示されたものから優先されるので、日本語を上位に移動させる。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

ちなみに、以前紹介した Solus の場合には、ここで入力システムを設定する必要があったが、 Antergos はどうなんだろう?

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

まぁ、そんなことを思いつつ Arch 系には Fcitx も Mozc もあるので、その両方をインストールすることにした。

 

日本語入力システムをインストールする

Fcitx を検索すると、一覧が表示される。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

同じ Arch 系ディストロ Manjaro を参考にして、必要と思われるパッケージを選択する。

インストールしたパッケージは以下の通り。

  • Fcitx (fcitx)
  • Fcitx 設定 (fcitx)
  • fcitx-configtool
  • fcitx-gtk2
  • fcitx-gtk3
  • fcitx-mozc
  • fcitx-qt4
  • fcitx-qt5

もちろんインストールの際に必要な、依存関係にあるパッケージも一緒にインストールする。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

ちなみにターミナルで操作する場合には以下の通り。

# pacman -S fcitx fcitx-mozc fcitx-configtool fcitx-gtk2 fcitx-gtk3 fcitx-qt4 fcitx-qt5

 

インストールが終わったら、一旦再起動してみた。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

 

日本語入力システムの設定

追加された「 Fcitx 設定」をクリックし、Fcitx の設定を行う。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

 

やったことといえば「 Mozc 」の存在確認と、上位に移動させた程度。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

 

「全体の設定」で入力メソッドの切り替え設定を確認する。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

すでに必要な設定が行われていたので、特に何もすることなく完了させた。

 

ただし、この状態ではまだ日本語入力ができない。

いろいろ調べてみると Antergos 標準のディスプレイマネージャとして LightDM を採用している。

この LightDM 、スタートアップスクリプトファイルが必要のようだが、自動的に作られない。

なのでスクリプトファイルを作る。

 

スクリプトファイルの作成

Manjaro でも作成した「 .xprofile 」を Antergos でも作る。

https://pc-freedom.net/today_pc_story/%E3%80%90%E4%BB%8A%E8%A9%B1%E9%A1%8C%EF%BC%81%E3%80%91manjaro-%E3%81%AE%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E5%85%A5%E5%8A%9B%E3%81%AE%E8%A8%AD%E5%AE%9A/#xprofile

Manjaro の時は「 .bashrc 」の修正もしたけれども、Antergos はどうなのかな?

とりあえず、ドットファイルが確認しやすいように「隠しファイルを表示する」にチェックを入れ、隠しファイルが見えるようにした。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

 

「 .bashrc 」はあるけれども、やっぱり「 .xprofile 」はない。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

 

テキストエディタで作成できるので、テキストエディタを起動させる。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

 

テキストエディタで以下の入力をする。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx

 

このファイルを保存する際に「 .xprofile 」として保存する。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

この作業、最近はターミナルでやったほうが早い気がしてきた。

ちなみに、ターミナルで作業する場合は、以下のようなコマンドを実行すればできる。

$ echo -e \
"export GTK_IM_MODULE=fcitx
export QT_IM_MODULE=fcitx
export XMODIFIERS=@im=fcitx" \
> ~/.xprofile

 

方法はどうあれ、これで「 .xprofile 」ができた。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

 

これでまた再起動してみる。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

 

日本語入力テストしてみた

試しにターミナルで日本語入力をしてみたところ、無事に日本語入力への切り替えも、日本語入力もできた。

Arch 系 Linux : Antergos の日本語環境を整える。

気が付けば、キーボードのレイアウト変更してなかった。

きっと Fcitx のおかげだろう。

でもあとで確認しておく。

おまけに今回は Manjaro の時のように「 .bashrc 」の修正しなくても日本語入力ができたのはありがたい。

 

XMODIFIERS の設定

Skype や Slack などの一部 GUI アプリケーションで、日本語入力できない場合があるらしい。

その場合は「 XMODIFIERS 」の設定を変更する必要があるとのこと。

こちらの処理は、以下のコマンドラインでしか見つけられなかったので、変更したい場合にはターミナルで作業しなければいけない。

$ gsettings set org.gnome.settings-daemon.plugins.xsettings overrides "{'Gtk/IMModule':<'fcitx'>}"

 

個人的な意見ですが、

Arch 系ということもあり、どうしても Manjaro と比べてしまう。

ん〜。

悪くはないと思うけれども Manjaro に比べ、あちこちに力不足を感じてしまった。

設定の手間などは対して変わらない気もするが、インストーラーなんかの不具合とかが目立つからかな?

どうにも Arch 系の良さが引き出せていない印象も受けるが、少し使い続けて Antergos のポテンシャルを確認していきたいと思う。

Antergos → https://antergos.com/