今ではガラクタ同然にまで成り下がった感のあるeMachines E732Z-A12Bは2010年10月5日に発売された激安パソコンです。
発売当時40,000〜50,000円程度で販売されていました。
わたしが貧乏真っ只中にもかかわらず、どうしてもWindowsパソコンが必要になったため、なけなしのお金で購入した1台。
もう、起動させるだけで数分を要する「使えない」PCですが、辛い時期を一緒に過ごした言わば「戦友」のようなPCのため処分できずにいました。
もう一台、仕事用Windowsパソコンの購入を考えましたが予算が有りません。
仕事用と言っても、簡単な書類を作ったりする程度がメインなので、とりわけハイスペック出なくても大丈夫。
…ならば、パワーアップでもいける?
ということで、予算を抑えたパワーアップが始まりました。
動画の補足
ストレージ
まず、問題だったのが起動時間。
起動時間はHDDの性能にもよるところがあるので、SSDに交換したらいくらか早くなるのでは?と思い市場調査をはじめました。
64GB〜1TB程度のものが流通していますが、メーカーによって価格にひらきがあります。
わたしの使用用途だと、120GBくらいがちょうど良い容量なのでAmazonや楽天市場で価格を調べてみました。価格は6,000円台後半から9,000円程度。スペックと価格のバランスをじっくり検討し、悩みに悩んだ結果、楽天市場で送料無料&オマケ付があったので、そちらを購入しました。
メモリ
次に考えたのがメモリ。
サポート情報などを見る限り、このPCにはメモリスロットが1つしかなく増設はできないようでした。
…おや?
ちょっとばかり自作PCをかじったわたしには疑問が残ります。メモリスロットが1つしかないマザーボードを知らないのです。
DDR SDRAM以上のメモリはデュアルチャンネルと呼ばれる規格のため最低2枚1組で搭載されます。以前であれば「オンボードメモリ+増設メモリ」という組み合わせでの使用もありましたが、デュアルチャンネルの場合には2枚のメモリが同一の規格で無ければいけないという制限があるため、オンボードメモリは廃止され、通常2〜4つのメモリスロットが用意されています。
なので、メモリスロットが1つというのは考えにくいです。
そこでWebでいろいろ調べてみると、やっぱりメモリスロットは2つあるようです。
そして、Windows 7も64bit版ということなので8GBまでメモリを搭載できます。なので、使うメモリはDDR3 1333の4GBを2枚。価格は1枚3,500円〜4,000円程度でした。
ケース
SSDとメモリのほかに、もう一つ必要なものがあります。それは、HDDからSSDにデータを転送する際に使用するケーブルです。見落としがちですが、このケーブルが以外に高いのです。たった1度きりしか使わないものを購入するより、いつも使うものの方が良いと考え、外したHDDを再利用するためのケースを探してみました。これであれば、データ転送もでき一石二鳥です。
まとめ
SSDと4GBのメモリ2枚、HDDケースで、およそ16,500円くらいです。
新品のローエンドマシンの半分の価格で、中古なら元のE732Z-A12Bと同程度のものしか購入できない金額です。
さて、これでどれだけの差がでるのか…?
使用したパーツ
メモリ:WINTEN WT-SD1333-4GB ノートPC用SODIMM DDR3 1333(PC3-10600) 4GB
HDDケース:サンワサプライUSB3.0対応2.5インチハードディスクケース SATA用 TK-RF253SAUL