軽量Linux を探す旅。
今回は実際に低スペックのPCでテストしていきます。
軽量Linux を「探す」
前回に引き続き、軽量な Linux ディストリビューションを探していこう。
使うPCは最小限のシステム要件をもとにした「富士通:FMV-C8250」Celeron M モデル( 32bit )をテスト機として使た。
仕様:http://www.fmworld.net/biz/fmv/product/hard/blb0710/c8250/
32bit マシンと 64bit マシンの間にある PC だ。
同じ機種の上位機はプロセッサに Intel Core 2 Duo ( 64bit )を搭載している。
中古の流通具合から言っても、テストにはちょうどよいスペック。
まずPCのスペックを照らし合わせながら、インターネット上にある情報を頼りにディストリビューションをピックアップしてみた。
以下がその一覧。
軽量なLinuxディストリビューションの一覧
Debian系
- KNOPPIX … http://www.knopper.net/
- Kona Linux(black) … https://drive.google.com/drive/u/0/folders/0B63KzJgfI7FnRVMwXy1sQXlDdUk
Ubuntu系
- linuxBean … https://vinelinux.org/
- Linux Mint(Xfce) … https://www.linuxmint.com/
- Linux Lite … http://www.linuxliteos.com/
- Lubuntu … https://lubuntu.me/
- Xubuntu … https://xubuntu.org/
Red Hat Linux系
- Berry Linux … http://berry-lab.net/berry.html
- Vine Linux … https://vinelinux.org/
Slackware系
- Plamo Linux … http://www.plamolinux.org/
- Puppy Linux … http://openlab.jp/puppylinux/
独自系
- Arch Linux … https://www.archlinux.org/
- Tiny Core Linux … http://tinycorelinux.net/
うわっ。
結構あるな…(汗
軽量 Linux を「選ぶ」
選ぶコンセプトは「初心者にやさしい日本語対応」Linux ディストリビューションであること。
ムズかしそうなのと日本語環境のないものは除外していく。
まずムズかしいイメージのある Slackware と独自系は除外だな。
腕のある人に使っていただこう。
しかしながらインターネットで「軽量」「Linux」と検索すると、真っ先に目に止まるのが「 Puppy Linux 」。
機会があればちょっと詳しくお話ししたいと思うが、ここでは少しかい摘んで話す。
Slackware 系の中ではバツグンに親切ではあるが、やっぱり初心者にはハードルが高いかもね。
軽くするために余計なものは入っておらず、設定についても親切に解説はしてくれているものの説明が長い上、何についてもいちいち設定から始まる。
最近のディストリビューションはある程度設定してくれるものが増えているので、正直わずらわしく感じる。
でもその軽さはやみつき。
使い方さえマスターできれば中毒になること請け合い。
サイズはめちゃくちゃ小さいので、LiveCDでもサクサク。
興味のある方は試してみる価値あり。
話が少しそれたので、本題にもどす。
Linux Lite も名前通り軽くて評判だが、残念なことに日本語環境が整ってない。
インストール後にせっせと日本語化の作業をしなければいけないので、こちらも退席していただこう。
うむ。
ここはやっぱり Debian 系か Red Hat 系か。
しばらく Ubuntu 系ばかり使っていたから Red Hat 系も捨てがたい。
はじめて出会った Linux は Red Hat 系の Vine Linux だったし…。
つか、こうしてみると Debian 系は、ほぼ Ubuntu 一色だな。
たしかにソフトウェアの追加の手軽さや、情報の量と集めやすさは Ubuntu 系が強い。
だから Ubuntu 系ばかり使っていたんだけどね。
ちなみに Debian 系の KNOPPIX だが、2015年4月までは日本語版も開発されていたけどそれ以降なんだか下火傾向なので今回はパス。
Kona Linux も WindOS ってのがベースだけど、今は Ubuntu ベースのエディションもあるらしい。
バージョンももいろいろ取り揃えていて、余計に迷うので今回はパス。
機会があれば細かくみてみたいディストリビューションではある。
Ubuntu 系は初心者にやさしい機能が多いからなぁ…。
よし。 Ubuntu 系!キミに決めた!
Ubuntu 系の軽量ディストリビューション
あれこれ思案して、今回テストするディストリビューションは以下の通り。
公式の派生ディストリビューション
- Lubuntu … デスクトップ環境は軽量・高速な LXDE 。
- Xubuntu … デスクトップ環境は軽量なのにグラフィカルな Xfce 。
非公式の派生ディストリビューション
- linuxBean … デスクトップ環境はシンプルな OpenBox 。
- Linux Mint … デスクトップ環境は Linux Mint の中でも軽量な Xfce 。
ようやく4つに絞り込み、まずはLiveCDで試してみた。
テストはオフィスソフトで数行の文字入力と、ブラウザを使ったテスト。
Googleドライブ関連を試してみた。
各々の詳しいレビューは別の機会に紹介するとして、ここでは一言レビューだけとしておきます。
一口レビュー
公式
- Lubuntu … 悪くない。悪くないけど、なんで画面がチラチラする? 環境が悪いのか?
- Xubuntu … 思ってた以上にグラフィカルなのにサクサク。けっこう好き。
非公式
- linuxBean … UI好きじゃないけど、この中でいちばん軽いかも!ライブでもサクサクだ!
- Linux Mint(Xfce) … なんだか可もなく不可もないけど、使いやすさはいちばんかな?
さて。
どうしたもんかな?
…つづく。
▼こちらも参考にどうぞ▼
【2018年まとめ】初心者必見!PC-FREEDOM流おすすめ Linux 5選
追記:
テスト機が32bitなので、32bit版のみのテストです。
なので Google Chrome を使おうと思っている方はザンネン。
現在 Google Chrome は62bit版のみ。
32bit版はありません。
Chromiumもあるけど、使えないアプリもあるもんね。
どうしても Google Chrome が使いたいという方は、64bit対応のプロセッサを持ったPC&64bit版のディストリビューションを用意しなければいけません。
言うまでもなかったかな?