2018年10月20日、Pop!_OS 18.10 がリリースされた。
名前も見た目もなかなかポップだけれども、中身はプログラマとかの開発者寄り。
Pop!_OS とは?
Pop!_OS は System76 という米国のコンピューターメーカーが開発しているLinux ディストリビューション。
Ubuntu 系のディストリビューションで、デスクトップ環境は GNOME shell をベースとしており、Web サイトでは GNOME shell の良い面を強調している。
作業環境の快適さに焦点を当てているようで、Web サイトでは、ワークスペースの整理の仕方やウィンドウのスナップ、たくさんのキーボードショートカットや通知などの設定についてがメインで紹介されている。
それでも基本は Ubuntu 系のディストリビューションなので、Firefox や LibreOffice は定番としてプリインストールされており、必要であればグラフィックス関連や音楽関連のソフトウェアも追加できる。
デスクトップ環境を快適に使うためマシンスペックは、気持ち高めのスペックが望ましいだろう。
Pop!_OS をインストールするのに必要なスペック
推奨されているマシンスペックは以下の通り。
- CPU: 64-bit プロセッサ
- RAM: 2 GB 以上
- ストレージ: 16 GB 以上
インターネット環境やディスプレイ解像度についての明記はないが、おおよそ最近のディストリビューションから推測すると、インターネット環境はもちろん、ディスプレイ解像度は 1024×768 (XGA) 以上は必要だろう。
2008年以降に発売された PC であれば、たぶん大丈夫。
主なデスクトップアプリケーション
- ブラウザ: Firefox
- オフィス: LibreOffice
サーバー構築や開発向けのアプリケーションがメインで用意されているので、デスクトップ向けのアプリケーションは少ない。
しかし Ubuntu 系ということもあって、様々なアプリケーションを追加することは問題がない。
個人的な意見ですが、
その名の通り見た目は非常にポップだけれども、作り込み方は半端ない。
インストーラーから自社のコンセプトをぎゅっと詰め込んでいる。
さすがメーカーだけある。
しかしこの System76 というメーカーは、ノートブックやデスクトップ、およびサーバに Pop!_OS をプリインストールし、基本的にはデンバーとコロラドの販売に特化しているという。
こういうビジネスモデルもいいなぁ。
ちなみに 76 というのは、アメリカ革命が起こった年である1776年を暗示している。
同社の創業者たちは、オープンソース革命に挑戦し、最終的に消費者が独自のソフトウェアに頼っていない状況に陥ることを望んでいるらしい。
なかなか骨のある感じを受けるが、その反面、販売しているハードウェアには「ガゼル」や「オリックス」「レオパード」「シルバーバック」などの動物の名前がつけられているギャップが良い。
なんというか、テクニカルな印象を受ける Linux ではあるけれども、僕的には色々な意味で興味をそそられる
Pop!_OS → https://system76.com/pop