Raspberry Pi で使える OS は、公式で提供されている他にもたくさんあるようなので、少し調べてみた。
Raspberry Pi のアーキテクチャ
コンピュータにはアーキテクチャというシステムの論理的構造がある。
僕はエンジニアでもなんでもないので、一言でアーキテクチャを説明するのは難しいのだけれども、特に命令セットアーキテクチャの意味で使われることが多い。
例えば広く一般的に知られる、Intel の Core i シリーズなどは” x86_64 (または AMD64) ”というアーキテクチャなので、”x86_64 という命令セットが使えるプロセッサ”という感じ。
当然ながら Raspberry Pi にもアーキテクチャがあり、それは” ARM “アーキテクチャとなる。
この ARM アーキテクチャ、というか ARM プロセッサを知らない人のためにざっくりと説明すると、iPhone を始めとしたモバイルデバイスなどに広く使われている。
Raspberry Pi に使われているプロセッサも、ARM なのだ。
だからソレでいうと、Raspberry Pi はパソコンよりもモバイルデバイスに近い存在と言える。
何が言いたいかというと、普段使っているパソコンにインストールできる Windows や Linux (もちろん macOS もね) は、Raspberry Pi にインストールすることができない。
ちなみに、Raspberry Pi シリーズのアーキテクチャ (ファミリー) は以下の通り。
- Pi 1 … ARMv6 (ARM11)
- Pi 2 …ARMv7 (Cortex-A7)
- Pi 3 …ARMv7 (Contex-A53)
ちなみに、Pi 3 からは 64 ビット命令セットが使われるようになった。
なので配布されているイメージデータを探す場合には「arm」や「armhf」となる。
ただし Intel のプロセッサでも見られるように、同じアーキテクチャでもファミリーが異なる (例えば、第8世代 Coffee Lake アーキテクチャでも Celeron, Pentium Gold, Core i3, Core i5, Core i7 など) と、使える機能が変わってくるため使用できない場合がある。
だいたいは、「 Pi 1 」と「 Pi 2 & Pi 3 」というように分けられている。
対応する OS の種類
いつもお世話になっている” DistroWatch.com ”で、Raspberry Pi 対応の OS を探してみると 35 種類が該当する。
けっこういろいろある。
で、この中に、GUI で使えるものがどれだけあるか探していくことにする。
かたっぱしから試していくのだけれども、手持ちの mcroSD が5枚しか無いのでなかなか進まない。