早いもので、今年もあと1ヶ月をきりました。もう年の瀬でございます。ということで、なんとなく片付け気分で、今年やったいろいろなことの棚卸しをしておりました。

一昨年くらいから、いろいろな企業さまからお声を掛けていただき、いわゆる企業案件をたくさん受けてきました。

Youtube では、いろいろなガジェットをレビューする方がたくさんおられます。自前で仕入れる方もいれば、企業様からの提供やレンタルでレビューする方など、様々だと思います。ただ、企業案件の裏側についてをお話している方を、コダシマは見つけられなかったので、年の瀬の棚卸しということで、これまでの企業案件について感じたことを語りたいと思います。

https://youtu.be/R9WQpnSqYbU

インフルエンサーマーケティング

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皆様はインフルエンサーマーケティングという言葉を聞いたことがあるでしょうか?

ご存知ない方のために、まずはココからお話していきたいと思います。

インフルエンサーマーケティングとは、一言でいうと影響力のある人物「インフルエンサー」を通じて特定のターゲットに製品やサービスを宣伝する戦略、いわゆるそのマーケティングのことを呼びます。

コダシマの場合、主に中国企業からの案件が多かったのですが、日本の企業などでも、最近ではインフルエンサーマーケティングを重要視している企業が目立ってきました。

特に中国では、このインフルエンサーマーケティングの重要度が高いです。

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中国では、インフルエンサーは「KOL(Key Opinion Leader)」と呼ばれています。(KOFみたいだね…)

中国では、企業など団体が発信する情報よりも、個人が発信する情報のほうが信用される傾向が強いとされ、KOL と提携して商品やサービスの宣伝やマーケティングに活用する企業がとても多くなっています。

言ってしまえば、信用されていない広告代理店に数百万というお金を支払うより、影響力のある人物に製品やサービスの提供や、幾ばくの謝礼を払った方が、コストの面でもマーケティングの面でもメリットが高いというわけです。

とはいえ、インフルエンサーマーケティングを中心に扱う代理店も多いので、詳しく語っていくときりがないのですが、いずれにせよ、チラッとマーケティングをかじったコダシマは、当初その「KOL の一人として声がかかった」と浮かれたわけです。

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まぁ、浮かれすぎて、いつの間にか案件を受けすぎ、そもそものオリジナルのネタがアップできなくなってしまうという始末でございます…。

チャンネル登録者3万くらいのコダシマですら、毎週のように数件の案件メールが届くので、もっと登録者の多いチャンネルにはどれくらいの連絡が入るのだろうと思いました。

そんなこんなで、案件をセーブしようと思ったタイミングから、案件を受けるために、いくつかの条件を設け、且つ(ここが重要)興味を引く内容の案件で、それらの条件の合った企業の案件を受けるようにいたしました。

それでも、次第に案件に追われるようになり、オリジナルのネタがアップできなくなったのですが、一方で、インターネットでのものの売り方、人の流れ、数字の見方、企画の仕方などなど、物を売ることの楽しさみたいなことや、製品やサービスを色々な側面から見ることなど、本当にいろいろなことを知ること、学ぶことができました。(うまくいっているかどうかは別として…)

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で、先程もお話しした通り中国企業の案件がほとんどでしたが、一概に中国企業と言っても良し悪しだなぁと痛感しました。 

16.92%

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まず、16.92% という数字。

これは、コダシマ調べですが、初期不良に当たる確率です。程度の違いはあれど、6台に1台くらいの確率で何かしらの初期不良が発生いたしました。

例えば、いちばん多く扱ったタブレットの場合には、ちょっと端子の接触が良くなかったり、パネルがうっすら開いていたりと、使えないわけじゃないけど気になる不具合から、電源は入るものの早い段階で動作不良になり、その後動かなくなったり、最悪の場合には開封直後から一切電源が入らない、動かないものもありました。

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中国企業とはいえ、出荷前にある程度の不具合チェックは行われていると思われますが、そこは日本製品ほどの精度はないのが事実。というか、制度の高いチェック体制を整えるにも、それなりのコストがかかるのかもしれませんので、そのコストカットが初期不良に出てるのかな?と感じてしまいますね。

ココらへんが、安さの秘密…と思わざるを得ません。(それでも品質はかなり向上したと思います)

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安いから初期不良も多いのかな?とも感じましたが、ここからが重要。伝えたいのは、不具合の連絡をしてからのやり取りについてです。

ここが、重要なポイントです。

企業の対応

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例えば、届いた製品をレビューするために、あれこれチェックするのですが、その際に知らされていた製品の仕様と手元にある実機の仕様が違うことがございます。そういった場合、「サンプルだから仕様が違うのですか?」といった内容の連絡をするわけです。

企業側が提供品を発送する前に、事前に仕様の違いを知らせてくる場合も当然ありますが、殆どの場合には尋ねてから初めて回答をもらうことの方が多かったです。

まぁ、この点は、やり取りをしているマーケティング担当の方が、提供品が正規品なのかサンプル品(または試作品)なのかを把握してないことが理由のほとんどでした。

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これは企業からダイレクトに案件を頂いている場合と、間に代理店が挟まっている場合とでも対応の違いが見られます。その後、どちらのケースでも丁寧に説明してくれる方もいれば、ぶっきらぼうな文面でメールが返ってくることもあります。

態度が悪くても(メールだから言葉遣いかな?)、連絡が取れるだけまだマシです。何故か音信不通になる場合もあったわけです。コダシマは一時、自分の興味もあり、あえて知名度の低いブランドの案件を積極的に受けたこともありましたが、仕様の違いや不具合などで問い合わせると、レスポンスが悪かったりはまだましで、最悪音信不通になったりが、ありました。

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それから、案件を受ける条件には、製品やサービスのチェックはもちろんのこと、その担当者が、その企業内の人なのか、代理店だったりの外部の人なのか、さらに販売のサポートなどについてもチェックするようになりました。

そんなこんなが続き、結果としてちゃんと対応してくれる企業の商品を中心に紹介するようになったわけです。

Youtuboe で、はっきりと企業やブランドの名前を出すポジティブなやり方で注意喚起しようかとも思いましたが、お国がお国だけに色々と怖いので、あえて紹介しないというネガティブな方法で、対応してきたわけでございます。

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ただし、中には条件が合わず、繋がれなかった企業様もありますので、取り扱いのなかった企業が全てブラック…ないしは濃いグレーだったわけではないことをご理解ください。

これまで提供していただいた製品の中にも、実際にサンプルだからバッテリー容量が違うタブレットとか、試作品だから RAM 容量が違う PC とかがありました。一方で、サンプルではない、ちゃんと流通に乗せる正規品でも、実は公表されている仕様と違う内容で販売されているものも存在しています。

で、ココで一つ仮説が生まれました。

コダシマの仮説

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今、深センや香港周辺ではベンチャー企業が乱立しております。そんなベンチャー起業では OEM だったりで製品を販売する場合が多いわけですが、ここがキモ。

例えば大手企業の傘下という形で発足したり、サブブランドとして分岐するなど、いずれかの形で何かしらの流れが続くような組織が形成され、販売される製品も、その流れを組む場合も少なくありません。

なので、テスト的なブランドを含め、事実上、足切り用のブランドというか、売れ残りだったり出来損ないを精算するためのブランドがあったりするわけです。

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一方で、そんな中にあっても、ちゃんと真っ当に起業し頑張っているブランドもあるわけで、ここが対応の違いとかに現れるのかなぁ?と考えるようになったわけです。そこら辺の見極めが難しいところではありますが…。

サクラチェッカーで、レビューの信憑性をチェックするというのもあります。

何かしらの製品やサービスを購入する際には、販売サイトのレビューも購入の判断基準になります。ただし、その信憑性を見抜けるようになるリテラシーや感覚も必要かもしれません。

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また、購入前に事前に販売者へ質問などの連絡をして、その対応を見てみるのも一つでしょう。その対応で自社製品に対する愛情や、ユーザーへの愛情を知ることができるキッカケがつかめるかと思います。それでも、最終的には手元に来るまでわからないのが現実ですけれど…。

まぁ、そういった意味でも、インフルエンサーマーケティングというわけなのだなぁと感じました。

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コダシマが実際にインフルエンサーとして、どのように評価されているのかは、コメント欄が物語っているところもあるのかとも思いますが、「企業と消費者を繋ぐ役割に、ちょっとはなれているのかも」という数字が、毎月上がってくる今日このごろでございます。(再生数は回りませんが…)

今回のまとめ

誰も語らない Youtuber 企業案件のリアル

今回は、コダシマの知る限りの範囲ではございますが、企業案件のリアルな側面を語ってみました。

最近、実際に対面でお会いする人に「インターネットで収入を得ている人に、初めてお会いしました…」といった感じで、その裏側に興味を持たれる方にお会いする機会がたくさんありました。

裏側といっても、実際にはいろいろとアフィリエイトだったり Youtube でのマネタイズの情報は出回っていますが、それを実践している人、ちょっとだけでも結果を出せているという人が、表立って語っているのがとても少なく、そういった話をする人は、たとえば某 Youtuber や某ブロガーのような圧倒的な人ぐらいなわけです。

コダシマくらいの実績でも、興味をもっている人もいるのではないかな?という感じで、ネタにしてみました。

この記事をご覧になられた方は、いろいろと思うことがあるかと存じます。

それが良いとか、悪いとかではなく、これがコダシマの知る現状ということで、それ以上でもそれ以下でもないということをご理解いただければと存じます。