ココ最近、自作er のスイッチが入りかけているコダシマですが、そのきっかけが Apacer 様からのオファーです。

Apacer って知らないメーカーだと思ってましたが、実はそうでもなかったです。

今回は Apacer さまの提供で M.2 SSD AS2280P4U Pro 1TB をレビューします。

高品質で低価格な M.2 SSD をお探しの方、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか?

結論:メインで使います!

知名度は低いけど、品質は高いですね!

はじめに。

【実機レビュー】Apacer AS2280P4U Pro 超高速 M.2 PCIe Gen3 x4 SSD

冒頭でもお話したとおり製品オファーを頂いた Apacer って、正直なところ耳馴染みのないメーカでした。

そこで Apacer (アペイサー)について調べてみると、Apacer Technology Inc.(中国語:宇瞻科技股份有限公司)は、1997年に DRAM モジュールサプライヤーとして設立され、メモリモジュールやデジタルストレージ、ハードウェアおよびソフトウェアなどを設計・販売する台湾の多国籍企業です。

さまざまな国でたくさんの受賞歴があり、確かな技術力を持つ企業ということがわかります。

https://www.apacer.com/jp

へぇー、そうなんだとか思ってましたが、なんだかうっすらロゴに見覚えがあります。

そう、コダシマは Raspberry Pi 関連の製品を買うときにいつも KSY (https://raspberry-pi.ksyic.com/) さんを使っているのですが、KSY さんでは USB メモリや SD カードは SanDisk、Team、そしてこの Apacer のものしか扱っていません。

【実機レビュー】Apacer AS2280P4U Pro 超高速 M.2 PCIe Gen3 x4 SSD
https://raspberry-pi.ksyic.com/

安いからと言って、知らずに買ってました。

また Amazon とかで安い SD カードを買い漁ったりしたときも、「なんか安くても良さそう」という感じでいくつか買っていました。

いや、言われるまで正直、全く気づいていませんでした。

しかしながら、プロも選ぶメーカーなので品質には間違いないでしょう。

今回の製品も期待が持てます。

Apacer AS2280P4U Pro

【実機レビュー】Apacer AS2280P4U Pro 超高速 M.2 PCIe Gen3 x4 SSD

前置きはここらへんにして、今回紹介する製品は Apacer AS2280P4U Pro という M.2 PCIe Gen3 x4 規格の SSD です。

ちなみに、同等の性能でヒートシンクがつかない Pro なしの製品もラインナップされています。

M.2 の SSD といえば、今現在(2021年12月)の最新はリビジョン4.0 (Gen4) ですが、リビジョン3.0 (Gen3) でも充分に高速です。

てか、まだリビジョン (Gen4) に対応した製品が少ないですね。

んで、PCIe とかがイマイチぴんと来ない方のために簡単に説明すると、PCIe とは正確には PCI Express という規格で定められた拡張バスのことです。

「Gen ?」は、そのリビジョン(世代)を表し、世代によってデータの転送速度が違います。

数字が大きくなるほど新しく、転送速度も速いです。

またリビジョンの後につけられている「x ?」は、リンク幅とも呼ばれ、データの束を表すレーンの組数を表しています。

こちらは数字が大きくなるほど、データの通り道が多くなるイメージです。

んで、今回の AS2280P4U の仕様を見てみると PCIe Gen3 x4 インターフェースで、

  • 読み込み速度 … 3,500MB/s
  • 書き込み速度 … 3,000MB/s

というもの。

理論値だとは思いますが、メチャクチャ速くないですか?

てか、AS2280P4U の性能を知るために比較する対象があると分かりやすいかと思い、普段使っている PC の SSD や HDD と比較してみることにしました。

Apacer vs Patriot

【実機レビュー】Apacer AS2280P4U Pro 超高速 M.2 PCIe Gen3 x4 SSD

んで、ストレージの比較にはメインで使っている PC を使います。

マザーボードは、もうちょっと古くなってきた ASRock Z390M Pro4 です。

その名前の通り Intel Z390 チップセットのマザーボードで、第9世代のプロセッサに対応しています。

また PCIe Gen3 x4 の M.2 のスロットが2つあるので、比較には丁度いいです。

んで、このスロットの一つにはブログや他の動画でもちょこちょこ言っていますが、Patriot というコダシマの好きなメーカーの SSD である Viper Gaming VPN100 256GB を搭載しています。

PCIe Gen3 x4 と Apacer のものと同じ規格ですが、

  • 読み込み速度 … 3,000MB/s
  • 書き込み速度 … 1,000MB/s

というものです。

https://amzn.to/3oyU2sx

SSD などのストレージは、容量が大きいほうが転送速度が早くなる傾向にあります。

なので、容量がおよそ4倍も差があると、データ転送速度にもそれなりに開きが出てきます。

なのでちょっとフェアじゃない感じですが、今の所これしかないので、コレで比較します。

補足ですが、Viper Gaming の 1TB も

  • 読み込み速度 … 3,450MB/s
  • 書き込み速度 … 3,000MB/s

と言う感じで、AS2280P4U とほぼ同等の速度になるようです。

ベンチマークスコアの実測と比較。

【実機レビュー】Apacer AS2280P4U Pro 超高速 M.2 PCIe Gen3 x4 SSD

実際にウチで今使っているストレージの速度を CrystalDiskMark で計測・比較してみました。

まずは、今回比較するストレージを簡単に紹介します。

今回は SSD と HDD で比較します。

まずはじめに HDD です。

メイン HDD として使っている「Western Digital HDD 2TB WD Black WD2003FZEX」です。

https://amzn.to/3yiaqRh

これは画像や動画編集の際のデータをおいたり、主に作業用として使っているストレージです。

それと、「Western Digital HDD 6TB WD Blue WD60EZAZ-EC

https://amzn.to/3dCL5rV

過去にアップした動画のデータや、Linux のイメージデータを保存しているストレージです。

まずは、HDD の速度を測定してみました。

【実機レビュー】Apacer AS2280P4U Pro 超高速 M.2 PCIe Gen3 x4 SSD

なるほど、こうしてみると HDD にも差が出ていますね。

次に M.2 の SSD です。

先程も紹介した、ウチのメイン PC で OS やアプリケーションをインストールしているストレージ「Patriot Viper Gaming VPN100 2280 M.2 PCIe Gen 3×4 256GB SSD」です。

https://amzn.to/3oyU2sx

Serial-ATA いわゆる SATA の SSD でも十分に速いのですが、理論上 SATA SSD の転送速度は 6Gbps で、M.2 SSD はそれを遥かに上回る 10Gbps~32Gbps です。

ということで実測。

【実機レビュー】Apacer AS2280P4U Pro 超高速 M.2 PCIe Gen3 x4 SSD

ほらこの通り!

結構しばらく使っていたものですが、わりとパフォーマンスは維持できてるんじゃないでしょうか。

ちなみに、速い方の HDD と SSD の速度の違いを比べると、

【実機レビュー】Apacer AS2280P4U Pro 超高速 M.2 PCIe Gen3 x4 SSD

HDD の速度は

  • 読込速度で SSD の 5~6% くらい
  • 書込速度で SSD の 30~35% くらい

これだけ差があると体感でも違いがわかります。

もう HDD には戻れません。

HDD はデータ保存用が関の山です。

さて、いよいよ本命の Apacer AS2280P4U Pro の出番です。

フォーマットしたら CrystalDiskMark で速度を計測してみましょう!

箱から出したばかりの SSD はフォーマットされてませんからね。

【実機レビュー】Apacer AS2280P4U Pro 超高速 M.2 PCIe Gen3 x4 SSD

って、フォーマットはちゃんとフォーマットされたか不安になるほど速いです。

そしてスコアですが…

スゴっ!!!

【実機レビュー】Apacer AS2280P4U Pro 超高速 M.2 PCIe Gen3 x4 SSD

Viper Gaming も名前に Gaming とあるように結構ハイパフォーマンスなのですが、先にも触れたとおり容量の差によるパフォーマンスの差が出たのかと思います。

にしても、書込で 3,000MB/s超えってやばくないですか?!

これ、差し替えよう。

温度チェック。

【実機レビュー】Apacer AS2280P4U Pro 超高速 M.2 PCIe Gen3 x4 SSD

んでもう一つ、HWMonitor というソフトウェアで、ストレージの温度を計測してみました。

SSD って思いのほか発熱するパーツなので、温度のチェックもしておきます。

撮影の日の室温は 20℃ です。

このソフトウェアでチェックしてみると、AS2280P4U Pro は他のストレージより 4~8℃ くらい、平均的に 6℃ くらい温度が高かったです。

【実機レビュー】Apacer AS2280P4U Pro 超高速 M.2 PCIe Gen3 x4 SSD

HDD と SSD の温度が同じくらいだったのはなぜかな?

んー。

ヒートシンクの性能差かな?という結果です。

Apacer のサイトでは最大25%の温度を下げるとのことですが、おそらくコレはヒートシンクがない場合との比較でしょう。

薄型というのも魅力的ではありますが、冷やしきれてないかもしれません。

ここらへんは、ちょっとゴツいですが Viper Gaming のほうが機能的に上かと思います。

まぁ、充分に許容範囲だと思いますが、ちょっと気になりますね。

でも近々、中身を入れ替えてメインで使います。

なんならヒートシンク追加するし。

Apacer AS2280P4U Pro のまとめ。

【実機レビュー】Apacer AS2280P4U Pro 超高速 M.2 PCIe Gen3 x4 SSD

ということで今回は Apacer の M.2 SSD「AS2280P4U Pro」を紹介しました。

動画作成時のタイミングで Amazon とかで価格を見ることができませんでしたが、現行の Apacer の SSD や USB メモリなどの価格を考慮すると、同等の性能の中では安く手に入るのではないかと思います。

参考までに

  • PCIe Gen3 x4 の 1TB
  • 読込速度: 3,500MB/s
  • 書込速度: 3,000MB/s

くらいの性能の SSD だと、Amazon で 13,000~18,000円程度で販売されています。

実売価格はこの範囲でしょう。

他の人のレビューは?

日本での実機レビューがほぼ無いので、他の方がどのような印象を持ったのか知ることができませんでしたが、逆に言うと「いち早く高品質の製品を皆さんに紹介できた」という、ちょっとした優越感がありますね。

気に入った点

薄型で同規格の中でも高速の部類に入る性能はとても気に入りました。

気になる点

一方で、充分に許容範囲ではありますが、ほかのストレージより温度が少し高めだったのが気になりましたね。

でも、それ以上の性能で満足度は高いです。

オファーを貰ったときは、サブ PC のストレージ強化に使おうかと思いましたが、ダメです!

メイン PC で使うことに決定しました。

1軍です!

ってか、リビジョン 4.0 の SSD が出始めてきたので、リビジョン 3.0 SSD の値段がこなれてくるかと思います。

そのときにはぜひ Apacer の SSD を狙ってみてください!

おすすめです!

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