KDE neon は、新しいスナップショットとなる 20190221 を2019年2月21日にリリースした。
KDE neon とは?
KDE neon は、KDE デスクトップおよびアプリケーションを含む Ubuntu の長期サポート (LTS) ベースのディストリビューション(以降、ディストロ)。
KDE の開発に焦点をあて、最新のソフトウェアパッケージの提供に重点を置かれている。
KDE neon の概要
- ベース: Ubuntu
- アーキテクチャ: i386, x86_64
- デスクトップ環境: KDE Plasma
- パッケージ管理: APT (dpkg)
主なアプリケーション
- ブラウザ: Firefox
- マルチメディア: VLC media player
インストール直後は、アプリがほとんどインストールされていない
KDE neon をインストールするのに必要なスペックは?(推奨)
プロジェクトサイトにシステム要件の記載がなかったため、Ubuntu のものを参照。
- CPU: 2 GHz Dual core processor 以上
- RAM: 2 GB (4 GB 以上)
- DISK: 25 GB 以上
▼より詳しい情報は▼
Website >> https://neon.kde.org/
個人的な意見ですが、
Ubuntu + KDE と聞くと、Kubuntu を想像してしまう。
実際に構成がよく似ているので何が違うのか疑問になる。
まずはその違いを調べてみた。
Kubuntu と何が違う?
どちらも Ubuntu をベースにしている事に違いはないが、深く掘り下げると内容が異なる。
KDE neon は、Ubuntu 長期サポート版をベースにしている。
- KDE neon のベース→ Ubuntu LTS 版
対して Kubuntu には安定版と長期サポート版 (LTS) があり、ベースとなる Ubuntu も同様に安定版と長期サポート版が使われている。
- Kubuntu 安定版のベース→ Ubuntu 安定版
- Kubuntu LTS 版のベース→ Ubuntu LTS 版
でも、これだけじゃ同じ。
いちばんの違いとなるのは Plasma と KDE アプリケーション。
- KDE neon →最新バージョン
- Kubuntu 安定版→ 安定版
- Kubuntu LTS 版→ LTS 版
これを見てようやく違いが理解できてきた。
つまり KDE neon は常に新しい環境を求めるのに対して、Kubuntu は安定性を重視している。
例えていうなら、” Fedora “と” CentOS “のような立ち位置かな?
またインストール直後に、プリインストールされているアプリケーションの数も違う。
ほとんど何も入っていない KDE neon に対して、Kubuntu は書類作成など日常的に使うであろアプリケーションが一通りインストールされている。
どちらが良いというわけではないけれども、個人的には何もないところに追加していくほうが好きなので、スタンスとしては KDE neon のほうが好ましい。
普段使いのデスクトップ OS とした場合には、それぞれの違いの恩恵に預かる機会はほとんどないけれども、覚えておくとディストロを選ぶ際の参考になるかもしれない。
Website >> https://neon.kde.org/