Linux をはじめとして OS のバーションナンバーや、ソフトウェアなどで、時々見かける「Alpha」「Beta」「RC」などの文字。
なんとなく雰囲気だけで理解している方もいるのではないだろうか?
PC-FREEDOM では、ときどきアルファ版やベータ版、RC版も取り上げることがあるので、自分の備忘録も兼ねて確認してみようと思う。
そもそも Alpha (アルファ)・Beta (ベータ)・RC (リリース候補版)ってナニ?
これらの言葉は、開発段階や状態を表している。
Linux などの OS での開発段階を示す表記として、テスト用のイメージデータ ( iso ファイルなど) に記載され公開される。
開発は大きく3つの段階を経て、最終的なリリースとなる Stable (安定版) の公開となる。
一般的な順序としては、
- Alpha
- Beta
- RC(Release Candidate)
- Stable
となるけれども、すべてこの順番で公開されているわけではなく、Beta をいくつかのステップで用意したり、RC がなかったりすることもある。
コレはそれぞれの開発プロジェクトによっても異なるので、上記の順序はあくまでも目安として覚えておくとよい。
では、具体的のそれぞれの開発段階について簡単に解説していく。
Alpha (アルファ) 版とは
主に開発者やテスター向けに公開されているテスト版という位置づけ。
バグなどの問題が多数存在する可能性があり、システムに影響が及ぶこともあるため、公開されていても、試す場合には、それなりに対処できることが前提となる。
Beta (ベータ) 版とは
製品として正式にリリースする前段階で、バグなどの問題点や不具合を洗い出すために用意された試用版という位置づけ。
ベータ版を試して何らかの問題が発生した場合、OS では、フォーラムで相談したり、掲示板などで相談するなどして、基本的に自分で対処する必要がある。
RC (リリース候補≒製品候補) 版
RCとは、Release Candidate (リリース・キャンディデート) の頭文字から来ており、正式リリース候補という位置づけ。
Alpha ⇒ Beta ⇒ ときたら Gamma (ガンマ) となりそうだけれども「RC」。
憶測だけれども Linux などの OS では、数学などで使われる「ガンマ関数」なるものや、ディスプレイなどの設定で使われる「Xgamma」などのコマンドが存在するため、これらコマンとどの混同を避けるため、「ガンマ」という表記は使われないものと思われる。
あくまでも一例
すべての開発段階が
Alpha ⇒ Beta ⇒ RC
で表現されていくとは限らない。
開発段階について、もっと細かく設定している製品やサービスもあり、そもそも Beta 版を一般にテストさせないものもある。
また Beta 版も Beta1、Beta2 と進める場合や、RC 版も RC1、RC2 と進める場合もある。
まとめ
「Alpha」「Beta」「RC」は、開発段階や状態を表す。