軽量Linuxのまとめ
今回は 軽量Linuxのまとめ をします。
全3回に渡って、初心者にやさしい軽量な Linux を探してみました。
今回のおすすめ Linux は Xubuntu でした。
が、実はこの話まだ続きがあります。
「デスクトップ環境」がそのキーワードです。
Linux のカーネル自体は非常に軽量なもの。
ただしディストリビューションに採用されているデスクトップ環境によって、必要になるシステム要件、つまりハードウェア性能が異なるので、PC のスペックに合わせてデスクトップ環境から選ぶのがベター。
Windows のバージョンとPCスペックとの関係。
世にある PC のほとんどが Microsoft社 の Windows を OS として販売されたもの。
よって PC のスペックは、その時代ごとの Windows のバージョンである程度決まっている。
Linux を走らせるのに必要なスペックはここから導き出せる。
個人的主観もだいぶ入っているが、ざっくりと分けてみると以下のようになる。
- Windows XP 前期世代
- Windows XP 後期世代
- Windows Vista 世代
- Windows 7 世代以降
上記はあくまでも目安だけれど、搭載されている CPU や RAM の量からだいたいこんな感じ。
搭載される量の目安として上記の世代分けに追記すると以下の通り。
- Windows XP 前期世代…1GB以下
- Windows XP 後期世代…1GB以上
- Windows Vista 世代…1〜2GB
- Windows 7 世代以降…2GB以上
この世代分けから、適しているデスクトップ環境をみてみる。
スペックとデスクトップ環境の関係
Linux に採用されるデスクトップ環境は、主に RAM の容量に依存する部分が多いため、 その容量で適しているデスクトップ環境が決まってくる。
- 1GB以下→ LXDE
- 1〜2GB→ Xfce
- 2GB以上→ GNOME、KDE、Cinnamon など
Ubuntu系に置き換えてみると
- 1GB以下→ Lubuntu
- 1〜2GB→ Xubuntu
- 2GB以上→ Ubuntu
となる。
手持ちの PC のスペックから、Linux ディストリビューションを選ぶと快適な環境が手に入れやすい。
ただし、なんども繰り返すがあくまでも目安なので、上記の内容でもハードウェア性能(特にグラフィックス周り)が足りないと、思ったほど快適に使うことができない。
まとめ
PC に搭載されている RAM の容量からデスクトップ環境を導き出し、Linux ディストリビューションを選んでみると良い。
- 1GB以下→ LXDE
- 1〜2GB→ Xfce
- 2GB以上→ GNOME、KDE、Cinnamon など
逆に言うと、そこそこのスペックを持った PC に、軽量な Linux をインストールすると「爆速」という話だ。