Microsoft がなんと Linux 版の Edge を正式にリリースしました!
実際にインストールしてみたので、今回は Linux 版の Microsft Edge をサクッと見ていきましょう。
Microsoft Edge for Linux
米 Microsoft 社は2021年11月2日に、テクニカルカンファレンス「Microsoft Ignite」の中で、Linux 版「Microsoft Edge」の正式リリースを発表しました。
Linux 版の Edge は2020年10月からプレビュー版が公開されいましたが、ついに安定版がリリースされました。
マルチプラットフォーム対応では Google Chrome や Firefox に遅れをとっていた Edge でしたが、今回のリリースで、Windows、macOS、iOS、Android、そして Linux の主要なプラットフォーム全てに対応したことになりました。
Linux 版の Edge は Microsoft の Web サイトからダウンロードできますが、残念ながら2021年11月5日現在、日本語サイトでは更新されていないため、英語サイトからのダウンロードになります。
Linux 版 Microsoft Edge は Debian や Fedora、Ubuntu や openSUSE といった、ほとんどの主要なディストリビューションと互換性を有しており、ダウンロードページでは deb と rpm のファイルフォーマットのインストーラーを提供しています。
また、Edge のインストールには Linux の各ディストリビューションが採用しているパッケージマネージャーを利用してインストールすることも可能です。
Microsoft Edge インストールしてみた。
肝心の Edge ですが、パスワード・拡張機能・ブックマーク・タブの同期など、Windows や macOS 版の Edgeで利用できるほとんどの機能が利用可能になりました。
安定版ですからね。
ということで早速、ダウンロードとインストールをしてみました。
インストールする Linux ディストリビューションは、先日最新版をリリースしたばかりの Debian ベースの MX Linux です。
Microsoft Edge をダウンロードするため Web サイト(英語)にアクセスします。
一応、日本語サイトも確認してみましたがまだサポートされていません。
「あれ?Edge ってグローバルサポートされてないの?」と一瞬思いましたが、安心してください。
日本語使えます。
まずはパッケージのダウンロードですが、Web サイト上にあるボタンをクリックすると Web サイトの中央部分くらいにある Linux 版へのリンクに飛びます。
パッケージは deb と rpm の2種類のリンクがあります。
Debian や Ubuntu の派生ディストリビューションは deb パッケージ、Fedora や CentOS 、openSUSE などの派生ディストリビューションは rpm パッケージをダウンロードしましょう。
今回は、「プログラムで開く」を選択しました。
処理するプログラムは「GDebi パッケージインストーラー」です。
GDebi パッケージインストーラーは、パッケージの依存関係などを自動的にチェックしてくれるありがたい便利ツールです。
パッケージ自体それほどサイズが大きくないので、ダウンロードもインストールもわりとすぐに終わります。
インストールができたら早速起動させてみましょう。
Microsoft Edge 使ってみた。
あ、ちゃんと知ってる Edge だ。
初回起動時にはキーリングパスワードの設定が求められます。
んで、アカウントの同期もちゃんとできます。
Microsoft アカウントでログインすると、ブックマークだけでなく拡張機能まで同期されています。
って、メニューを開いてみるとちょっと見づらい感じです。
設定で表示を変えたら大丈夫かな?と思って外観の設定をいじってみることにしました。
外観の初期設定は GTK+ が選択されています。
システムテーマと同期させるにはコレでも良いでしょうが、やっぱりメニューが見づらいのは好きじゃないのでライトかダークを試してみます。
ほぉ、ライトにするとより「ちゃんと Edge 感」がありますね。
テーマでは色も変えられます。
しばしネットサーフィンしてみましたが、ほんと普通の Edge です。
もう Linux を使っているのか Windows を使っているのかがわかりません。
Microsoft Edge for Linux のまとめ。
ということで、簡単にですが Microsoft Edge for Linux を見てみました。
とにかく思ったのが、Edge そのものよりも「Microsoft 変わったなー」です。
過去の Microsoft が Linux に対して行ったさまざまな対応を知っている方であれば、なんとも丸くなったというか、なんというか、信じられないほど Linux に対してフレンドリーになった印象を受けるかと思います。
少なくともコダシマは、ここ数年の Microsoft の Linux への対応に驚いています。
というか Microsoft でも Linux 公開しましたしね。
会社が変わったのか、人が変わったのか、それとも世界が変わったのか…?
Linux が Microsoft に飲み込まれそうな気配もなくは無いですが、そうならなかったのが Linux です。
争うことより、共存の道を選び、より良いシステムの開発、IT 技術の発展に努めているところだと信じたいものです。
おまけ。
Microsoft Edge には「Surf」というサーフィンゲームが隠されており、アドレスバーに”edge://surf/“と入力するとすぐに遊べます。
このリンクはオフラインの場合に表示されるエラー画面にも掲載されているので、インターネット接続が回復するまでの暇つぶしに遊ぶこともできます。
ちなみに「Google Chrome」には恐竜ゲーム”chrome://dino/“が搭載されており、同様にオフラインエラー画面で遊ぶことができます。