父の日や夏のボーナスが近いこの時期、新しい製品がつぎつぎと登場します。

コダシマはそこそこの数のタブレットを試していますが、その中でも、新しく登場した Blackview Tab 11 WiFi モデルはユニークな特徴を持っています。

今回はこの Blackview Tab 11 WiFi モデルについて紹介したいと思います。

このタブレット、一言で言えば「ちゃんと使えるようにした Fire HD 10 (2021)」なんですよね。

これから紹介するタブレット、スペック的に Fire HD 10 のような機種なのですが…、そのユニークな機能で、きっと一味違うタブレット体験をあなたに提供することでしょう。

それでは、どこらへんが「ちゃんと使えるようにした」ものなのか、詳しく見ていきましょう!

Blackview Tab 11 WiFi の外観

まずはこの Blackview Tab 11 WiFi モデルの外観から見ていきましょう。

開封すると、すでにケースに入った姿が見えます。

しかもスタイラスペンも入っていました。

更にいうと、ディスプレイの保護フィルムもあります。

ケースが欲しいコダシマは、標準でこれらが付属しているのはありがたいですね。

特にこのスタイラスペン、ペン先にディスクのある静電容量式で、書き心地も抜群です。

また、このペンは Blackview Tab 11 WiFi 以外のタブレットやスマートフォンでも使え、デザイン作業などにも最適です。

ディスプレイサイズは 10.36 インチと 10 インチクラスでは一般的なサイズですね。

見た目の割にはズッシリしますが、この件はまた後ほどお話します。

スピーカーは2つ (横位置にした際の左右に配置)、オーディオジャックもまだありますね。

そして、すでに販売している無印の Blackview Tab 11 に比べおよそ 5% の軽量化と薄型化を実現しています。

これは Wi-Fi モデルという機能を絞ったおかげで実現されたものです。

そして、この鮮やかなカラーも良いですね。

ラグーングリーンという色です。

あとは一般的なスペースグレイの2色から選べます。

カラフルなのも使っていて楽しくなりますね。

プロセッサとメモリ

次にこの Blackview Tab 11 WiFi の心臓部、つまりプロセッサとメモリについて見ていきましょう。

このタブレットは MediaTek MT8183 を搭載しています。

CPUMediaTek MT8183Arm Cortex-A73@2.0GHz×4, Arm Cortex-A53@2GHz×4
GPUArm Mali-G72 MP3@800MHz

このプロセッサは、2GHz で動作する高性能のビッグコア Arm Cortex-A73 ×4コアと、同じく 2GHz で動作する省電力の Arm Cortex-A53 ×4コアで構成されたオクタコアのプロセッサです。

もともと Chromebook 向けに開発されたプロセッサなのですが、これは Fire HD 10 (2021) と同じものなんですね。

プロセッサは Fire HD 10 (2021) と同じなのですが、一体何が違うのでしょうか。

まずは、メモリの部分です。

Blackview Tab 11 WiFi には 8GB の LPDDR4x が搭載されています。

メモリ8GB RAM LPDDR4X (+最大 6GB 拡張可能)

さらに、最大 6GB までの拡張メモリが追加可能で、最大で 14GB の メモリ容量を持つことができます。

これは Fire HD 10 だけでなく、通常のタブレットのメモリ容量を大幅に上回っています。

この大容量のメモリにより、複数のアプリケーションを同時に動作させるマルチタスクもスムーズに行え、ストレスフリーな操作感を実現しています。

ストレージとバッテリー

次は Blackview Tab 11 WiFi のストレージとバッテリー性能について見ていきましょう。

まずはストレージからです。

ストレージ128GB ROM UFS 2.1 (+最大 1TB TF カード拡張可能)

このタブレットは基本的には 256GB の UFS 2.1 ストレージを搭載しています。

ただし、今コダシマが手に持っているのはサンプル品のため 128GB ですが、実際に販売される製品のストレージは 256GB になります。

購入を検討されている方は、公式の製品情報をご確認ください。

いずれにせよ、この大容量で高速なストレージのおかげで、快適なアプリケーションの起動速度やデータの読み書き速度が期待できます。

Fire HD 10 のストレージは、多くても 64GB ですからねぇ。

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また Blackview Tab 11 WiFi では搭載されている容量に加えて、さらに最大 1TB までの TF カード (microSD カード) に対応しているため、ストレージの容量不足を心配する必要は一切ございません。

そして、このタブレットの特筆すべき点の一つがそのバッテリー性能です。

バッテリー8380mAh, 18w 急速充電

8380mAh という大容量バッテリーを搭載しており、最大47.5日間のスタンバイと最大20時間の連続使用が可能です。

また、18W の急速充電に対応しているため、1時間の充電で最大 19日間のスタンバイが可能です。

これなら、バッテリー切れを心配せずに長時間の使用が可能ですね。

ちなみに Fire HD 10 のバッテリーは 6500mAh なので、Blackview Tab 11 WiFi がいかに大容量なのかがわかるかと思います。

バッテリー持続力はタブレットの重要なポイントです。

この Blackview Tab 11 WiFi なら、長時間の移動の間でも、安心して使用することができるでしょう。

ただし、タブレットのサイズとバランスのせいあってか少々ずっしりとした印象をうけます。

公称値では無印の Tab 11 が 460g あった重さが wi-fi モデルでは 442g と軽くなっていますが、実測ではその間の 451g でした。

カメラと画質

では、Blackview Tab 11 WiFi のカメラ機能について見ていきましょう。

もしかしたらタブレットのカメラが気になる方も多いと思います。

実はココも重要なポイントです。

カメラ前面: 16MP SK Hynix Hi-1634Q, 背面: 16MP Samsung ISOCELL 3P8

基本的にコダシマは、タブレットのカメラをほぼ当てにしていませんが、この Blackview Tab 11 WiFi は違います。

まずこのタブレットは、前面に 16MP の SK Hynix Hi-1634Q、背面に 16MP のSamsung ISOCELL 3P8 という高性能なカメラを搭載しています。

さらに、ArcSoft 4.0 というアルゴリズムを搭載しているため、タブレットでも高解像度で鮮明な写真を撮ることができます。

ArcSoft は、マルチメディア技術とアプリケーションを提供するコンピューターソフトウェア開発会社で、主にオリジナル機器メーカー (OEM) と協力しており、デジタル画像やビデオのソリューションを提供しています。

https://www.arcsoft.com/index.html

つまりこのタブレットではスマホ並みにきれいな画質の写真や動画を撮影することができます。

もちろん Zoom ミーティングや Skype 通話など、Web カメラとしても十分な性能を持っています。

この Blackview Tab 11 WiFi は写真や動画の閲覧だけでなく、オンライン会議やリモートワークにも最適な選択と言えるでしょう。

OS と表示モード

次は OS と表示モードについて触れていきましょう。

OS はタブレットの操作感や機能に大きな影響を与える重要な要素です。

OSDokeOS_P 3.0 (Android 12)

この Blackview Tab 11 WiFi は、直感的な操作を可能にした Android 12 ベースの DokeOS_P 3.0 を搭載しています。

もちろん基本は Android なので、Google Play などでアプリを追加することができます。

Amazon の App ストアとは比べ物にならないのは、みなさんもご存じのはずですね。

それと、操作した際のアニメーションもスムーズです。

プロセッサは Fire HD 10 と同じでも、大容量の RAM と高速ストレージの恩恵ですね。

とても同じプロセッサのタブレットとは思えない操作感です。

またレイアウトやデザインも手伝って、ジェスチャーナビゲーションで使用すると、その使用感は Android というよりも、iPadOS のような使い心地になります。

もちろん一般的な 3 ボタンでも使用できます。
※設定⇒パターンとキー⇒仮想キー及びフルスクリーンパターン

そして、この10インチ画面を生かした表示モードも見逃せません。

このタブレットをはじめとして Blackview のタブレットでは、パソコンのようなマルチウィンドウ表示ができる PC モードが搭載されています。

ご覧の通り、同時に複数のアプリケーションをパソコンで操作するように開くことができ、それぞれのウィンドウを自由にリサイズや移動することが可能です。

これにより、パソコンと同じように一つの画面で複数の作業を効率良く進めることができます。

リモートワークや学習、エンターテイメントにも非常に便利ですね。

キーボードとマウスもあればパソコンいらずです。

総じて、Blackview Tab 11 WiFi モデルの OS と表示モードは、使いやすさと機能性を高めるためにしっかりと設計されています。

その結果、タブレットの利便性を最大限に引き出すことができます。

加えて、このタブレットのディスプレイは、自動明るさ調整が可能で、読書モードとマルチレイヤーのダークモードも選択できます。

これにより、様々な環境下でも視認性が高く、疲れにくい画面を実現しています。

WPS オフィス

Blackview Tab 11 WiFi が提供するもう一つの特徴的なポイントに触れてみましょう。

いくつかゲームを始めとしたアプリが事前にプリインストールされていますが、その中でも紹介したいのが WPS オフィスです。

WPS Office は Microsoft Office と非常に高い互換性を持つオフィスソフトウェアです。

Word、Excel、PowerPoint のファイルを開いたり、新たに作成したり、編集することが可能です。

WPS オフィスがあらかじめインストールされているおかげで、このタブレットを手にしたその日から、文書作成やスプレッドシートの管理、プレゼンテーションの作成などが可能になります。

ユーザーインターフェースは非常に直感的で、操作もスムーズです。

タッチスクリーンにも最適化されており、スタイラスペンを使った細かな操作も可能です。

リモートワークをされるビジネスマンや学生の皆さんにとって、このような強力なオフィスツールが最初から付いてくるのは大きなメリットではないかと思います。

Blackview Tab 11 WiFi は、仕事や学習を効率的に進めるための完璧なパートナーと言えるでしょう。

ベンチスコア

最後にベンチスコアを見てみましょう。

Blackview Tab 11 WiFi モデルと、同じプロセッサを搭載した Fire HD 10 との比較です。

AnTuTu v9

Geekbench 6

PerformanceTest

同じプロセッサを搭載していますが、RAM 容量とストレージ性能の差が出ているように感じられます。

ですが、アプリによって結果がまちまちなのは興味深いですね。

気になる点とまとめ

さて、ここまで Blackview Tab 11 WiFi モデルの多くの優れた機能をご紹介してきましたが、残念ながら全てが完璧なわけではありません。

製品の気になった点を正直にお話しすることも重要です。

このタブレットの残念な点は、Widevine が L3 しかサポートしていないことです。

これは、一部のストリーミングサービスで高解像度の映像を見ることができないということを意味します。

映画やドラマを大画面で楽しみたい方にとっては少し痛いところかもしれません。

また、スピーカーの位置も、横位置で手持ちした際には好ましい位置とは言えません。

オーディオ1224 2PCS BOX Speakers, 3.5mm Jack Earphone

オーディオジャックが残っているのはせめてもの救いですが、この点は Fire HD 10 の方に軍配が上がるでしょう。

しかし、その点を差し引いても、Blackview Tab 11 WiFi は「ちゃんと使えるようにした Fire HD 10 (2021)」と評するに相応しい、高性能なタブレットです。

驚くべきバッテリー寿命、大容量メモリと高速ストレージ、タブレットではトップクラスのカメラ画質、使いやすい OS、便利な PC モード、そしてプリインストールされた WPSオフィスなどなど、これら全てが、Blackview Tab 11 WiFi を日々の生活や仕事、学習に最適なツールとしています。

このタブレットが皆さんのニーズにマッチするかどうかは、ご自身の目で確かめていただくのが一番です。

しかし、コダシマの経験から言えば、Blackview Tab 11 WiFi は確かに考慮する価値がある製品だと感じています。

さまざまな EC サイトで行われるセールでは、かなりお得に手に入ります。

ぜひチェックしてみてください。

以上、Blackview Tab 11 WiFi の実機レビューでした。

買うか買わないかは、アナタ次第です!