紹介するのは BenQ から発売された、新しい Web カメラ、ideaCam S1 Pro です。
BenQ といえばモニターやプロジェクターでご存じの方もおられると思いますが、Web カメラも販売しているとは、コダシマは知りませんでした。この Web カメラは、高解像度の画質と柔軟な撮影モードが特徴です。さらに、ノイズキャンセリングマイクや専用のクラウドサービスも搭載しており、リモートワーカー、特にクリエイターにはオススメのカメラです。
なぜクリエイターにオススメなのか?その理由も踏まえ、このカメラのデザイン、機能、そして実際の使用感を詳しく見ていきましょう。
BenQ ideaCam S1 Pro の開封
ちょっと箱の開け方に手間取りました。
この ideaCam S1 Pro の核心となる技術的詳細から見ていきましょう。このカメラは、8 メガピクセルのソニー製 CMOS を搭載しており、最大解像度はなんと 3264×2448 ピクセルにも達します。解像度を聞いただけで鮮明な画像が撮影できそうですね。
そしてこのカメラには、素早く人物にピントを合わせる「人物モード」、カメラを下に向けるだけで机の上にあるものにピントを合わせる「ワークスペースモード」、手持ち操作で LED ライトの点灯や静止画の撮影もワンクリックでできる「ハンドヘルドモード」といった他では見られない特徴的な撮影モードが用意されています。
これらのモードによって、カメラの角度を変えるだけで、人物撮影から物撮りへ瞬時に切り替えることができます。
従来の Web カメラでは、モニターなどに固定して使うのが一般的ですが、この ideaCam は簡単にマウントから取り外すことができ、手持ちで自由に撮影することができます。このカメラの焦点距離は 10cm~ ですが、付属の 15 倍拡大レンズを取り付けることで、マクロ撮影にも対応。
内臓の LED ライトと合わせて、対象物を照らしながらマクロ撮影することも可能です。
また ideaCam は、さまざまな明るさの背景に対しても、搭載されたセンサーによって自動的に調節し、適切で鮮明な画像を実現します。さらに、背景の明るさに関わらず、ideaCam の優れたダイナミックレンジにより、歪みや白飛び、暗めの背景でも被写体をクリアに撮影することができます。
そして、もう一つ注目したいのが、内蔵されたノイズキャンセリングマイクです。
このマイクは、周囲の雑音を効果的にカットし、クリアな音声を提供します。この機能は特にリモートワークやオンラインミーティングでの使用に最適ですね。
BenQ EnSpire クラウドサービス
ideaCam に最適化された、BenQ EnSpireクラウドサービスについて触れておきましょう。
開封の際に目についたリモコンは、この EnSpire をより効率的に使うためのツールです。リサイズやフォーカス、フリーズやミュートといった操作が直感的におこなえるリモコンです。
どっしりしていて、安定感もあります。
この EnSpire はインストール不要で Google Chrome や Microsoft Edge を介して、映像のカスタマイズや映像の録画、ズーム機能など、多彩な機能を提供しています。
また、各種ビデオ会議ツールにも対応しています。
実際の使い方を Google Meet で試してみました。
- EnSpire にアクセスした状態で、Google Meet の会議にアクセスします。
- 次に、画面共有のボタンをクリックし、EnSpire のタブを共有します。
これで、Google Meet 上で EnSpire を使うことができました。
BenQ の公式 Youtube チャンネルでは EnSpire の使い方動画を公開していますので、合わせてご覧いただければと存じます。
ideaCam S1 Pro の使用体験
もう少し詳しく、この ideaCam S1 Pro について見てみましょう。
何気なく ideaCam S1 Pro を使っていましたが、この Web カメラは、特別なセットアップの必要がありません。お好みの位置に固定し、USB ケーブルをコンピュータに接続するだけです。
カメラ上部にはボタンがあります。 奥がライトの ON/OFF ボタンで、手前が静止ボタン(フリーズ)です。コントローラーで言うところの雪の結晶のマークのやつです。
ライトは、そこまでの光量はありませんが、デスクの前でビデオ会議するくらいには十分な光量です。
で、マウンタに取り付けた状態で、カメラの角度を変えると、映像が回転し「ワークスペースモード」になります。
そして、このカメラ専用のクラウドサービスである EnSpire にはこのワークスペースモードで便利な「補正」や「定規」といった機能も利用することができます。これらの機能はリモートワークで、実際のサイズ感を知るときなどにとても役立ちます。
また、EnSpire の設定では、細かく解像度や色調整ができるほか、用意されたフィルターを使って、いつもと違った雰囲気の映像を撮影することもできます。
この EnSpire のためのコントローラーについても見てみましょう。
コントローラーの周りは、ローラーのようにくるくる回るダイヤルになっています。これでズームの操作を行います。EnSpire の画面右上には拡大箇所が表示されているので、表示部分を変更することもできます。
AF/MF ボタンは、カメラのピントを自動にするかマニュアルにするかのボタンです。ちなみにマニュアルにした際には、対面にある四角いマークのあるボタンでピントを合わせることができます。
マイクに斜線のあるボタンは、マイク停止ボタン。雪の結晶のようなボタンは画面停止ボタンです。真ん中のカメラのイラストがあるボタンはスクリーンショットを撮影することができます。ボタン一つで画像として保存できるため、メモ代わりにも使えますよね。
次に、気になっていたハンドヘルドモードモードを試してみました。
マウンタに取り付けている状態で角度を変えると、画面が回転しますが、マウンタから取り外すと、角度を変えても映像の回転はありません。
焦点距離 10cm なので、けっこう被写体に近づけて撮影することができます。
が、それ以上にマクロ撮影するための拡大レンズが同梱されているので、こちらも使ってみましょう。
このレンズはピントの都合で、しっかり被写体にくっつける必要があります。
被写体から少し離れてしまっても撮影できますが、基本はぼやけてしまうので気をつけましょう。
といった感じで ideaCam S1 Pro は、一般的な Web カメラといった使い方の他にも、いろいろな使い方ができるカメラです。
ほかにも BenQ 公式の Youtube チャンネルで詳しい使い方が紹介されていますので、そちらも合わせてチェックしてみてください。
BenQ ideaCam S1 Pro のまとめ
Web カメラは、基本的にあまり買い替えるタイミングがないものかと思いますが、それでも解像度の低さが気になり始め、買い替えのタイミングを見計らっている方だったり、個人的にはリモートワーク中心のクリエイターには、この ideaCam S1 Pro はオススメのだと感じました。
特にワークスペースモードは、リアルタイムで手元のアイディアを共有するのには抜群です。また、ハンズフリーモードは目のかすみが気になる年頃のユーザーにとって、拡大鏡代わりにもなる使い方ができる便利なカメラです。急激に目のかすみが気になるようになったコダシマには、ココがいちばんのポイントだったかもしれません。
このように、今までの Web カメラの使い方以上のことができるのが BenQ ideaCam S1 Pro です。いずれかの BenQ を使ったことがある方であれば、製品の品質の高さはご存知のところだと思われます。製品の作りも、梱包にも問題はありません。
ぜひ一度チェックしてみてください!