ども、皆さま、ご機嫌いかがですか?コダシマです。今回は 8.4 インチのコンパクトなタブレットの紹介です。

同等のタブレットの中でも、特にリーズナブルな価格でしたので、どの程度のものなのか、さっそくこのタブレットを見ていきたいと思います。

\ ただいまタイムセール中 /Amazon でチェック

AvidPad とは?

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

今回紹介するタブレットは、 AvidPad という知らないブランドだったので、まずはブランドについて調べてみました。

公式サイトによると、AvidPad (アビドパッド) は、10 年以上の経験を持つ開発・販売チームによって構築されたタブレット端末ブランドとのことです。どこかの OEM を扱っていた?とか、暖簾分けした?とかみたいなブランドでしょうか?

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

また、このブランドの名前は、熱心という意味の「Avid」とタブレットを意味する「Pad」を組み合わせ、高品質で革新的なテクノロジーへの情熱を反映しているとのことです。常に最新のテクノロジーを追求し、革新的なデザインと機能を兼ね備えた製品で、ユーザーの生活を便利で魅力的に変えることを目指しているというのがブランドの目的のようです。

そんなブランドが提供するタブレットは、現在 2 機種のみ。

12インチサイズで MediaTek Helio G99 を搭載した A90 と、今回紹介する 8.4 インチサイズのコンパクトタブレット A30 の 2 機種のみです。

ということで、その AvidPad A30 を深掘りしてみましょう。

AvidPad A30 の特徴

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

では AvidPad A30 の特徴を見ていきましょう。まずは、外観です。縦位置で使うことを前提としたデザインです。

右側に当たる部分には、音量調整ボタンと電源ボタン。

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

スピーカーは下部になる部分に2つ、USB 端子を挟むようにしてレイアウトされています。

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

左側には SIM スロットが配置されています。

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

デュアル SIM もしくは、SIM + microSD を使うことが出来ます。

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

それと、3.5mm オーディオジャックです。

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

FM ラジオアプリもプリインストールされているので、ちゃんと使うことが出来ますね。

※オーディオジャックに繋いだコードが、アンテナの役割をします。

ぶっちゃけ、可もなく不可もない感じですね。

また、A30 専用のケースも用意されていたので、このケースも一緒に使ってみます。

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

品質自体はそれほど悪くはありませんが、残念ながらオートスリープ機能はありません。

ディスプレイについて

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

タブレットのキモ、ディスプレイを見ていきましょう。

8.4 インチ FHD ディスプレイで、解像度は 1920×1200 、アスペクト比およそ 8:5 (16:10)、画素密度 270dpi、最大輝度 360nits、IPS ディスプレイを採用しているため、上下左右 178° の広い視野角のディスプレイです。

また、販売ページには、フルフィット In-Cell テクノロジーを採用と明記されています。In-Cell とは、タッチパネルを液晶パネルの中に組み込む方法で、薄く操作性も良いのが特徴です。そのため、最近のスマホやタブレットの多くがこの技術が使われています。ということで、このタブレットも薄く仕上がっています。

さらに、ディスプレイの明るさですが、残念ながら自動調整はありませんが、最大輝度 360nits ととても明るく、発色もきれいなディスプレイです。。

AvidPad A30 のスペック

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

機械好きとしてはスペックが気になるところです。サクッと AvidPad A30 の仕様をチェックしてみましょう。

SoC は、いわゆる廉価版の Unisoc T606 を搭載しています。最大 1.6GHz で動作する高性能な ARM Cortex-A75×2コアと、最大 1.6GHz で動作する電力効率に優れた ARM Cortex-A55×6コアを搭載したオクタコアのプロセッサです。動作クロック周波数が 2GHz 未満と性能は少し抑えめですが、その分電力消費が少なく、さらに、もともとがスマホ向けのプロセッサなので 4G LTE モデムに対応です。つまり、このタブレットも電話機になる製品です。

詳細についてはまた後ほどお話いたします。

で、このプロセッサーのパフォーマンスを支えるメモリは、Unisoc のサイトの情報によると、最大1600MHz で動作する LPDDR4X メモリがサポートされており、基本メモリ 6GB と、最大 6GB までの拡張メモリを使い、 12 GB RAM として使うことができます。ストレージは eMMC なのか UFS なのかはわかりませんでしたが、いずれにせよ 128GB のストレージが搭載されています。また、最大 1TB までの microSD カード (FAT32 形式) の拡張に対応しています。

ここらへんのデバイスに詳しい方は T606 と聞くと「低スペック」とばかり言われるかもしれませんが、このプロセッサは 12nm プロセステクノロジーという、とても細かな技術を採用しており、発熱を抑えながら、低消費電力を実現するという省エネタイプのプロセッサーですので、100m 走のようにハイパフォーマンスでぶん回すのではなく、マラソンのように長時間の使用に耐えることを目的として開発されているプロセッサです。

自動車で言うところの、軽のエコカーといったイメージですかね?

ベンチマークチェックチェック

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

さて、AvidPad A30 のスペックが分かりましたが、どの程度のパフォーマンスを発揮するかが知りたいところです。

で、8 インチタブレットといえば Amazon Fire HD 8 ではないでしょうか。というか、やっぱりメジャーなデバイスなので、イメージしやすいところだと思います。ってことで、Fire HD 8 の 2022 年モデル (第 12 世代) の RAM 容量の多い Plus のデータをもとに比較してみました。

ちなみにコダシマの手元には第 10 世代の 2020 年モデルはありますが、2022 年モデルを所有していないため、比較した Fire HD 8 Plus のデータはご協力いただいた情報によるものです。

Fire HD 8 Plus タブレット – 8インチHD ディスプレイ 32GB グレー (2022年発売)

\ Fire HD 8 をチェックしてみる /Amazon

※Fire HD 8 の詳細スペックはこちら

PassMark

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

まずは、インターネットにて Fire HD 8 に搭載されている MT8169A と T606 のパフォーマンスを比較してみました。

こうしてみると、思った以上にパフォーマンスの差がありました。これだけ見ると T606 も、まぁまぁなパフォーマンスがある感じがしますね。

AnTuTu

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

次は AnTuTu でチェック。こちらもだいぶパフォーマンスに差があります。

CPU のパフォーマンスの差は大きいですね。

Geekbench

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

最後に Geekbench でのパフォーマンスチェックです。

Fire HD 8 は CPU のチェックだけになりますが、やっぱり T606 のパフォーマンスの方が高いです。

このようにベンチスコアを計測し Fire HD 8 Plus と比較してみると、T606 の方が確実にパフォーマンスが高いことがわかります。

こりゃ、Fire HD 8 とか買ってる場合じゃぁないですね。

カメラ機能について

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

カメラ性能についても見てみましょう。

AvidPad A30 は 13MP リアカメラと 8MP フロントカメラを搭載しており、 Zoom などでのオンラインミーティングや、SNS や家族とのビデオ電話、旅行の写真撮影などにも使うことが出来ます。

これまで、コダシマはタブレットのカメラはあくまでも「おまけ」としていましたが、最近は、タブレットのカメラ性能も飛躍的に向上し、だいぶきれいに撮影できるようになったと思います。

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット
AvidPad A30 で撮影
AvidPad A30 で撮影

とは言え、作品的な気合の入った写真や動画は、それでもまだ少々難しいかもしれませんが、資料映像や書類用の写真としてはとてもきれいに撮影できると思います。

この A30 のカメラも、結構きれいな写真や映像が撮影できたと感じました。

オーディオとエンターテインメント機能

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

外観を紹介したときにも少し触れましたが、A30 は 3.5mm のオーディオジャックとデュアルスピーカーを装備しています。縦位置でコンテンツを楽しむぶんには良いですが、横位置にすると、片側からしか音声出力がないので、ちょっと迫力に欠けますね。

コダシマの場合、タブレットでコンテンツを楽しむ場合には、縦位置よりも横位置のほうが多いため、個人的にはさっき比較した Fire HD 8 のスピーカーレイアウトのほうが良いように感じます。やっぱ、音のステレオ感って欲しいですよね。

それと、エンターテイメント機能といえば Widevine のセキュリティレベルが気になるところです。

Widevine DRM

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

ぶっちゃけ知名度の低い AvidPad ではありますが、Widevine DRM のセキュリティレベルは、最高の L1 対応です。

いつもこのチャンネルをご覧の皆さまには、もう説明不要かとも存じますが、Widevine についてご存知ない方のために、念のために解説しておきます。

Widevine とは、Google が開発したデジタル著作権管理(DRM)システムで、音楽や動画などのデジタルコンテンツを保護するために使用され、著作権侵害などの不正使用を防ぐために設計されています。

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

Widevine は 3 つのセキュリティレベルに分かれており、デバイスに応じて異なるレベルの保護を提供します。セキュリティレベルは  L1 が最も高く、このレベルに応じて再生可能な映像コンテンツが制限されるため、セキュリティレベルが低い場合には、視聴できないコンテンツがあったります。

この AvidPad A30 は、セキュリティレベル L1 対応なので、Prime Video などの動画配信サービスでは画質制限を受けずに映像を楽しむことができます。

ただし、Prime Video は 1080p の高画質で視聴できるのは確認できたのですが、Netflix のアプリを確認すると SD 画質まで。

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

Netflix に関しては契約プランなどの都合もあってか、他のサービスよりも対応デバイスが厳しく制限されているようです。それでも最近は、Netflix でも高品質で視聴できるタブレットも登場してきているので、AvidPad ももう一歩というところでしょうか。

通信機能について

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

AvidPad A30 はタブレットでありながら 4G LTE 対応、つまり電話機になるタブレットと紹介しました。そこで気になるのが対応バンド。

A30 の対応バンドはグローバルバンドが中心なため、日本国内のキャリアでも使うことができます。

2GGSM: B2/3/5/8
3GWCDMA: B1/2/5/8
4GFDD: B1/3/5/8/18/19/26/28A/28B
TDD: B40/41
※VoLTE 非対応

ここで、注目すべきは B18/19 対応です。このバンドは、ドコモ (B19) と au (B18) のプラチナバンド帯なのですが、海外ブランドというか中国製のデバイスの多くは非対応です。プラチナバンドは繋がりやすいとされる周波数帯なため、デバイスを選ぶ際のひとつの目安になっています。

海外製品の場合、日本のキャリアで対応しているのはソフトバンクの B8 だけというものが多い中で、B18/19 が対応しているのは注目すべき点です。ただし、VoLTE 非対応なので OFF にする必要があります。

ここは電話機として使用する際にはちょっと気になりますが、そもそも A30 はタブレットですからねぇ…。

また、ワイヤレスネットワークについてですが、2.4GHz と 5GHz (802.11a/b/g/n/ac) の WI-FI に対応し、Bluetooth 5.0 も搭載しており、高速で安定したネットワーク接続を提供しています。

ここらへんもしっかり押さえていますね。

バッテリーについて

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

これらのパフォーマンスを支えるバッテリーの容量は、5500mAh です。

最近は 10 インチや、それ以上のタブレットばかり見てきたので、若干見劣りする感じを受けましたが、実はこの 5500mAh という容量は、 8 インチクラスでは最大級の大容量です。しかも 18W USB-PD 急速充電に対応しており、充電時間を大幅に短縮することが出来ます。また、AI インテリジェント電源管理により、最大 10 時間の連続使用が可能とのことです。

実際にこのタブレットは、画面が点灯しているアイドリング状態で平均 350mA 程度の電力を消費しており、動画視聴などの場合 450-550mA 程度の電力を消費していました。

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

ので、単純計算でも概ね 10 時間の連続使用は出来そうですね。

でも、ゲームをプレイすると 700-800mA (場合によってはそれ以上) くらいまで電力消費が拡大するため、ゲームをすると使用時間が短くなることは理解しておきましょう。

AvidPad A30 のまとめ

【実機レビュー】AvidPad A30:コスパ最強!?Widevine L1 対応のコンパクトタブレット

今回は 8.4 インチの Android タブレット、AvidPad A30 を紹介しましたが…、いかがでしたでしょうか?

8インチタブレットというと、一時期は人気が低迷したこともありましたが、今では一定の需要がある製品です。

iPad mini から Fire HD まで、幅広いですが、iPad mini をハイエンド、Fire HD をローエンドとした際に、今回紹介した AvidPad A30 は、Fire HD よりのミドルクラスといった製品だと思います。

同等の製品が多いのですが、注目すべきはその価格でした。

Amazon のタイムセールで同クラス最安値!Fire HD 8 Plus レベルの価格には驚きました。

気になるところが無いわけではありませんでしたが、Widevine DRM のセキュリティレベルが L1 対応で、パフォーマンスもそこそこ、なので同じ金額を出すなら…、という感じです。

品質も悪くないですし、技適も大丈夫です。

ご自身のサブ機や、お子様へのプレゼントとしても重宝しそうな AvidPad A30 に興味を持たれたあなたのために、動画概要欄に関連リンクを貼っておきますので、ぜひ一度チェックしてみてください!

\ ただいまタイムセール中 /Amazon でチェック