何に抗っているのか?

X とは何を意味しているのかな?

X Window System に抗っているわけではなさそうだし…。

今回は、 antiX を紹介します。

antiX とは?

超軽量 Linux ディストリビューション antiX

もともとは Debian 系の MEPIS というディストロをベースに開発されていた超軽量ディストロ。

フルスタック(全部入り)なデスクトップ環境をもたず、ウィンドウマネージャの IceWM を使っているので非常に軽快。

ウィンドウマネージャとは言っても組み込みのタスクバーがあり、メニューやタスク表示、いくつかのテーマまで存在し、それなりのルック&フィールもあるので軽量を売りにしているディストロでは、しばしばデスクトップ環境として採用される。

超軽量級な antiX がどれくらい軽量かはシステム要件を見ればわかる。

 

antiX をインストールするのに必要なスペック

いちばん贅沢なパッケージの antiX-full が動作する推奨のシステム要件は以下の通り。

  • CPU: Pentium 3 以上
  • RAM: 256 MB
  • DISK: 2.7 GB

ただし、日本語環境を整えるためには最低 3.8 GB 以上が必要になる。

というか FAQ のシステム要件では antiX-full のインストールに 3.8 GB 以上が必要になる。

ちなみに最小パッケージの antiX-core だと以下の通り。

  • CPU: Pentium 2 以上
  • RAM: 128 MB
  • DISK: 1 GB

Windows XP レベルのスペックで動作するくらい軽い。

 

主なアプリケーション

  • ブラウザ:Firefox
  • メール:Claws Mail
  • オフィス:LibreOffice
  • グラフィック:mtPaint
  • マルチメディア:mpv Media Player

プリインストールされているアプリも軽量なものが中心。

 

個人的な意見ですが、

システムをモニタリングするアプリ Conky がデフォルトでインストールされているので、そこで RAM の使用量を見ればより実感するだろう。

antiX 起動後のアイドリング状態で 130 MB 程度で、なにかしらの操作をしていても 200 MB 以下の RAM 使用量。

ただし、やはりというべきかブラウザを起動させると RAM 使用量は一気に 450 MB 以上に跳ね上がる。

さらに Youtube を視聴しようものなら 550 MB を超え、フル HD 画質だと 800 MB を超える。

動画視聴を視野に入れるのであれば、システム RAM は 1 GB 以上必要なのはどのディストロでも同じだね。

古い PC でも動作できる antiX 。

抗っている X は、スペックに違いない。

次回は、この antiX をインストールしてみる。

超軽量ディストロ antiX をインストールしてみた。

プロジェクトサイト⇒  https://antixlinux.com/