Linux の世界でもローカライズがかなり進み、日本語環境を整えるのもずいぶん簡単になった。
とはいえ海外で開発された Linux だと、日本語を快適に使える環境にするためにはどうしてもひと手間加えなければいけない。
そんなとき日本で開発された、いわば「国産」といえるディストリビューションならインストール直後から完璧に日本語環境を使うことができる。
日本で開発された「国産」Linux を集め、個人的な一言レビューを加えてみた。
linuxBean
Windows XP世代をターゲットとした軽量・高速ディストリビューションとして公開されている。
初期状態で日本語が使え、Linux 初心者が古いパソコンを再生させられるようにするための切り札として開発が行われた。
「初心者にも使いやすいように、初心者向けのソフトやパッケージが多数導入」と紹介されるが、ブラウザは Firefox ではなく Opera がインストールされ、オフィスソフトは Gnumeric と NoteCase だけと特徴的。
そこまで初心者向けでない気がする。
実際にダウンロードサイトでも「※パソコン初心者の方は敷居の低いLubuntuやPuppy Linuxをご利用下さい」との文字。
そういう意味かな?
linuxBeanは大量のパッケージが導入されているものの、.isoイメージのサイズは650MB程度で、CDに入れる事ができる。
Live CDを使えば、ハードディスクへのインストールをする前に、ハードウェアが適合しているかを確認することができる。
ソフトウェアはアレだがオンラインサービスで賄える範囲だと思うので、ワイヤレスでインターネット接続できる分、場合によっては Berry Linux よりも使いやすかも。
ディストリビューションの概要
- ベース: Debian, Ubuntu
- アーキテクチャ: i386
- デスクトップ環境:LXDE
12.04 推奨環境(LXDE)
- CPU: :i386 800MHz 以上
- RAM: 256MB 以上
- ストレージ: 8GB 以上
- グラフィック: SVGA(800 x 600)以上
14.04 推奨環境(LXDE)
- CPU: i686(Pentium M, Celeron M 以降)および互換性プロセッサ。PAE必須。
- RAM: 384MB 以上
- ストレージ: 10GB 以上
- グラフィック: SVGA(800 x 600)以上
主なソフトウェア
- ブラウザ: Opera
- メール: Sylpheed
- グラフィックス: mtPaint
- オフィス: Gnumeric, NoteCase
個人的な意見ですが、
サクサク軽快、とにかく軽い。
軽いのはいいが、ソフトウェアが使い慣れないものばっかり。
ここらへんはオンラインサービスで代用するとして…。
ブラウザですが、Opera ブラウザです。
昔は Opera を使っていた時期もありました。
んー。
でも最近は微妙だな。
でもワイヤレスでインターネット接続できるのはありがたい。
ここの一点で Berry Linux よりお勧めできる。
レスキュー環境として Live CD で使うには、認識できるデバイスの数が多ければ多いほどありがたい。
特に技術の乏しい初心者にとっては重宝する。
かなり古いマシンでも軽快に動くので、空いている古い PC があればサブ機として使ってみてはいかが?