前回紹介した Antergos を VirtuaBox にインストールしてみる。

実際にパソコンにインストールする手順と同じなので、参考にしてもらえるとうれしい。

https://youtu.be/7Zt7Q2bdnhQ

テスト環境は?

今回は以下のような環境でテストしてみた。

テストマシンの概要

  • CPU: Intel Core i5-2400s
  • RAM: 8 GB
  • DISK: Drevo X1 SSD 120 GB + WD HDD 1 TB

※仮想環境と Linux のイメージデータは HDD を使用。

インストール環境

  • VirtualBox 6.0
  • CPU: 2 core
  • RAM: 2048 MB
  • DISK: 16 GB

※ストレージの空き領域は、最低 16 GB 以上ないとインストールできない。

それではインストールしてみよう。

 

Antergos をインストール

左にあるパネルのいちばん上にある青い三角のアイコンがインストーラー Cnchi(なんて読むんだ?)。

Arch 系 Linux の Antergos をインストールしてみた、

ライブ環境が起動すると、画面右上にインストーラーの起動についての通知が入る。

その通知をクリックするとインストーラが起動するのだけれども、僕の環境が悪かったのか、インストーラの起動が不安定だった。

万が一、うまくインストーラーが起動しなくてもダブルクリックで起動する。

インストーラーが起動すると「試す」と「インストールする」が表示される。

しかし、このフォントの感じ、嫌な予感がビンビンする。

…インストール終了後にその予感が的中するが、詳しくは後ほど。

まずは「インストールする」をクリックし、インストールを始めるとする。

 

Choose the Installer langage

Arch 系 Linux の Antergos をインストールしてみた、

言語の選択では、一覧のいちばん下部に日本語がある。

スクロールして日本語を選択。

先に進めるにはウィンドウの右上にある「<」「>」の「>」をクリックし進める。

Arch 系 Linux の Antergos をインストールしてみた、

 

システムチェック

Arch 系 Linux の Antergos をインストールしてみた、

ちょっと時間がかかるが、システムチェックが行われる。

システムチェックでは Antergos をインストールできる状態かどうかを自動的に確認され、不備があると先に進めなくなる。

前回の記事でも少し触れた通り、Antergos はストレージに 16 GB 以上の空き領域がなければインストールできないので注意。

 

現在地を選択してください

Arch 系 Linux の Antergos をインストールしてみた、言語の選択で日本語を選択すると、自動的に「 Japanese(JP),Japan 」が選択されているので、そのまま「>」をクリックして進める。

 

タイムゾーンを選択してください

Arch 系 Linux の Antergos をインストールしてみた、

現在地が日本に設定されているため、自動的に「タイムゾーン:アジア」「地域: Tokyo 」が選択されている。

こちらもそのまま「>」をクリックして進める。

 

キーボードレイアウトの選択

Arch 系 Linux の Antergos をインストールしてみた、

こちらも自動検知されているので、特殊なキーボードなど使っている場合など、特別な変更がなければ先に進む。

 

デスクトップを選択して下さい

Arch 系 Linux の Antergos をインストールしてみた、

ここの「ください」は「下さい」なんだと思いつつ、デスクトップ環境の一覧を確認する。

Web サイトでデスクトップ環境は6種類とされていたが、実際には9種類ある。

Arch 系 Linux の Antergos をインストールしてみた、

前回の記事でも紹介したが「 Budgie 」「 Deepin 」「 i3 」が追加されている。

一覧はなんとなく、使用される RAM サイズ順に並んでいるようにも見える。

が、厳密にいうとそうでもないので、とりあえずはインストールするマシンスペックに応じて、好きなディスクトップ環境を選ぶと良い。

今回はデフォルトの「 GNOME 」を選択した。

 

GNOME -機能の選択

Arch 系 Linux の Antergos をインストールしてみた、

主にハードウェアの管理に関するアプリケーションの追加ができる。

ハードウェアの管理のほか Web ブラウザの Chromium や、オフィススイートの LibreOffice なども追加できる。

てか、ブラウザとオフィスが追加項目にあるってことは、他のアプリのほとんど空の状態だってことだね。

 

Cache selection (optional)

Arch 系 Linux の Antergos をインストールしてみた、

キャッシュの選択についての項目。

日本語でインストールしているのに、長々と英語で説明されている。

説明している内容は以下の通り。

(Google先生に翻訳してもらいました)

It is recommended to use an additional cache
“追加のキャッシュを使用することをお勧めします”

This installer needs to download TON of packages from the Internet!
“このインストーラはインターネットからたくさんのパッケージをダウンロードする必要があります!”

You can use an additional device or partition to use as packages’ cache. In case you need to restart this installation you won’t be needing to re-download all packages again.
“追加のデバイスやパーティションを使ってパッケージのキャッシュとして使うことができます。このインストールを再開する必要がある場合は、すべてのパッケージを再度ダウンロードする必要はありません。”

  • It cannot be the same device or partition where you are installing Antergos.
    “Antergosをインストールしているのと同じデバイスまたはパーティションにすることはできません。”
  • If you select a device, its contents will be fully DELETED!
    “デバイスを選択すると、その内容は完全に削除されます。”
  • If you select partition its contents will be preserved (you must be sure that it is already formated and unmounted!)
    “パーティションを選択した場合、その内容は保持されます(あなたはそれがすでにフォーマットされ、アンマウントされていることを確認しなければなりません!)”

If this is not the first time you are running this installer you need to select a partition, and not a drive (selecting a drive will delete the packages you have already downloaded).
“このインストーラを実行するのが初めてでない場合は、ドライブではなくパーティションを選択する必要があります(ドライブを選択すると、既にダウンロードしたパッケージが削除されます)。”

It is safe to select ‘None’ here.
“ここで[なし]を選択しても安全です。”

Please, choose now the device (or partition) to use as cache.
“キャッシュとして使用するデバイス(またはパーティション)を選択してください。”

Select cache partition: None
“キャッシュパーティションの選択:なし”

「 None 」でも問題ないっぽいので、そのまま「>」をクリックして先に進む。

 

Mirrors Selection

Arch 系 Linux の Antergos をインストールしてみた、

ミラーサイトの選択を行う。

ここもやっぱり英語で説明されている。

(やっぱりGoogle先生に翻訳してもらった)

「続行しますか?」以降の内容は以下の通り。

  • Let Cnchi sort the mirrors lists (recommended)
    “ミラーリストをCnchiにソートさせる(推奨)”
  • Leave the mirrors lists as they are
    “ミラーリストはそのままにしておきます。”
  • Manage the mirrors lists manually (advanced)
    “ミラーリストを手動で管理する(上級者向け)”

とりあえず推奨されているもののママで「>」をクリックして先に進む。

 

インストールの種類

Arch 系 Linux の Antergos をインストールしてみた、

インストールする Antergos の暗号化や理論ボリュームに関しての項目。

こちらも特に変更がなければ、そのまま「>」をクリックして先に進む。

 

自動インストール

Arch 系 Linux の Antergos をインストールしてみた、

インストール先のストレージに関しての設定。

こちらも特に変更がなければ、そのまま「>」をクリックして先に進む。

 

ユーザーアカウントを作成してください

Arch 系 Linux の Antergos をインストールしてみた、

ユーザーアカウントの設定。

ここはどのディストロでも同じだね。

任意の内容を設定し、「>」をクリックして先に進む。

 

Installation Summary

Arch 系 Linux の Antergos をインストールしてみた、

設定内容の概要が表示される。

変更箇所があれば「<」をクリックし、変更する場所まで戻る。

特に変更がなければ、そのまま「>」をクリックして先に進む。

 

Antergos Installer – Confirmation

Arch 系 Linux の Antergos をインストールしてみた、

最終確認のウィンドウが開く。

問題がなければ「はい」をクリックしインストールする。

 

Antergos をインストール中…

Arch 系 Linux の Antergos をインストールしてみた、

これで Antergos のインストールが始まる。

環境にもよるが、インストールには25〜30分程度かかる。

 

インストールはできたが…

…文字化けがやばい。

Arch 系 Linux の Antergos をインストールしてみた、

インストールするときに感じた違和感はズバリ的中。

どうやら日本語フォントが足りないらしい。

この状況で確認もできないが、きっと日本語入力もできないはず。

なので、次回は Antergos の日本語環境を整えていく。

 

個人的な意見ですが、

表示フォントの違和感だったり翻訳だったり、あちこちでインストーラーの出来栄えがイマイチな印象を受ける。

それゆえ Manjaro の完成度の高さが際立ってしまう。

選ばれる違いは他にもあるだろうけれども。

またいくら東アジア圏の言語といえど、対応しているのにも関わらずインストール後に手直しが必要すぎるのも、初心者に対しては弱点かな。

最近は Debian 系を中心に、インストールから日本語表示が当たり前で、インストール後も、なんの設定なしで日本語入力できるものが増えている。

そんな中での、フォントのインストールや日本語入力の設定は、経験の浅いユーザーにはハードルが高いかもしれない。

正直、Arch Linux の良さがかすんでしまいそうな印象のあるディストロ。

とりあえずは次回、日本語環境を整えてみる。