もしもあなたが、オペレーティングシステムが Windows と macOS だけだと思っているならば、ぜひ無料OSについて知っておいて欲しい。
しかし、あなたがすでに無料OSを知っているのであれば、この記事は読み飛ばしてもらって構わない。
今回は無料OSを知らない人だけの記事。
そもそも「無料OS」とは?
文字通りお金を払わずに使える Windows や macOS のようなオペレーティングシステムのこと。
代表的なものに Linux や BSD といった無料OSがある。
しかしながら、無料という言葉を聞くと不安を感じることもある。
例えば、
- 本当に無料?
勝手に使っても大丈夫なの?
後から大金を請求されたりしないか不安。
本当に無料だとしても、スマホアプリとかみたいに広告がいっぱいじゃないの? - 使っても大丈夫?
ちゃんと動くものなのか不安。
仮に動いたとして、ちゃんと使い物になるのか?
ウィルスとかも心配。 - 難しそう。
なんだか専門的で難しそうなイメージ。
いっぱい勉強しないと使えなさそう。
などなど。
まだ無料OSを使ったことがないあなたは、たくさんの不安を抱えているかと思う。
何故ならば、ここにあげた不安は僕が使い始める前に感じていたものだから、あなたがそう思っても何一つ不思議ではない。
でも、そんな僕でも今ではすっかり無料OSのトリコになってしまっている。
そこであなたがもつ不安や疑問に対する僕なりの答えを紹介していきたいと思う。
本当に無料?
間違いなく無料で使える。
しかも広告とか一切なく。
ざっくり言うと、例えば Linux の場合は元々はオペレーティングシステムの研究に始まり、その向上を目指して仕組み(ソースコード)を公開したことに始まる。
誰でも機能の追加や改良ができたため、世界中の有志がこのオペレーティングシステムの開発に参加し、実用的でフリー(ここで言うフリーは無料ではなく自由の意味)なオペレーティングシステムが出来上がった。
つまり、いつでもみんなで開発や改良ができるようにタダで配り始めたのが始まりとも言える。
それはもちろん今でも続いているので、あなたも今から開発に参加することができる。
使っても大丈夫?
上記の続きにもなるけれども、すでに30年近く世界中で研究や開発、改良が行われているため、場合によっては Windows や macOS などの商用のオペレーティングシステムよりも優れている部分もあるくらい高機能になっている。
その証拠に、特に Web サーバーのオペレーティングシステムの大部分をUNIX系が占めており、その中でも無料というコストの低さと高機能で Linux が UNIX 系の半数以上を占めている。
Usage of operating systems for websites
https://w3techs.com/technologies/overview/operating_system/allUsage statistics and market share of Unix for websites
https://w3techs.com/technologies/details/os-unix/all/all
使えるか、使えないかどころの話ではなく、無料OSはすでにインターネット自体を支えている存在とも言える。
ちなみに、スマホで使われている Android も Linux の仲間であり、無料OSのひとつであるというのも安心材料になり得るだろう。
難しそう
っと、ここまで話が進んでくると、高機能だからこそ難しそうというイメージが湧いてくる。
でも大丈夫。
確かにコマンドを入力して使う使い方が一般的だけれども、それを言い出したら Windows のコマンドプロンプトも、macOS のターミナルも、使ったことがない人が多いはず。
そう、みんなの知っている Windows にしろ macOS にしろ、てかコンピュータ自体を使うときには、コマンドを使って操作するのが本来のやり方。
でも先ほども述べたとおり、世界中でいろいろな人が開発に携わっているため、当然いかに簡単に使いやすくできるかを考え、開発する人たちもいる。
だからパソコン初心者でも安心して使うことができる無料OSもたくさん存在する。
その証拠に、僕もすでに Linux を15年以上使っているが、まともにコマンドを使った試しがない。
難しい点をあげるのであれば、種類が多すぎて選ぶのが難しいということだろうか。
Windows や macOS と同等なことが、無料OSでもできてしまうのは紛れもない事実。
個人的な意見ですが、
今の世知辛い世の中、無料と聞くと不安を覚えるのも無理はない。
無料という響きは、パワフルなので誰しもが興味をそそられる。
無料OSは良い意味で無料が活きたケースだと思う。
良いスパイラルが重なり、今の Linux や BSD が作られてきたのだと思っている。
タダで利用できるので、導入のハードルは極めて低いと思う。
また Linux や BSD は、非常に軽量なオペレーティングシステムなので古いパソコンでも十分に使うことができる。
どうしても Windows もしくは macOS でなければ使えないアプリケーション(例えば、Microsoft 製品や Adobe 製品など)が使いたい場合を除いては、同等の作業ができる。
インターネットを利用したクラウドサービスがより発展してきている今、オペレーティングシステムに依存する機会はどんどんと減ってきている。
もうWindows や macOS だけに頼る時代ではないと、僕は確信している。
無料OSを知らなかったあなたも、ぜひ一緒に無料OSで遊んでみませんか?