突然ですが、あなたは「OS のサポート期間」って何のことだか説明できますか?
わかっている方であれば今回の記事は必要がないのだけれど、僕は思いっきり勘違いしていたので記事にしてみた。
Linux ではサポート期間の違いによるバージョンがいくつか存在する。
例えば Debian であれば安定版の Stable 、Ubuntu や Mint だと長期サポート版の LTE など。
家電メーカーとかのサポートみたいに「使い方がわからないから教えてくれ!」的な電話したり、メールしたりして対応してもらうサポートだと思っていたがコレとは違う。
まぁ、僕は20歳過ぎるまで「汚職事件」のことを「お食事券」だと思い込み、なんでニュースになるのか理解できていなかったくらいだから、これくらいの勘違いは軽い方だな。
OS のサポート期間
OS のサポート期間とは不具合を修正するプログラムや、セキュリティを強化するプログラムなどの更新プログラムを提供する期間のことをいう。
Linux だけでなく、Windows や macOS でも当然サポート期間は存在する。
2017年7月、Windows XP のサポート終了は社会現象とも言えるほどニュースになったのを記憶している人もいると思う。
サポート期間が過ぎた OS は、突然使えなくなったりするわけではないが、特にセキュリティ面で問題を残したまま使うのは、例えセキュリティが強固といわれる Linux であっても危険が伴う。
というか、セキュリティに問題を抱えていては強固でもなんでもない。
ざっくりいえばサポート期間のサポートとは、これら OS の問題の解決や保守をする意味だと捉えると理解しやすいかもしれない。
サポート期間の種類
サポート期間には OS それぞれで、いくつか種類が存在する。
例えば Windows のサポート期間の場合、メインストリーム・サポートと延長サポートが存在する。
違いは以下の通り。
- メインストリーム…機能の追加、仕様変更、新機能のリクエスト、セキュリティ更新プログラム
- 延長サポート…セキュリティ更新プログラム
これと似たようなことが Linux や macOS でも行われている。
Linux であれば、先にも述べた通り Debian であれば安定版の Stable 、Ubuntu や Mint だと長期サポート版の LTE など。
- Debian … Stable: 安定版, Testing: テスト版
- Ubuntu 系 … LTE (Long-Term Support): 長期サポート版, 無印: 通常版
また、サポートについては OS だけでなくアプリケーションでも行われている。
Microsoft Office などは、大々的にアナウンスしているのでご存知の方も多いはず。
アプリケーションにも不具合があれば問題だからね。
ローリングリリース
Linux などの OS の中でローリングリリースというリリース方式がある。
サポート期間のある OS は、新しいバージョンが登場するつど再インストールしなければならない。
これに対してローリングリリースは、バージョンの更新がいらない。
継続的にプログラムの更新が行われていくため、常に最新の状態に保たれる。
それでも、いちばん初めにインストールするためのイメージデータなどが必要となるため、ある程度のバージョンでリリースされるが、上記の通り一度インストールしてしまえば基本的にバージョンの更新がいらない。
まとめ
カタチはいろいろあれど、PC でいうところのサポートとは OS などのソフトウェアを保守メンテナンスすることを意味する。
だから間違っても開発元に電話して「使い方がわからないんだけれど」とか聞いてしまわないように。