アップデートを若干躊躇していたわたしですが、好奇心のほうが上回り、結局アップデートしました。
「なんだ、思ったよりも簡単…」
とはならなかったのです。残念ながら。
知らない人も多い、アップデートの際に気を付けなければいけないこととは?
MBRってなに?:MBR領域の不足
先日、以下のようなツイートをしました。
マイクロソフト コミュニティ: Win10へのアップグレード「システムで予約済みのパーティションを更新できませんでした」 HDDからSSDへ換装済み http://t.co/36WEacYSvO
— PC-FREEDOM (@PC_FREEDOM_plus) 2015, 8月 3
アップグレードの準備ができたにも関わらずエラーによりアップグレードできなかったのです。
せっかく通知されてもアップグレードされないため、起動のたびにアップグレードの通知が表示されては、取り消しするということを繰り返していました。
わかってしまえば簡単なことなのですが、MBRインストールの予約領域が不足しているためでした。MBR(マスター・ブート・レコーダー)とはOSをどのように起動するかなどの情報が記録されているもので、パソコンの起動の際に一番最初に読み込まれるものです。これが、Windows7の場合100MB程度でよかったものが、Windows8から350MB程度必要になったためエラーが出たのでした。
パーティションの構造にはハードウェアにより
- BIOS: 基本入出力システム。
…マスター ブート レコード (MBR) とも呼ばれます。 - UEFI: Unified Extensible Firmware Interface。
…GUID パーティション テーブル (GPT) とも呼ばれます。
が、存在します。OSのインストールの際には、この構造の違いによりシステムで予約されるパーティションの容量が異なるためエラーが出たようです。
Microsoftコミュニティ:Win10へのアップグレード「システムで予約済みのパーティションを更新できませんでした」 HDDからSSDへ換装済み
TechNet:ディスク パーティションとは
原因がわかれば解決できます。パーティション管理ソフトを使い「システム予約領域」を100MBから350MBへ変更すればよいだけです。フリーソフトでもパーティション管理ソフトがあるので、そちらで変更を行いました。
窓の杜などでたくさんありますが、EaseUS Partition MasterやAOMEI Partition Assistantが使いやすく高機能なので人気があります。わたしもEaseUS Partition Masterでパーティションの変更を行いました。
これで無事にWindows10のインストールが始まります。
微妙に使えないものが…:デバイスドライバ
おおむね良好に動作するのですが、eMachines E732Z-A12Bの場合、トラックパットが正しく動作しませんでした。まぁ、これはマウスを使えば何ら問題がありませんが、精査すればこのほかにも不具合の出ているデバイスドライバがあるかもしれません。
近日中にSR1が公開される予定のようです。待ち遠しいです。
使い勝手のよいOS
ちょっとしたところで不具合がありますが、おおむね…というか、なかなか良い使い勝手です。古くからの「Windowsらしさ」を残しながら、新しさも兼ね備えていて、何よりもCPUやメモリの利用を効率よくしているのが好印象です。
ベンチーマークでもわかります。まったく同じ状況ではないため断言はできませんが、場合によっては体感できるほどの違いがあると思います。
Windows7 | Windows10 |
デバイスドライバの不具合のことを言いましたが、ソフトウェアではまだ不具合のあるソフトウェアがありません。XP時代からのフリーソフトも稼働させてみましたが、今のところおおむね動いています。
わたしの場合、注意すべきところは2点でした。
もしも、このブログをご覧のあなたが「こんな不具合があった!」とか「こんな便利な使い方がある!」などというような情報をお持ちであれば、ぜひお知らせください!
追記:2015年12月10日
ブートローダー及びパーティションの説明に不適切な表現がありました。
システムの構成については以下のリンクをご参照ください。
TechNet:ディスク パーティションとは
追記:2016年9月14日
▼EaseUS Partition Master Freeの日本語公式ページ▼
http://jp.easeus.com/partition-manager-software/free.html