illumos(イルモス)が開発しているフリーな Solaris である OpenIndiana の最新版 2019.04 が、2019年5月12にリリースされた。
OpenIndiana とは?
OpenSolaris(オープンソラリス)は Solaris Operating Environment テクノロジーを基本とした、サン・マイクロシステムズが始めたオープンソースプロジェクト、およびプロジェクトからリリースされるオペレーティングシステム (OS) の呼称で、現在は開発が終了した OpenSolaris のフォークとして開発が始まった。
現在 OpenIndiana は OpenSolaris の後継となり、 Solaris 互換のフリーなオペレーティング・システムとして開発されている。
ちなみに、以前 CentOS が Red Hat の支援を受けていなかったように(2014年からRed Hat の支援を受けています)、OpenIndiana はオラクルの支援は受けていない。
今回の変更点は?
新しい OpenIndiana Hipster スナップショットの変更点は以下の通り。
- Firefoxが60.6.3 ESRに更新されました
- Virtualboxパッケージが追加されました(ゲスト追加を含む)
- 合致が1.22に更新されました
- 自動ブート環境の命名など、IPSはOmniOS CEおよびOracle IPSリポジトリからのアップデートを受信しました
- いくつかのOI特有のアプリケーションはPython 2.7 / GTK 2からPython 3.5 / GTK 3へ移植されました
▼より詳しい情報は▼
Website >> https://www.openindiana.org/2019/05/12/openindiana-hipster-2019-04-is-here/
OpenIndiana の概要
- ベース: Solaris
- アーキテクチャ: X86_64
- デスクトップ環境: MATE
- パッケージ管理: pkg
主なアプリケーション
- ブラウザ: Firefox
- メール: Thunderbird
OpenIndiana をインストールするのに推奨のスペックは?
- CPU: 64bit プロセッサ
- RAM: 4GB 以上
- DISK: 20GB 以上
▼より詳しい情報は▼
Website >> https://www.openindiana.org/documentation/faq/#what-are-the-recommended-hardware-specifications
個人的な意見ですが、
Solaris です。
今回は Linux ではなく Solaris です。
Solaris をご存じない方のためにザックリ説明すると、Solaris は旧サン・マイクロシステムズ(現オラクル)によって開発され、UNIXとして認証を受けたオペレーティング・システム。
んで今回紹介した OpenIndiana は、この Solaris のオープンソース版といった立ち位置になる。
本文でも触れたとおり、CentOS が Red Hat の支援を受けていないように、OpenIndiana はオラクルの支援は受けていない。
なので、基本的には好き勝手できるオペレーティング・システムになる。
さて、この OpenIndiana だけれども、ちゃんと日本語に対応しているので、起動の際にシステム言語を日本語に設定するだけで、日本語表示される。
インストールはグラフィカル・ユーザー・インターフェイル (GUI) で、しかも日本語でインストールすることができる。
またインストール直後から日本語入力( iBus + Anthy )できるという、初心者にはありがたい Solaris である。
さらにデスクトップ環境が MATE という Linux ではおなじみのものなので、GUI 環境でばかり使っている僕のような Linux ユーザーでも、ひとまずは使うことができる。
だけれども、パッケージの追加は、多くの Linux でみられるソフトウェアセンターのようなものがないので、残念ながら GUI では操作ができない。
勉強するにはちょうどよいかな?
▼ OpenIndiana をダウンロードする▼Website >> https://www.openindiana.org/download/
おまけ
ちなみに、Solaris の流れをさかのぼると macOS と同様に BSD に行き着く。