OKdo Nano C100 開発キット
「OKdo Nano C100 開発キット(Developer Kit)」は、「NVIDIA® Jetson Nano 開発者キット B01」と、とても良く似た製品です。
というか、完全な互換性がある製品です。
まず、元になる NVIDIA Jetson Nano について紹介しておきましょう。
Jetson Nano とは?
Jetson Nano は、NVIDIA が作ったエッジ・コンピューティング・デバイス Jetson の一つで、低価格の入門向けのプラットフォームです。
Jetson Nano を使うと、省電力の AI システムに、さまざまな機能をつけることができます。
例えば、ビデオを録画する機器や家庭用のロボット、そして分析機能を持つスマートなネットワーク装置など、様々な IoT(ネットにつながる機器)の新しい可能性が広がります。
さらに、Jetson Nano は、すぐに試せるプロジェクトや、情熱的な開発者コミュニティのサポートを使って、実際の生活の中で AI やロボットについて学ぶのに最適なツールでもあります。
つまり、誰でも簡単に AI やロボットを学んで、自分で作ることができるようになるということです。
で、これらを OKdo Nano C100 でもまるごと使うことができます。
Nano C100 と Jetoson Nano は、いずれも NVIDIA の SoC(これは、たくさんの部品を一つのチップにまとめたもの)がついているシステムオンモジュール(SOM)という基板、そしてさらに多くの接続を可能にするキャリアボードというもう一つの基板、この二つでできています。
しかも Nano C100 と Jetson Nano は、大きさや基本的な形状が同じです。
ハードウェアからソフトウェアまで、同じものとして使うことができます。
ほぼほぼ同じ製品ではありますが、ただひとつ違うところがあります。
その違いは Nano C100 には 16GB の eMMC が搭載されていることです。
ちなみに、この eMMC からも microSD からも起動させることができます。
そのため、専用の OS イメージデータが OKdo のサイトからダウンロードできるようになっています。
それ以外については、Jetson Nano のために用意された NVIDIA の AI 開発に必要なソフトウェアライブラリやツールを、そのまま使えます。
例えば、CUDA というツールは GPU を使った高速な計算を行うためのもので、cuDNN は深層学習の計算を助けるツールです。
これらが使えます。