Neptune 6.0: ドイツ発Debian系がリリースされたので試してみた。

ドイツで開発されている Debian 系 Linux ディストリビューション Neptune の最新版である 6.0 が、2019年8月17日にリリースされた。

Neptune Linux とはどんな OS ?

Neptune 6.0: ドイツ発Debian系がリリースされたので試してみた。
https://neptuneos.com/en/

Debian をベースに KDE Plasma デスクトップを採用した Linux ディストリビューション。

リポジトリは、ベースの Debian のものに加え Neptune 独自のソフトウェアリポジトリも含まれており、Neptune 独自のアプリケーションの更新もしてくれる。

Neptune で採用されている KDE Plasma 5 は、アニメーションや透過処理などがたくさん使われているけれども、安定し柔軟で効率が良く、便利なアプリケーションもたくさん用意されているので多くのユーザーに愛されているデスクトップ環境である。

Web ブラウザでは KDE Plasma にも関わらずデフォルトの Web ブラウザを Konqueror (KDE ではファイルマネージャとしても使われる Web ブラウザ)とするディストリビューションも多い中、Firefox でもなく Chromium を採用しているのは特徴的。

Neptune 6.0: ドイツ発Debian系がリリースされたので試してみた。
Neptune Linux のデフォルト Web ブラウザは Chromium。

他にもオフィスソフトを中心として、グラフィックスや音楽管理・作成、動画編集やマルチメディアなどデスクトップ OS として十分使えるだけの様々なカテゴリのアプリケーションが含まれている。

今回の変更点は?

Neptune 6.0 Spike は Debian 10 Buster をベースとして、Linux カーネル 4.1.37、デスクトップ環境に Plasma 5.14.5 を採用した。

より詳しい情報は
https://neptuneos.com/en/news-reader/neptune-6-0-release-170.html

Neptune の概要

  • ベース: Debian (Stable)
  • アーキテクチャ: x86_64
  • デスクトップ環境: KDE Plasma
  • パッケージ管理: dpkg (APT)

Neptune をインストールするのに必要なスペックは?

  • CPU: 1 GHz 以上の 64 bit プロセッサ
  • RAM: 1.6 GB 以上
  • DISK: 8 GB 以上の空き領域

主なアプリケーション

  • ブラウザ: Chromium, Konqueror
  • メール: Thunderbird
  • オフィス: LibreOffice
  • グラフィック: GIMP, Inkscape
  • ミュージック: Amarok, Audacity, Ardour
  • マルチメディア: KDEnlive, VLC メディアプレイヤー

Neptune 6.0 についてのより詳しい情報は
https://neptuneos.com/en/about-neptune.html

個人的な意見ですが、

Neptune Linux のプロジェクトサイトには以下のような一文が記されている。

Neptuneは、完全にサポートされているマルチメディアOSのBeOSメッセージを次世代のユーザーに取得しようとします。

Google 翻訳より

どういう事かと思い調べてみると、前身となった ZevenOS という Linux ディストリビューションが存在していた。ZevenOS は Ubuntu (Xubuntu) をベースとし、過去に存在したマルチメディア OS である BeOS のルックアンドフィールに似せて開発されていた。どうやら Neptune は、ZevenOS の後継 OS のようだ。

しかしながら実際の見た目は BeOS には程遠く、むしろ Windows 寄りの見た目に出来上がっている。ただし、ここでいうメッセージというのは Neptune を触ってみると理解できる。

Neptune とほかの Debian 系との比較

Neptune Linux に含まれているアプリケーションは非常に豊富で、特にマルチメディア関連が強化されているように見受けられる。これが冒頭に紹介した BeOS メッセージではないだろうか?

Linux ディストリビューションのテストをする際に、多くの場合 VirtualBox を使う。KDE Plasma を採用している Linux ディストリビューションの多くは、一手間かけないと設定した解像度が反映されないのだけれども、Neptune Linux の場合ちゃんと機能してくれる。グラフィック関連のデバイスドライバや設定なども細かく作り込まれているのだろうか、ここらへんは「さすがドイツ!」と感じてしまう。

Neptune 6.0: ドイツ発Debian系がリリースされたので試してみた。
KDE なのに VirtualBox でも解像度が反映される。

アクセサリやシステム関連のアプリケーションは KDE のものが多く採用されており、例えばパッケージ管理では Synaptic ではなく Discover が採用されている。Synaptic を使いたい場合には Discover から検索してインストールしなければいけない。

Neptune 6.0: ドイツ発Debian系がリリースされたので試してみた。
Neptune Linux ではパッケージ管理を Discover で行う。

Neptune の良かった点・悪かった点

繰り返しになるが、デスクトップ環境が KDE Plasma にも関わらず、VirtualBox でディスプレイの解像度の設定が反映されるのは、個人的に地味にうれしい。思いのほか軽快で、意外と低スペックマシンでも動作してくれる。

インストール直後から日本語入力ができないのは残念だったけれども、ターミナルを使って「fcitx-mozc」をインストールするだけで、関連するパッケージがインストールされ、再起動後には日本語入力ができるようになるのはありがたい。

Neptune 6.0: ドイツ発Debian系がリリースされたので試してみた。
インストール後にターミナルで「fcitx-mozc」をインストールすると日本語入力ができるようになる。

Neputune のおすすめ度(5段階評価)

初心者向け度… ★★★★☆
インストール直後から、デスクトップ OS として十分な構成のアプリケーションは Linux 初心者に限らず使い勝手は良い。

日本語の環境… ★★★☆☆
インストール直後に日本語入力環境の設定を行わなければいけないけれども、難易度は低め。

システム要件… ★★★☆☆
デスクトップ環境で KDE Plasma を採用しているわりには低いスペックでも動作してくれる。

総おすすめ度… ★★★★☆
デスクトップ OS としての完成度は高く、十分な機能を発揮する。もちろん日本語にも完全対応。安定性も高く、さすが技術の国ドイツの Linux といったところ。

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