iPad Pro と言えば12.9インチモデル?

iPad Pro が初めて発表されたのは2015年9月9日。同じ年の11月11日には発売されました。

筆者も発表と同時にiPad Pro に飛びついた一人なのですが、発表当時から何かと話題に上るのが「12.9インチ vs 9.7インチ」。WWDC 17により9.7インチは10.5インチへと引き継がれたのですが、依然どっちがいいの?と言う論争は消えません。

 

個人的な意見からするとタブレットの概念を超えたスペックを持つ iPad Pro は12.9インチであるべきだと思っています。…が。

だってProなんだもん!

「大きくて高性能=フラグシップ」と言う思考が筆者の頭の中では広がります。

例えば、Mac mini(この時点でminiって言ってるし!)vs Mac Pro。
当然、大きくて高性能なのはMac Pro。

MacBook でも MacBook は12インチなのに対して MacBook Pro は小さくても13インチから。
MacBook Pro 同士でも13インチと15インチであれば、15インチの方が高性能になります。

また、Proは存在しませんが iPhone でも大きなモデルである Plus の方が性能的に上位になります。

と言うことで「大きい=高性能」と言う具合に考えるわけです。
大きいことはイイことなのです。

でも大きいばかりでは… 小さい方が良い理由

スマートフォンの大画面化をはじめとして、WWDC 17で iPad Pro 9.7インチが10.5インチへの発表の通り、時代はディスプレイの大型化に進んでいるのは事実。
画面は大きい方が良いのですが、大きすぎるのも問題になります。特にモバイルでは。

iPad Proついに登場!

もともと、モバイルは小型で取り回しがしやすいと言うのが売り。

にもかかわらずあまりにも大型になると重たくなってしまうので、モバイル本来の良さがぼやけてしまいます。

筆者も出張などで持ち歩く際に、小型で軽量なものを好みます。
以前は、多少大きくて重たかろうがハイスペックのものを持ち歩いていた時期もありますが、寄る年波には敵いません。

ある程度のスペックがあれば小型のものを好むようになりました。

筆者は、iPad Pro 12.9インチと iPad(第4世代)を持っているのですが、普段持ち歩くのはiPad(第4世代)の方です。

一方の iPad Pro 12.9 は自宅でのエンターテイメント専属デバイスになっています。
故スティーブ・ジョブズが、異常なまでにサイズにこだわった理由が今になってわかります。

モバイル端末は持ち歩くことに意味がある。

当然、タブレット端末もその一つなのだが、タブレット端末の画面サイズの限界値が10インチ程度だと言うことを、スティーブ・ジョブズはすでに知っていたのだろう。

9.7インチの iPad をはじめとする10インチ程度のサイズは、機動性や使い心地といった面からすると実に絶妙なサイズと言える

A5サイズより、ほんの一回りほど大きいこのサイズは、デジタル版の手帳としての役割が強いタブレット端末にはちょうど良い。

大きくても良い理由

タブレット端末の限界に挑戦したと言う意味で、iPad Pro 12.9インチは今後もしばらくは存在するだろう。

と言うか、iPad Pro 12.9インチは大きいから良い。

自宅専属にはなったものの、そのスピーカーの性能や、大きさゆえの電子書籍の読みやすさ、Apple Pencil との相性の良さが痛感できる。

個人で映画や動画を鑑賞するならば、iPad Pro 12.9インチはもっとも適しているデバイスと言える。
画面の大きさとスピーカーの性能は贅沢にも思えるほどだろう。

また、電子書籍を読むのであれば、9.7インチでは小さすぎる。見開きページを読むとなると、文字は米粒よりも小さくなり非常に読みにくい。かと言って片面だけの表示や拡大表示をすると、全体の雰囲気が台無しになってしまう。

そんな不満を解消できるのは12.9インチと言うサイズがなせる技。

同様に、紙とペンを使うがごとくiPad Pro と Apple Pencil を使うのであれば、A4サイズとほぼ同等の12.9インチは使うのにストレスを感じることは少ないだろう。

iPad Pro + Apple Pencil の組み合わせはタブレット端末最強

簡単なスケッチをしたり、メモなどをフリーハンドでとる場合には、紙とペンで書いているのと錯覚するほど自然な使い心地。

他社性のどんな高価で高性能なスライラスペンでも、Apple Pencil の使い心地に勝るペンに未だ出会っていない。iPad Pro + Apple Pencil の組み合わせはタブレット端末最強なのだ!

はっきり言って iPad Pro を触ってしまうと、ただの iPad では物足りなさすぎる。

サイズはどうであれ、 iPad Pro の性能に惚れ込んでいる。

また、iOS 11 の登場で iPad Pro の活躍の場はさらに広がるため、筆者は絶対 iPad Pro を選ぶ。

…が、問題はサイズだ。

結局のところどっち?

根本的に、iPad Pro は12.9インチと言う意見は変わりませんが「どこで使うか」「何のアプリを使うか」によって選択肢は別れます。

営業などの外回りを中心とした移動をし、書類の作成や簡易なプレゼンがメインであれば機動性に優れている10.5インチを選ぶべき。

対して、移動範囲が比較的狭く、細かい作業やクリエイティブな仕事が多い場合、また個人的にエンターテイメント性を重視するのであれば12.9インチを選ぶべき。

サイズ以外にスペックの差が無くなった iPad Pro なので、後悔のない選び方をするならば「よく使うシーン」によって選ぶべきです。

だからどっち?

しばらく使ってみると、使いやすい・使いにくいが見えてきた。

当初のイメージでは「使い分け」できると思っていたものの、結局は使い方に偏りが生じる。つまり一方をよく使うこととなった。

その一方とは…

 

 

 

 

iPad Pro 10.5 です!

 

 

 

 

なんだかんだ言っても、9.7インチと大差ない筐体にも関わらず、表示エリアは12.9インチに迫る iPad Pro 10.5 は非常に使い勝手が良い。

前記した通り、よくよく考えればタブレットは持ち運ぶことを前提としているので、持ち歩くときはやっぱりコンパクトで軽い方がイイ。必然的に10.5インチの出番が増える。手帳にもノートにもメモにもなる10.5インチというサイズはまさに絶妙!仕事のお供はすっかり iPad Pro 10.5 になってしまった。

一方の12.9インチは、重装備の出張時サブディスプレイとしての出番がメインとなってきた。が、これはこれでなかなか良い。サブディスプレイにすると、作業エリアが実に広く快適。すでになくてはならない存在になりつつある。

Macbook Pro と iPad Pro 12.9

ちなみに使っているのは、以前こちらの記事でも紹介した圧倒的に使いやすいDuet Display

おまけ:iPad Pro + Apple Pencil をさらに強化する!

ちなみに iPad Pro + Apple Pencil の組み合わせをさらに強化するアプリが、以前にもこのブログで紹介した手書き日本語入力ソフトmazec

​mazec 手書き日本語入力ソフト

筆者は有料のアプリをあまり使いませんが、その数少ない有料アプリの一つです。

詳しくは「想像以上に使えるiPad Pro + Apple Pencile + mazecの組み合わせ」でも紹介していますが、まるで紙とペンを使っているような感覚で文字入力ができ、「手書きメモ」→「キーボードを使った文字入力」の手間が一度で済んでしまうのが魅了。

やっぱり手書きの方が文章に熱意がこもりやすいですからね!(イメージ的に)

キーボードをタイプするより直感的に入力できるため、特にタイピングが苦手な人にオススメのアプリです。

mazecは1,080円(2017年6月15日現在)と、アプリとしては少々高価ですが iPad Pro の使い方が変わるのは間違いありません。

ぜひお試しあれ!

2017年8月24日:一部追記