FreeBSD の新しいバージョンである 12.0-Bate1 が、2018年10月20日にリリースされた。

また FreeBSD の派生 OS である GhostBSD も 18.10 RC1 がリリース。

ここにきて BSD が活発になってきた。

FreeBSD とは?

FreeBSD をご存知ない方のために、簡単に説明すると、 Linux のような UNIX 系と呼ばれる OS (オペレーティング・システム) のひとつ。

しかし Linux の歴史とは異なり、おおもとである BSD は1977年から1995年までカリフォルニア大学バークレー校 (University of California, Berkeley, UCB) の Computer Systems Research Group (CSRG) が開発・配布したソフトウェア群、およびUNIXオペレーティングシステム(OS) が始まり。

ちなみに BSD はその歴史が語る通り Berkeley Software Distribution の略語。

開発者たちからは、堅牢性の高いBSDカーネルの設計が最大の特徴として認知されているようだけれども、一般のユーザーにはなかなか理解しにくい。

OS としてはカーネルの設計が生き、高負荷耐性が高く、負荷が高くなっても安定して動作する。

これはたくさんのユーザーが同時にアクセスするサーバーには好都合。

ただし、デスクトップ OS としては熟練度が必要になる。

初期状態では Linux ディストリビューションと違い、最小限の構成しかない。

近年開発が進められている TrueOSGhostBSD のような Linux 寄りのユーザーフレンドリーな BSD も見られるようになってきたが、基本的にはひとつひとつ手作業でソフトウェアのインストールと設定を行わなければいけない。

これが理由か定かではなけれど、BSD は Linux に比べ知名度が高くない。

しかし、同じ UNIX の系譜をもつ OS なので、同じコマンドが使える。

熟練度が上がってきたユーザーは試してみてはいかがだろうか。

FreeBSD 最小ハードウェア要件

FreeBSD をインストールするのに必要な、最小限のスペックは以下の通り。

  • CPU: amd64, i386, ia64, powerpc, sparc64 それぞれのアーキテクチャ
  • RAM: 96 MB
  • ストレージ: 1.5 GB

ただし、デスクトップ環境を導入する場合には 2〜4 GB 程度の RAM と 8 GB 以上のストレージが必要。

またプロセッサによっては、動作できる RAM の容量が制限されるので注意。

FreeBSD → https://www.freebsd.org/

 

GhostBSD 18.10 RC1 リリース

話に出てきた GhostBSD も、2018年10月20日に最新版となる 18.10 RC1 をリリースした。

この BSD は、デスクトップ環境に MATE と Xfce と言う Linux でもおなじみのものがデフォルトとして用意されている。

またオフィススイートとして LibreOffice 、ブラウザには Firefox 、メールソフトに Thunderbird が用意されており、簡易な作業はインストール後にすぐ行えるようになっている。

BSD では TrueOS がいちばん有名かも知れないけれど、僕個人としては使い慣れたデスクトップ環境が使える GhostBSD の方に魅力を感じる。

僕はオカルト好きでもあるので。

GhostBSD 最小ハードウェア要件

GhostBSD のインストールに必要な最小限のスペックは以下の通り。

  • CPU: 64-bit プロセッサ
  • RAM: 1 GB
  • ストレージ: 15 GB
  • インターネット環境

GhostBSD 推奨ハードウェア要件

もう少し快適に使いたい場合には推奨のスペックを参考にマシンを用意すると良い。

推奨のスペックは以下の通り。

  • CPU: 64-bit プロセッサ
  • RAM: 4 GB
  • ストレージ: 30 GB
  • インターネット環境
  • サウンドカード
  • 3D アクセラレータビデオカード

スペック自体は、多くの Linux ディストリビューションと大差ない。

 

個人的な意見ですが、

もう少しフリー OS の見聞を広げるため、最近では BSD の情報についてもチェックしている。

普段使いのデスクトップ OS としては、どうしても Linux に軍配が上がってしまうけれど、最近の BSD もなかなか魅力的になってきているように感じる。

BSD の生まれがそうだからか定かではないが、BSD の開発は米国がいちばん盛んではないだろうか?

日本ではあまり馴染みのない BSD だけれども、Linux で使えるソフトウェアのほとんどが BSD でも使えるので、腕試しにはイイかも。

サーバーでもシェア 1 %ほど*の BSD 。

生き残れるかな?