OpenShot というフリーソフトを使えば、Linuxでも動画編集 ができるのを知ってましたか?
動画編集したいから Windows (もしくは Mac )を買わなきゃいけないなんてことはない。
でも Windows でも Mac でも使えるクロスプラットフォームのフリーでオープンソースの動画編集ソフトを紹介します。
いくつか Linux で使える動画編集ソフトはあるけれど、今回はコレ。
これであなたもお金をかけずに Youtuber デビューできるかも?!
OpenShot 動画エディター の概要
フリーでオープンソースの動画編集ソフト。
クロスプラットフォームなので Windows でも macOS でも使うことができますが、もともとは Linux のソフトウェア。
使いやすくて覚えやすく、驚くほどパワフルな動画エディターになるよう設計しています。
と公式サイトのトップに書かれていますが、たしかにこれだけの機能を無料で使えるのはありがたいです。
見た目や使い勝手は、どことなくMac の iMovie を思い出させます。
FFmpeg というたくさんの動画・音楽・画像フォーマットをサポートしているフリーソフトと連携しているための、本ソフトでもいくつものフォーマットをサポートしている。
参考:FFmpeg 公式サイト… https://ffmpeg.org/
Wikipedia FFmpeg … https://ja.wikipedia.org/wiki/FFmpeg
主な機能
トリムとスライス
タイムライン上のクリップは、スケーリング・トリミング・回転・アルファ値・スナップ・X軸Y軸の調整など、いろいろな方法で調整することができる。
アニメーションとキーフレーム
キーフレームアニメーションフレームワークを備えているため、キーフレーム数とアニメーション値を無制限に調整できます。またキーフレーム補間モードでは、アニメーション値を計算する方法として、2次ベジェ曲線、リニア、定数を指定することができる。
無制限のトラック(レイヤー)
ビデオプロジェクトにデータを配置すると、上位のトラック(レイヤー)のイメージがトップに表示され、下位のトラックはその背後に表示される。
このトラック数は無制限に増やすことができるので、複数の動画を重ねあわせることができる。
ビデオエフェクト
400種類を超えるトランジションやビデオエフェクトが含まれており、画面の切り替えを徐々にフェードしたりすることができます。
必要に応じて、速さや鮮明さなどをキーフレームを使って調整することもできる。
また2つのクリップが重なると、自動的に新しいトランジションが作成される。
音声のミキシングと編集
タイムライン上に波形を表示したり、動画の一部として波形をレンダリングすることもできる音声編集機能がある。
動画クリップから音声を分割し、各音声チャンネルを個別に調整することも可能。
タイトルエディター
40種類以上のベクター形式のタイトルテンプレートが含まれている。
SVG形式で作成されたデータであればテンプレートとして使うことができるので、ベクター形式のドローソフト Inkscape と連動することにより、自分でより高度なタイトルを作成でき、テンプレートの代わりとして使うことができる。
3Dアニメーションタイトルと3D効果
オープンソースの3D ソフト Blender と連携することによって、3Dアニメーションをレンダリングすることができます。
20種類以上のアニメーションが付属しているので、色・サイズ・長さ・テキストなどを調整して使うことができる。
スローモーションとタイムエフェクト
キーフレームアクションシステムを使って、クリップの再生方向や速度を好きなように手動で変更することができる。
対応コーデック
たくさんありすぎるのでここでは割愛します。
参考:Wikipedia FFmpeg … https://ja.wikipedia.org/wiki/FFmpeg
個人的な意見です。
Linux では、他にもいくつか動画編集ソフトがあるけれど、難しい説明なしに直感的に使えるのは今回紹介した OpenShot ではないかな?と思う。
人によってインターフェイスやら使い勝手やらの好みはあるかもしれないが、iMovie を使ったことがあるユーザーであれば、なんとなく感覚で使えるようになる。
ただ使い勝手を iMovie と比べてしまうと慣れのせいもあるだろうが、やっぱり使いにくさは感じてしまう。
とくに「スナップ」はめちゃくちゃ弱々しいので、正直なところ機能しているか不安になることもある。
より使い込みたい場合には、公式サイトにユーザーガイドも存在しているので利用すべし。
が、全て英語。
英語が苦手な人は Google翻訳でも使って読むとよい。
いずれにしろ、企業がリリースしている製品と比べると若干の弱さを感じてしまうものの、無料でここまで使える動画編集ソフトの存在は実にありがたい。
いつの間にかクロスプラットフォームになっていたので、違うプラットフォームでもプロジェクトデータの受け渡しもできるようになって、さらにありがたい。
追記:
やっぱり動画編集はそこそこのスペックが必要。
てか、逆に言うとそこそこのスペックの PC で使うと Linux 自体が軽量なもんだから、思いのほか快適。
タイムラインの操作の扱いには、少し慣れが必要かもね。