GIMP 2.10.6 から縦書きがサポート

2018年9月14日

2018年8月19日にオープンソースの高機能画像編集ソフト「GIMP」の最新安定版 v2.10.6 がリリースされました。

GIMP は Linux ・ Windows ・ macOS で使うことができるクロスプラットフォームの画像編集ソフト。

今回の目玉は「縦書き」。

早速ですが機能強化されたテキストについて解説していきましょう。

GIMPで縦書き

もともと英語圏では縦書きの必要性がないため、今まで縦書きのサポートはされませんでした。

でも日本語ユーザーとしては縦書きが欲しい。

今までは(2.8以前)であれば GIMP 用のプラグインなどで対応していました。

GIMPで縦書き

http://reddog.s35.xrea.com/wiki/GIMP%E3%81%A7%E7%B8%A6%E6%9B%B8%E3%81%8D.html#vfe0c5b8

でも、今回からはインストールすれば縦書きができるようになったのです。

テキストツールを使ってテキストボックスを作成した後、右クリックメニューから選びます。

メニューにはテキストの扱いについての項目が表示されます。

Vertical,では右から左か、左から右を選び、()内では半角英文字を90度回転させるかさせないかの組み合わせで4通りのメニューが表示されます。

  • Vertical, right to left …縦書き、右から左
  • Vertical, left to right …縦書き、左から右
  • mixed orientation …半角文字が90度回転して横倒しの状態で表示
  • upright orientation …半角文字も回転せずに表示

といってもピンとこないので、それぞれの項目についてスクリーンショットを見てみましょう。

 

Vertical, right to left (mixed orientation)

いちばん一般的な縦書きがこちら。

行は右から左へとすすみ、半角英数字は90度回転した横倒しの状態で表示されます。

 

 

Vertical, right to left (upright orientation)

行は右から左へとすすみ、半角英数字も読める状態で表示されます。

文字とハイフン(-)の組み合わせは工夫が必要になりますね。

 

 

Vertical, left to right (mixed orientation)

行が左から右へとすすみ、半角英数字は90度回転した横倒しの状態で表示されます。

 

 

Vertical, left to right (upright orientation)

行が左から右へと進み、半角英数字も読める状態で表示されます。

 

 

GIMP でより高度な日本語の扱いができるようになり、活用の範囲が広がりますね!

 

新たに追加されたフィルタ

新しく追加されたフィルタも2つ紹介します。

Little Planet

小さな惑星のように変形させるフィルタ。

「 Pan 」「 Tilt 」「 Spin 」「 Zoom 」といったパラメータで角度やズームなどを調整し、自分好みに変形させることができる。

 

Long Shadow

文字に立体感を与えられるフィルタ。

「 Angle 」「 Length 」などのパラメータで角度や影の長さを調節し、自分好みに変形させることができる。

僕が個人的に好きなフィルタ。

これから結構使うかもね。

 

今回のリリースで目立つところはこんな感じ。

この他にも定規ツールの機能が強化されたりしています。

最新版のダウンロードは公式サイトから。

https://www.gimp.org/downloads/

 

個人的な意見ですが、

アプリケーションを起動したときに表示されるスプラッシュ(Splash)画面が「キノコ」だ!

Linux 版(Linux Mint)しか確認していないのですが、なぜキノコ?

でも、これまた個人的にわりと好きな写真。

雰囲気がずいぶん変わった気がしたが、基本的な画面構成は変わっていない。

 

日本語入力の際、IBus を使っていればなにも問題はないのだけれど、 Mozc を使っているといちいち変更しなければ行けないのが玉にキズ。

 

また日本語入力の際にはインライン表示がされないのにも注意が必要。

 

それよりも気になったのが、公式サイトからダウンロードする際の「 Flatpak 」の文字。

「あぁ、最近は .deb とか .rpm じゃないんだ」という感想。

 

フラットパック?

新しいパッケージの仕組みとして Snaps と Flatpak があります。

Spotify などの配布で使われている Snaps は依存関係も含めて1つにパッケージングされたもので、保護された領域で動作させるサンドボックスで動かすことができます。

Flatpak は一見すると Snaps と代わり映えしませんが、 Snaps はアプリケーション以外にもデーモンやカーネルを含めたシステムまるごとをパッケージ化できるのに対し、Flatpak はアプリケーション専用となっていることが最大の違いです。

https://flatpak.org/

ちなみに今回 Linux Mint で GIMP の Flatpak をインストールしました。

このブログではコマンドラインを極力使わないので、 GUI でインストール。

GUI でインストールする場合には「 Software Manager で開く」でインストールできます。

※アイコンをダブルクリックするだけでも「 Software Manager 」が起動します。

Flatpak 形式も GUI で完結できたので、コマンドラインでのインストールは以下の URL から確認してください。

https://www.gimp.org/downloads/

Flatpak のセットアップがまだの場合は以下の URL から。

Flatpak のセットアップについて

https://flatpak.org/setup/

 

細々としたところで「所詮フリーソフトウェアか…」感は否めないのと、高機能すぎて逆に使いづらかったりする GIMP ですが、そこを超えて使いこなせば商用のソフトウェアにも負けない、充分頼りになるソフトです。

今回のアップデートでさらに出番が増えるのは間違いない。