夏風邪だと思ったら、新型コロナに感染していた、PC-FREEDOM なんちゃってエンジニアのコダシマです。
今回は高機能な Web カメラのレビュー案件です。使ってみるとその高機能さに驚きました!
Web カメラなのに屋外で撮影した動画を御覧ください。
NUROUM V32AF の開封

それでは、開封しながらメーカーに付いて、主要な機能や特徴を紹介していきます。
ブランドの読み方が分からなかったので、担当者に確認したところ「ニュロウム」と発音するとのことです。

んで、この NUROUM は、アメリカのフィラデルフィアに本社を置く Nearity Technology によって設立されたブランドで、個人や中小企業のコラボレーター、クリエーター向けに、使いやすいオーディオビジュアル製品を提供することを目的としています。ちなみに、コダシマは今回初めて知ったブランドです。
今回紹介するのは NUROUM V32AF 4K Web カメラです。

カメラの両脇に穴が見えますが、これはノイズキャンセリングマイクです。

クリップは一般的な仕様になっていて ¼ インチのネジ穴もあります。

PC への接続は Type-A の USB です。

箱の中身は、Web カメラ本体と説明書程度ととてもシンプル。

デザインの面において、他社製品と大きく違いはありません。
見た目はいかにも Web カメラという製品です。
付属の説明書は多言語対応しており、もちろん日本語もあります。

カメラの上部には、タッチ式の映像 ON/OFF ボタンと、音声の ON/OFF ボタンが用意されています。

また、可動範囲はそれほど広くありませんが、雲台のようになっており、ある程度の角度の調整ができるようになっています。

これまで使っていた Web カメラと見比べても、外見はそれほど大差はありません。

NUROUM V32AF の特徴

それでは NUROUM V32AF 4K Web カメラの特徴を見ていきましょう。
4K 高解像度レンズ搭載
この Web カメラの最も重要な特徴は、HDR 技術を搭載した 4K UHD カメラです。
製品名 | NUROUM V32AF |
絞り値 | F2.0 |
センサー | 1/2.8インチ CMOS、8MP、アスペクト比 16:9 |
焦点距離 | 固定焦点 3.0mm |
機能 | 視野角 90°、アンチフリッカー、オート露出、自動ホワイトバランス、3D ノイズ抑制 |
動画フォーマット | YUY2: 最大 480P@30fps / MJPEG: 最大 4K@30fps / 1080p@60fps |
マイクタイプ | 2要素 ECM マイク (有効取得距離: 5m) |
マイク性能 | 感度: -38dB@1kHz / S/N比: 70dB@1kHz / 音声取得範囲: -60°~60° / 最大背景ノイズ抑制: 18dB |
サイズ | 高さ: 106 × 幅: 56 × 奥行き: 61 mm |
接続 | USB2.0 Type-A (外部電源供給: USB 5V/1A) |
対応OS | Windows / macOS / Linux / Chrome OS |
1/2.8 インチ 8MP CMOS センサーを搭載しており、焦点距離は 3.0mm 、視野角は 90° の広角レンズです。
もう少し詳しく説明すると、このカメラのセンサーは、30fps(1秒あたり 30 フレームの映像が表示される)場合、最大解像度は 2,160p。この 2,160p という解像度は、垂直方向に 2,160 ピクセル、水平方向は 3,840 ピクセルという解像度で、つまりは 3,840×2,160 のピクセル数なので、いわゆる 4K 解像度になります。

この 4K 解像度は、フル HD(1,920×1,080ピクセル)の約4倍の解像度を持っています。
ちなみに 60fps(1秒あたり 60 フレームの映像が表示される)場合の最大解像度は 1,080p のフル HD になります。
そして、視野角ですが、正直なところコダシマはこれまであまり意識してチェックしていませんでしたが、この Web カメラは 90°の広角レンズなので、自分の顔だけでなく、背景や周囲の状況など、より広い視野を確保することができるため、オンライン会議や配信などで雰囲気や臨場感を伝えることができるカメラです。

広い視野角があると、スペースや角度の制限が少なくなるため、複数人で会議に参加する場合などでもカバーでき、グループでのコミュニケーションでも便利です。
オートフレーミング&オートフォーカス

この解像度をコントロールする V32AF のインテリジェントテクノロジーは、人の位置やダイナミックな変化を正確に認識して、自動的にレンズの角度とフォーカスを調整します。
たとえば、人の出入りや会議室内での動き、会議テーブルの上に置かれた物など、どのような変化にも自動的に対応し、その場でフレーミングやフォーカスを自動的に調整して、最高の視聴体験を提供してくれます。
カメラを手動で調整する必要がないため、撮影に気を取られることがなく会議の内容や議論に集中できます。
AI ノイズ抑制

V32AF には AI ノイズキャンセリングアルゴリズムを搭載した「ProperClean テクノロジー」という特許が使われています。
この ProperClean テクノロジーは、機械学習とディープラーニングの技術を組み合わせることで、優れたノイズ処理を実現しています。
このアルゴリズムは、ノイズソースを識別・分離し、高度な機械学習によるノイズ除去処理で、音声、画像、映像のノイズ部分を大幅に低減し、よりクリアでいい感じにしてくれます。
冒頭の映像で御覧頂いた通り、蝉の声はかなりはいってましたが、傍を通る自動車の走行音、実際には結構な交通量だったのですが、それがほとんどありませんでした。自宅で映像を確認するまでわかりませんでしたが、まるで自動車が通っていないように思えるほどです。キレイに自動車の音が消えているのには驚きました。
エリアボイスピックアップ

音声ピックアップは半径 16 フィート(約 4.9 メートル)内の音声を効果的にキャプチャすることができます。カメラの近くでも、遠く離れていても、声を明瞭に確認することができます。
柔軟なプラグアンドプレイ

接続は電源とデータ用に使われるケーブル1本だけです。V32AF を USB-A で PC に接続するだけで使い始めることができます。
専用の追加ドライバーなどは不要で、通常のファームウェア・アップデートだけなので、意識して設定することはありません。この専用ドライバーが不要ということは、Windows、macOS、Linux、ChromeOS を搭載したコンピュータと互換性があることを意味しています。
幅広い互換性

アプリケーションについてもオンライン会議の大定番 Zoom を始めとして、Skype や Slack、Google Meet、GoToMeeting などの他、動画配信向けの Twitch / Facebook Live / OBS / xsplit などで動作します。

逆に使えないアプリが知りたいくらいですね。
プライバシーの保護

この V32AF は、ワンタッチで映像の ON/OFF やマイクのミュートの ON/OFF ができます。映像の ON/OFF は、各ソフトウェア上で確認できます。またマイクの ON/OFF は、正面の LED ランプ(ON=青 / OFF=赤)で確認することができます。このように NUROUM V32AF には、プライバシーを保護する機能も搭載しています。
以上が、NUROUM V32AF の特徴です。
これらをコダシマのフィルターを通すと「キレイでスマート、しかも柔軟」といった感じです。
公式サイトや Amazon の販売ページには「会議用」という言葉が頻繁に見られますが、冒頭の映像を御覧頂いた通り、動画配信やクリエイターにも向いている製品ですよね。
なかなかに使い勝手のある Web カメラですね。
他製品との比較

少し他の製品と比較してみたいと思います。
製品にもよるでしょうが、基本的に Web カメラは屋内での利用を想定して開発されているためか、他社製品では屋外で撮影した際に、思った映像(ほしい映像)が撮れませんでした。実際の映像がコチラです。

実際に使い比べてみると 4K 解像度という面だけでなく、オートフレーミングやオートフォーカス、AI ノイズキャンセリング、エリアボイスピックアップといった機能の違いが感じられます。
V32AF は公式サイトで $99.99 と日本円に直すと1万円ちょっとくらいの価格で、比較に使った Web カメラは、フル HD 画質対応の 3,000 円くらいの製品だったので、価格の違いがあるため、同じ尺度で比較はできないなぁとも思いましたが、逆に言うとその価格の違いが、これだけの性能差があるのだと認識させられました。

やっぱり、その価格にはそれだけの意味があるのですね。
NUROUM V32AF のまとめ

今回紹介した NUROUM V32AF 4K 会議用 Web カメラはいかがでしたでしょうか?
この Web カメラは特に 4K 解像度の高画質、AI ノイズ抑制が特徴的でしたね。会議用と言うことでしたが、思うことがあり、あえて屋外で使ってみました。
結論を言うと大満足です。
コダシマは、なんか勝手に Web カメラは屋内の PC の前で使うものと思い込んでいましたが、そうじゃないですね。
今回の様に Web カメラでも配信用の撮影、しかも屋外でも問題なく使えるものがあることを知り、認識をあらたにすることとなりました。

高価な一眼レフカメラやマイク、高機能のスマホなどでなくても、これだけの映像と音声の品質で撮影できるのには驚きました。今後、このチャンネルの動画づくりに活躍するのは間違いありません。
また、今回はコダシマ一人だけの撮影でしたが、そもそもの用途である会議用としても、難しい設定を一切することなく複数人での撮影でも、クリアな映像と音声が撮影できる手軽さは、価格以上の価値があるように感じました。
Web カメラという頻繁に買い替えるものでは無いものだからこそ、しっかりとした製品選びが大切なのかもしれないといったところでレビューを締めたいと思います。