すでに余命いくばくも無い PowerPC 搭載 Mac たち。
僕の手元にも iMac G5 がある。
こいつにも最後の一花を咲かせてあげようと思い立った。
僕は「物持ちが良い」といっているが、周りからは「物が捨てられないヤツ」と言われてしまう。
…ビンテージを育てているだけなのにね。
その一つになるであろうか? iMac G5。
サポートが切れてしばらく経つこのマシン。
ただ捨ててしまうのはもったいないので、再生できないものか調べてみた。
iMac G5 とは?
Apple が、2004年から2006年ごろにかけて発売していた iMac 。
64bit に対応した PowerPC G5 (正確にはPowerPC 970) を搭載した一体型マシン。
Intel プロセッサを搭載する少し前の iMac 。
初代 iMac から始まり、このシリーズにはずっと驚かされてきたもんなぁ。
すっかり押入れの隅でホコリを被ってたところを、引っ張り出してきた。
まずはスペックの確認。
スペックについて以下のページを参考にしていた。
https://www.apple.com/jp/support/datasheet/imac/imacg5_063064.html
しかし、この情報は後期モデル ( iSight 内蔵モデル) のため、手持ちの iMac G5 とは内容が異なる。
足裏 (?) の情報を頼りに、あれこれ調べてみると以下のスペックだったことがわかった。
17インチ:1.8GHz
- 17インチワイドスクリーンLCD(1440×900ピクセル)
- 1.8GHz PowerPC 970
- 512KB 二次キャッシュ
- 600MHz フロントサイドバス
- 512MB 400MHz DDR SDRAM
- ATI Radeon 9600(128MB、AGP 8X接続)
- 160GB Serial ATA ハードディスクドライブ
- スロットローディング方式24倍速ComboDrive(DVD-ROM/CD-RW)
- 2基のFireWire 400、3基のUSB 2.0
- 10/100/1000BASE-T(ギガビット)Ethernet
- AirMac ExtremeワイヤレスネットワーキングとBluetooth内蔵
これをもとに、どれだけカスタマイズできるか検討してみる。
OS はどうする?
問題なのは OS 。
とっくの昔に macOS のサポートから捨て去られているため、公式のものは存在しない。
Mac OS X 10.4 では、セキュリティ的に問題が多すぎる。
そこで Linux の導入を検討してみた。
…ヤバイ。
時間がない。
というのも、Debian や Fedora 、openSUSE といった大御所ではすでに PowerPC 向け ( Mac で使われていたもの) のアーキテクチャの開発およびサポートが打ち切られている。
これに伴い、派生のディストロでも次々と開発が打ち切られている。
あの Ubuntu もその一つ。
上流である Debian が開発の終了すると、それを追うかたちで Ubuntu でも終了した。
開発やサポートには、時間と手間暇とお金がかかるから止むを得ない。
それでも 16.04 LTS のサポートが継続されているうちは、まだ大丈夫!
ということで Linux で PPC アーキテクチャのディストロを探してみた。
めぼしいのは3ディストロ
探しに探して、使えそうなディストロは以下の3種類。
Ubuntu 系2ディストロと、なんと Fedora ( Red Hat ) 系1ディストロ。
Ubuntu 系は、コミュニティーでのサポートが2021年4月まで行われる。
Vine Linux については、ダウンロードこそできるもののサポートは行われていない。
そのため安心して使うには、実質的に Lubuntu か Ubuntu MATE のいずれか。
最終的には両方を試してみるけれども、まず最初は Lubuntu かな?
最近の Lubuntu はだいぶ好き。
Ubuntu MATE は、見た目がなんだか野暮ったい。
なので、まずは Lubuntu をインストールしてみることにしよう。
今後の予定、
CPU 交換できないので、できる範囲でいえばストレージの交換とメモリアップくらいかな?
とりあえず、ネットオークションで中古品を探してみよう。
OS については、今のうちからダウンロードしておく。
んで、この世代の Mac は USB メモリから起動できなかった気がする。
DVD か CD で、インストールメディアを作っておこう。
残りあったかな? DVD 。
とりあえず、蘇生のための予定は決めた!