こから Linux をはじめてみよう!と思っている Linux 初心者の方に
USBメモリから直接ブートできるインストールメディアの作り方を説明します。
用意するもの
必要なものは3つ。(厳密にPCまでふくめると4つ)
- USBメモリ
- イメージデータ
- ライティングソフト
以下でもう少し詳しく説明します。
USBメモリ
これがないと始まらない。
必須: USB2.0, 8GB/推奨: USB 3.0, 16GB
ほとんどの場合4GB程度のものでも間に合うが、ときどき大きめのディストリビューションも存在するため8GB以上のものを用意しておくのがよい。
ちなみに16GBのものであれば無双。間違いない。
またインストールするマシンによって、古いためUSB 3.0が使えなかったり速度は制限されるが、できるだけ高速なものが望ましい。
イメージデータ
データの配布は概ね2種類の方法で配布されている。
isoファイル(***.iso)
CDやDVDなどの中身を一つにまとめたファイルで、ダウンロード後にライティングソフトで直接CDやDVDはもちろん、USBメモリに書き込むことができるイメージデータ。ディストリビューションによって数百MB〜数GBと幅広く存在する。
ファイルサイズが大きければ大きいほど、ダウンロードに時間がかかる。
imgファイル(***.img)
isoファイルと同じくイメージファイルの一種。ソフトウェアによっては、拡張子を変更することなく書き込めるが、isoファイルと完全互換のあるファイルなので、拡張子を.img→.isoへ変更するだけで変換終わり。
なのでIMGファイルに対応するライティングソフトを探してもなかなか見つからないはず。
Torrentファイル(***.torrent)
サイズの大きいファイルを、効率的に高速でダウンロードするファイル共有システムを利用するためのファイルです。BitTorrentをはじめとしてμtorrentやBit cometなどのクライアントソフトを利用してファイルをダウンロードします。クライアントソフトが別に必要になりますが、isoファイルを直接ダウンロードする場合よりも、断然速くファイルをダウンロードすることができるメリットがある。
ライティングソフト
それぞれのOSでイメージデータをUSBメモリに書き込むことができるファイルが存在する。以下はその一例。
Windows
macOS
Linux
- UNetbootin(実はクロスプラットフォーム)
けっこうイロイロる。
Windowsなら、だいたいの人が持ち合わせてるので、Windowsで使えるライティングソフトがおすすめ。
個人的には、Rufusが使いやすく書き込み時間も早いので好き。
イメージデータを手に入れる
isoデータの場合
自分のマシンに合ったイメージデータを選択してダウンロードする。
場合によっては数時間かかる場合もあるので、充分に時間のあるときにダウンロードするとよい。
torrentファイルの場合
クライアントソフトをからtorrentファイル開くとダウンロードが始まる。
直接イメージデータをダウンロードする場合よりも速くダウンロードすることができるが、それでも数十分程度かかる。
またファイルを提供しているシード(またはシーダー)が少なかったり、存在しない場合にはダウンロードに時間がかかったり、できないこともあるので注意。
個人的にはtorrentでダウンロードする場合が多い。
クライアントソフトについては、また別の機会に。
イメージデータをUSBに書き込む
ライティングソフトでUSBに書き込む基本は以下の通り。
ソフトウェアによって多少異なるが、基本的には同じ。
- 差し込んだデバイスを確認
- イメージファイルを選択
- スタートボタンをクリック
あとは待つだけ。
ライティングソフトやディストリビューションによって、書き込む時間は異なりますが気長に待ちましょう。
個人的な意見ですが、
今回、ライティングソフトについて端折りましたが、あとでオススメのライティングソフトを紹介します。
あらかじめひとつ注意点を言っておけば、どのライティングソフトもそうですが、イメージデータの書き込み途中で「フリーズ」したかのように動かなくなる時があります。
この時も実際には目に見えないところで作業は続いているので、作業が完了するまで放置しておきましょう。
でもUSBメモリにランプなどがついていれば、PCが微動だにしなくなってもチカチカ光ってくれるので進捗がわかるので安心。
なので僕はいつも、ランプ付きのUSBメモリを使います。
よく使っているのがコチラ。
「いまどきUSB 2.0⁈」と思われそうですが、僕がLinuxのインストールを予定しているPCのほとんどはUSB 2.0です。
USB 3.0を搭載しているPCであれば、ふつうにWindowsとかでも良いくらいのスペックは持ち合わせている。
また同じ東芝で16GBでUSB 3.0のものもあるが、こちらはランプがない。
ランプのチカチカが必要な時はUSB 2.0の8GBを使う。
もう少し安価なものもWeb上では流通してはいるが、東芝ブランドの安心感というか、近所に東芝の工場があるためのひいき目のせいか、このUSBメモリを使う機会が非常に多い。
まったくの独断と偏見ではあるが、おすすめのUSBメモリです。
…というか、みなさんもすでに使っていますよね?
っと、話はだいぶ横道にそれてしまいましたが、インストールメディアの作成自体は非常に簡単です。
ただしイメージファイルのダウンロードや、メディアへの書き込み時間がかかるため、ある程度時間に余裕がなければ少々厳しいかも。
Web上ではその手間を軽減するためにインストールメディアを提供しているサイトもありますが、時間さえあれば非常に簡単に作れるのでぜひトライしてみてください!