米Apple社は8日(米国時間)、4.7型液晶の「iPhone 7」と5.5型の「iPhone 7 Plus」をついに発表しました。
プロセッサのパフォーマンスを向上させ、最新のiOS 10を搭載、カメラを一新し、防水対応するなど大幅に機能強化しました。さらに、iPhone 7 Plusはデュアルカメラを搭載です。
9月9日から予約受付を開始し、9月16日から発売です。
機能のブラッシュアップが中心
…と、確かに素晴らしい出来かもしれませんが、あれこれ情報がダダ漏れしていたのも手伝ってか、正直なところ個人的にはあまり真新しさを感じませんでした。加えて言うと、今までAppleは発表のたびに世界をあっと言わせていたように思っていました。しかし、ここ最近のものは既存製品の改良型ばかりで「革新的」ではなくなってしまったように思います。
新色「ジェットブラック」が登場
ラインナップは、32GB、128GB、256GBが用意され、Apple Store価格はiPhone 7が72,800円(32GB)、83,800円(128GB)、256GB(94,800円)。iPhone 7 Plusは85,800円(32GB)、96,800円(128GB)、256GB(107,800円)。カラーはジェットブラック、ブラック、シルバー、ゴールド、ローズゴールド。
ジェットブラックって、なんだか飛び出しそうな勢いですねぇ。
iPhone 7 | iPhone 7 Plus | |
32GB | 72,800円 | 85,800円 |
128GB | 83,800円 | 96,800円 |
256GB | 94,800円 | 107,800円 |
カメラ機能を大幅強化。Plusはデュアルカメラ
iPhone 7のカメラはリアが1,200万画素、フロントが700万画素で、光学式手ブレ補正を備えたF1.8の非常に明るいレンズ。6枚のレンズから構成され、センサーも高感度化。また、4つのLEDを用いたTrue Toneフラッシュを搭載し、カメラ機能を大幅に強化しています。加えて、新開発のカメラ専用プロセッサにより処理能力も向上。
iPhone 7 Plusは基本性能こそiPhone 7と同じですが、望遠と広角の2つのカメラを用いたデュアルカメラを搭載。いずれも1,200万画素で、広角側はF1.8レンズ、望遠側はF2.8レンズとこちらも非常に明るいレンズを採用。しかも光学手ブレ補正も搭載した6枚構成のレンズです。デュアルカメラを活かした劣化の少ないズームが可能で、光学ズームは2倍。最大10倍までのデジタルズームに対応します。True Toneフラッシュも搭載。
iPhone 7/7Plusのいずれも、手ぶれ補正機能を使ったLive Photosや写真の自動HDR、バーストモードなどに対応。動画撮影に関しては4K/30fpsや、1080/30fps、60fpsのビデオ撮影、1080/120fps、720/240fpsのスローモーションビデオに対応。4Kビデオ撮影中の8メガピクセル写真撮影も可能。
また、ビデオの光学式手ブレ補正に対応し、1080p/720pは「映画レベルのビデオ手ブレ補正」としています。また、iPhone 7 Plusのみ2倍光学ズーム、6倍デジタルズームに対応です。
フロントカメラ(FaceTime HDカメラ)は、iPhone 7/7 Plusともに1080p対応。
上記の通り今回のiPhone 7は、かなりカメラにこだわっているようです。
スピーカーはステレオ化。ヘッドフォンジャック削除
ディスプレイは、iPhone 7が、4.7型/1,344×750ドット液晶(326ppi)、iPhone 7 Plusは、5.5型/1,920×1,080ドット液晶を搭載(401ppi)。「これまでで最も明るく、最もカラフル」という「Retina HDディスプレイ」で、コントラストは7が1,400:1、7 plusが1,300:1。新たに広色域化され、「シネマレベル」とされています。最大輝度は625cd/m2。デュアルドメインピクセルの採用により、広視野角化が図られています。
音楽ファイルの対応はAAC(8~320Kbps)、HE-AAC、MP3(8~320Kbps)、MP3 VBR、Audible(フォーマット2、3、4、Audible Enhanced Audio、AAX、AAX+)、Apple Lossless、AIFF、WAV。
FLACやDSDなどはサポートしていませんのでご注意を。
iPad Proに続きステレオスピーカーを新搭載。iPhone 6sの2倍の音量と没入感のあるサウンドを実現できるらしいです。一方、かねてより噂のあったヘッドフォンジャックは、噂通り削除されLightning経由でオーディオ出力します。付属イヤフォンの「EarPods」もLightning直結型のものとなります。なお、従来のイヤフォンが利用できる3.5mmヘッドフォンアダプタも付属します。
このアダプタ。ネット上ではなかなか評判が悪いです。
iPhone 7のスペック
64ビットアーキテクチャ搭載の新CPU「A10 Fusion」と、組み込み型M10モーションコプロセッサによりパフォーマンスを向上。ホームボタンのTouch IDも改善しています。さらに、決済機能のApple Payを日本で提供開始するほか、日本市場向けのiPhone 7/7 Plusでは、ついに「おサイフケータイ」のFelicaに対応。Apple PayにSuicaカードを追加することで、電子マネーのSuicaにも対応。10月のアップデートでiOS 10のマップが国内の交通機関情報に対応するとともに、経路検索や支払いなどが行なえるようになります。また、QUICPay、iDにも対応するので使い道も広がります。
IEEE 802.11a/b/g/n/acの無線LANやBluetooth 4.2、NFC、GPSなどを搭載。連続通話時間は、iPhone 7が最大14時間(3G)、iPhone 7 plusが最大21時間(3G)。HDビデオ再生時は、iPhone 7が最大13時間、iPhone 7 plusが最大14時間、ワイヤレスオーディオ再生は、iPhone 7が最大40時間、iPhone 7 Plusが最大60時間。新たにIP67準拠の防沫・防水、防塵対応となりました。
外形寸法/重量は、iPhone 7が138.3×67.1×7.1mm(縦×横×厚み)/138g、iPhone 7 Plusが158.2×77.9×7.3mm(縦×横×厚み)/188g。同梱品は、EarPods with Lightning Connector、Lightning – 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ、Lightning – USBケーブル、USB電源アダプタ、マニュアル。
日本の通信事業者は、ソフトバンク、au、NTTドコモ。
これで、iPhoneのラインナップはiPhone 7/7 PlusとiPhone SEになります。またiOS 10は、9月13日(日本時間では14日)から従来のiPhoneユーザー向けに提供開始されます。
仕様を見るとかなりの物ではあるのですが、個人的にあまりインパクトがなかったように感じます。以前よりも情報統制が甘くなったのか?はたまた、以前よりもiPhone、Appleに対する関心が高くなったのかはわかりませんが、想像もつかないような革新的な製品が恋しいです。Appleの専売特許とも言える革新的な製品。あのカラフルなiMacやiPod、初代iPhoneのような強烈なインパクトのある革新的な製品が。スティーブ・ジョブスが亡き後のAppleは、ただの企業に成り下がったのでしょうか?
せめてクールなAppleでいて欲しいと、Apple信者の筆者は切に願います。
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