うっかり BIOS にパスワードを設定してしまい、ロックがかかってしまった富士通製ノートPC。再設定しようにもパスワードを忘れてしまった…そんな時でも諦める必要はありません! 今回は、特殊な機材や複雑な作業なしに BIOS ロックを解除する、マスターパスワードを利用する方法をご紹介します。

マスターパスワードとは?

マスターパスワードとは、BIOS のパスワードを忘れてしまった際に入力することでロックを解除できる特別なパスワードのことです。富士通製ノートPCでは、特定の操作で生成される「ハッシュコード(エラーコード)」を元に、このマスターパスワードを算出できます。この方法は、ハードウェアに損傷を与えるリスクが少なく、安全性が高いとされています。

BIOS ロック解除の手順

BIOS ロックを解除する!マスターパスワード生成サービスを試してみよう

BIOS ロックを解除するには、まずロックがかかった PC からハッシュコードを取得し、次に別の PC を使ってそのコードからマスターパスワードを生成するという2つのステップが必要です。

ステップ1:ハッシュコード(エラーコード)の取得

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今回はロックがかかった富士通製ノート PC LIFEBOOK U748/S にて試してみました。

まず PC を起動し、BIOS パスワード入力画面を表示します。この画面で、わざとパスワードを3回間違えます。

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具体的には、以下の3つの文字列を順番に入力し、それぞれ入力後に「Enterキー」を押してください。

  • 1回目: 3hqgo3 (※アルファベットの「o」を含みます)
  • 2回目: jqw534 
  • 3回目: 0qww294e (※先頭の「0」は数字のゼロ)
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3回目の入力後、「パスワードが正しくありません…」というメッセージに続いて「システムは使用できません。」というメッセージが表示されます。

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この画面の下部に表示されるのが「ハッシュコード」です。富士通製ノートPC(LIFEBOOK U748/Sなど)では、

1234-5678-9012-3456-7890-1234 ※サンプルです。

のように4桁ごとにハイフンで区切られた24桁の数字として表示されます。このコードは正確にメモするか、スマートフォンのカメラで撮影するなどして記録しておきましょう。コードを記録したら、PC の電源を一度切ります。

ステップ2:マスターパスワードの生成(Webサービス利用)

次に、インターネットに接続できる別の PC を使い、先ほど記録したハッシュコードからマスターパスワードを生成します。今回は、手軽に利用できる Web サービスを利用する方法を紹介します。

  1. ブラウザでマスターパスワード生成サイトにアクセスします。代表的なサイトとしては「bios-pw.org」があります。
  2. サイトの入力欄に、記録したハッシュコードを入力します。
  3. サイトがハッシュコードを解析し、マスターパスワードを生成して表示してくれます。
BIOS ロックを解除する!マスターパスワード生成サービスを試してみよう

※このサイトでは、富士通のほか Compaq や Dell、Hewlett-Packard、Sony などの名前がありますが、すべての PC で利用できるわけではありません。場合によっては有志が公開している Python スクリプトを使うなど、他の方法を試す必要があります。

マスターパスワードでロックを解除

生成されたマスターパスワードを、ロックがかかった富士通製ノート PC の BIOS パスワード入力画面で入力してください。ロックが解除され、BIOS 設定画面にアクセスできるようになります。

あとは BIOS パスワードを解除するなり、変更するなりして作業は完了です!

注意点

この方法は、一部の PC でのみ利用できる方法です。もしこの方法が利用できない機種や、上記の手順でうまくいかない場合は、CMOS クリアなど、ハードウェアに直接手を加える物理的な方法が必要になる場合があります。その際は、メーカーのサポート情報などを確認し、慎重に作業を進めるようにしてください。

現場からは以上です。