サイトアイコン PC-FREEDOM

【そこに愛はあるのか?!】32ビットPCにもAIを!32ビットPCでChatGPTを使ってみた。

【そこに愛はあるのか?!】32ビットPCにもAIを!32ビットPCでChatGPTを使ってみた。

【そこに愛はあるのか?!】32ビットPCにもAIを!32ビットPCでChatGPTを使ってみた。

急に 32 ビットパソコンでも Web ブラウザさえ動いてくれれば、今話題の ChatGPT が使えることを実証したい衝動に駆られました。(誰得?)

とは言っても 32 ビットパソコンだと場合によっては、ブラウザの起動自体がそこそこパソコンのリソースを使うため、オペレーティング・システムによっては快適とは言い難いと思われます。

そこで、可能な限り軽快に動作する Linux を使って、古い 32 ビットパソコンの Qosmio で ChatGPT を使ってみたいと思います。

ですが今回、ちょっと苦戦いたしました…。

ぜひその格闘の結末をご覧いただければと存じます。

BunsenLabs

https://www.bunsenlabs.org/

新しいバージョンが出る少し前に、「使える超軽量 Linux」として BunsenLabs litium を紹介いたしました。

この BunsenLabs は、2022 年 12 月 19 日に、最新版となる Beryllium をリリースしております。

BunsenLabs の基本システムは、ほぼ Debian のままで「シンプルで質素かつ軽量」の Linux です。

システムの構成は、パネルの存在しないウィンドウマネージャなどで使われる tint2 パネルに、システムモニタとして conky 、機能豊富な jgmenu を備えた Openbox ウィンドウマネージャという構成が特徴です。

GNOME や KDE Plasma といったデスクトップ環境に比べると、とてもシンプルなシステムでございます。

システムと同様にデザインも細部まで気を配られており、その見た目はシンプルでスタイリッシュ。

野暮ったさを感じさせない Linux ディストリビューションでございます。

また、現在でも 32bit 版と 64bit 版の両方が開発されており、推奨される RAM の容量は 2GB ですが、1GB でも動作いたします。

https://www.bunsenlabs.org/installation.html

インストールに必要なストレージサイズも 20GB と、前時代的なハードウェア要件になっております。

コレくらいシンプルなシステムなら、少し重ためな Web サービスでもリソースを Web ブラウザに振れるんじゃね?とか言う素人考えで BunsenLabs をチョイス。

ライブ環境があるため、テストしてみましたが、Web ブラウザが独自の軽量ブラウザだったため Firefox とかが欲しくなりました。

ライブ環境のままだと、ソフトウェアのインストールとかで面倒が起きそうな気がしたので、さっさとインストールしてみることにしました。

が、ココで問題発生。

Debian 派生のディストリビューションなので、インストーラーはもちろん Debian インストーラなのですが…

なぜか途中で止まります。

Raspberry Pi OS も同じような仕組みだと思ってたので安心していたのですが、なぜか USB メモリのイメージデータがマウントされないようです。

DVD-R で…、とも思ったのですが、そもそも DVD ドライブが読み込んでくれなくなってるし…。

ということで、白羽の矢が立ったのが SparkyLinux でございます。

SparkyLinux

https://sparkylinux.org/

ってことで SparkyLinux ですが、こちらも PC-FREEDOM ではすでに何度も紹介しており、特に 32 ビット版は PAE 非対応プロセッサでも動作してくれる、なかなかのやり手でございます。

別記事と動画で、もう少し詳しく紹介しておりますのでぜひそちらもご参考にしていただければと存じます。

SparkyLinux も Debian をベースとして、軽量なデスクトップ環境の Xfce や LXQt で構築されております。

Debian の安定版をベースにした「Stable」と、Testing 版をベースとした「(Semi-)Rolling」が提供されていますが、32 ビット版は「Stable」エディションでのみです。

また 32 ビット版は、LXQt デスクトップと MinimalGUI (これはウィンドウマネージャの Openbox のバージョン) 、それとデスクトップ環境を持たない MinmalCLI が用意されています。

もちろん CLI が最も軽量で高速に動作するのですが、コダシマは GUI 環境が無いと使えません。

https://sparkylinux.org/download/stable/

ってことで、BunsenLabs と同じく Openbox で構築された MinimalGUI をテストしてみました。

が、ココでもトラブル…。

起動しません。

ずっと、この画面がループします。

ブートオプションとかが必要なのかと思い、いじりましたがループから抜け出せませんん。

「どうしよう…」とかも思いましたが、こちらは心当たりがございます。

心あたりがあるのは、インストールメディアを作成する際に Rufus を使ったのですが、「詳細なドライブ」のプロパティにある「古い BIOS のために修正を追加 (パーティションの拡張、並び替え、その他)」これのチェックが必要だったのではないか?ということです。

先程は特に何も考えずに書き込んでいたのですが、この Qosmio は PAE 非対応の化石レベルの 32 ビットパソコンです。

新しいわけがないです。

ってことで、インストールメディアを作り直すのですが、せっかくなので LXQt を試してみることにします。

LXQt もデスクトップ環境にくくられますが、ウィンドウ・マネージャーは BunsenLabs や MinimalGUI と同じく Openbox です。

きっと軽快に動いてくれるはずです。

ということで、「詳細なドライブ」のプロパティにある「古い BIOS のために修正を追加 (パーティションの拡張、並び替え、その他)」にチェックを入れインストールメディアを作り直します。

…どうやら上手くいったっぽいのですが、起動までにとても時間がかかり、フリーズしてしまったのかと思ってしまうくらい時間がかかりました。

最低でも 3 分くらいは待つ余裕がないとダメですね。

ってか、LED ランプがチカチカしていなかったら間違いなく強制終了していたやつです。

  無事に起動したのですが、Welcome 画面がなんだか残念なことに…。

ちゃんとインストールしたら治るのかしら?

ライブ環境でテストしようと思っておりましたが、待ってばかりいたので、もうさっさとインストールしてしまいます。

ちなみに SparkyLinux のインストーラーは、他の Linux でもよく見られる Calamares というインストーラーです。

んで、こちらも一通りの設定が終わり、インストールが始まると、ウィンドウが真っ暗に…。

なぜ?

シークバーとかが見えないため、インストールの進捗は USB メモリの LED ランプとパソコンの激しいファンの音が頼り。

LED ランプがチカチカしなくなって、パソコンのファンも静かになればきっとインストールが終わっているはず。

いくら 32 ビットパソコンとはいえ、オペレーティング・システムのインストールは 30 分もあれば終わるはずです。

30 分の休憩だと思って、気長に待つことにいたしました。

が、突如として文字が現れました!

知ってる!コレ!

インストールが終わったときに出るやつ!

この文字が出たということはインストールが終わっているため、インストーラーのウィンドウを閉じても大丈夫です。

とか言ってるそばから、再起動ボタンが表示されました。

はい、再起動。

…画面が暗くなってから電源が切れるまでが長かった。

やっぱり、最低 3 分は待たないといけません。

32 ビットパソコンで ChatGPT を使う

ということで、ようやく今回の目的である ChatGPT (https://chat.openai.com/) にアクセスしてみます。

ってか、やっぱり Welcome 画面が残念です。

何はともあれ、ブラウザを起動させます。

SparkyLinux の Web ブラウザは Firefox ESR です。

これならパソコンのリソースが許せば ChatGPT も問題なく動いてくれるはずです。

ですが、日本語入力環境が準備できておりませんでした。

サクッと設定してしまいましょう。

Debian 派生の定番 Synaptic パッケージインストーラーを使って、日本語入力システムの Fcitx Mozc をインストールします。

Synaptic パッケージインストーラーが起動したら、画面右上にある検索ボタンをクリックして「mozc」を検索。

Synaptic パッケージインストーラーだと、主要なパッケージにチェックを入れると、自動的に依存関係にあるパッケージも選択してくれるのでとても楽チンです。

ってことで、日本語入力環境を整えて再起動。

はい、これで日本語入力もできるようになったので、日本語で質問してみました。

これくらいの Web サービスであれば、端末が貧弱でも使うことができます。

今回はこれだけのことでしたが、API の利用などについて ChatGPT に質問して構築して見ようかとも思うところもございます。

が、それはまた別のお話で…。

今回のまとめ

今回は 32 ビットパソコンでも ChatGPT を使ってみようということで、軽量な Linux をチョイスしてインストールしてみました。

が、今回はいろいろと上手くいかないことが多かったです。

BunsenLabs は、インストールの途中で USB メモリがマウントされなくなり…

SparkyLinux は、インストールメディアの作成に「古い BIOS のために修正を追加」を選択しないとダメだったりと、とにかく上手くいきませんでした。

でもまぁ、最終的には SparkyLinux がインストールでき、ChatGPT もそこそこ快適に使えそうなので、32 ビットパソコンと言えどまだ使い道はありそうです。

んで、念のために、上手く起動しなかった MinimalGUI も、インストールメディアを作り直して見たところ…。

無事に起動しました。

やっぱり、この Qosmio くらいの古いパソコンでは、その古さに対応する書き込み方法も必要なのだと改めて認識させられたところで、今回の動画は以上となります。

てか、後から気が付きましたが、インストールこそできませんでしたが BunsenLabs も、特に起動オプションなどを設定せずに、当たり前のように起動していましたね。

なんか、インストールできなかったのが妙に悔しくなってきました。

外付けの DVD ドライブでも買って、インストールしてみようかと思います。

モバイルバージョンを終了