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ミニPCではじめるLinux生活|Minisforum Venus Series UN100D #Intel #N100

ミニPCではじめるLinux生活|Minisforum Venus Series UN100D

ミニPCではじめるLinux生活|Minisforum Venus Series UN100D

Linux という言葉に反応したアナタであれば、少なからず Linux を知っており興味をもっていることでしょう。もう実際に使いこなしている方もいれば、これから始めてみようという方もおられるはず。そんな時、アナタはどの環境で Linux を使っていますか?また、使おうと思っていますか?

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Linux のはじめかた

Linux は無料で使える OS ですが、自力でインストールする必要があります。そして、そのインストール先には、ざっくり分けて2つ。一つは Virtualbox や VMware などの仮想環境を使ったパターンと、中古 PC や自作 PC といった実機に直接インストールするパターンとがあります。

仮想環境で再現

最近では、VirtualboxVMware で Linux が、動作するのが当たり前になってきましたが、以前の Linux では様々なトラブルがあり、正しく動作しないものも少なくありません。安定して運用するためにはやはり実機へのインストールが勧められていました。

今ではだいぶ改善され、仮想環境でも問題ない場合も増えたとは思いますが、日常的に使うのは、まだちょっと現実的ではない所があるように思います。

まぁ、テストとかには十分ではないですかね?

実機にインストール

一方、実機にインストールする場合、主に中古 PC や自作 PC にインストールするのが一般的です。というのも、新品の PC にはほとんどの場合 Windows がインストールされており、あえて OS をインストールする必要が無いからです。よほどのことが無い限り、わざわざ余計な手間をかける理由なんて、本来は無いですよね。

それに、ライセンスのある Windows を上書きするのがもったいないってのもありますよね。貧乏性のコダシマには痛いほどこの気持ちがわかります。まぁ、Amazon とかで販売されている製品の中にはライセンスが怪しかったりするのもありますが、いずれにせよ OS を上書きするのに抵抗を感じる方もいらっしゃることでしょう。

それ以外にも理由はあるでしょうが、くたびれた中古 PC であれば、OS ライセンスとか気にせずに…ってか、ジャンクとかなら OS 無しとかも当たり前なので、気にせずガンガン Linux をインストールすることができますよね。そんな感じで、Linux を使う場合に、中古 PC が選ばれることが多いです。

まぁ、そもそも古い PC の活用方法として Linux を使うのが定番になってきてますからね。ただ、中古品に対して抵抗がある人も一定数います。そんな人は自作 PC という選択肢もあります。

自作 PC の場合、当然のこと OS はありません。Windows を使おうとするのならば、ライセンスを購入しなければならないです。最近では Windows のライセンスを買うくらいなら、Linux でも十分と思うユーザーが増えてきているようです。

浮いたお金で、もう少し良いパーツ…みたいなね。

ただ、自作の場合、組み立ての知識と、組み立てるためのパーツを用意する必要があります。まぁ、コンピュータ好きのあなたであれば自作とか問題ないかもしれませんが、パーツ選びとかで迷いそうですよね。ゼロから自作するとなると、お金もまぁまぁかかってしまいますし…。

といったところで、これらの問題を解決するのが、安価な PC の存在です。

Minisforum が Linux におすすめな理由

ってなことで、Linux を手軽に始める方法の一つとして紹介したいのが Minisforum のミニ PC です。このブログをご覧になられているアナタには説明不要かもしれませんが、念のために Minisforum のことを簡単に説明しておきます。

Minisforum はミニ PC を専門に開発・販売するメーカーです。

コストパフォーマンスに優れたローエンドモデルから、ゲーミング PC に匹敵するほどのハイエンドモデルまで、幅広く手掛けています。ミニ PC 選びでは、もう必ず名前が上がるようなメーカーではないでしょうかね?最近では、Ryzen 搭載の 3-in-1 タブレットや、高機能マザーボード、メカニカルキーボードやマウスなどの販売も行うようになりました。

特に最近発表された Ryzen タブレットなんかは、あちこちの IT 系のメディアで取り扱われているので、それで知ったかたも多いのではないでしょうか?

で、この Minisforum のミニ PC、なぜ Linux におすすめなのでしょう?その理由を今から紹介いたします。

1. OS ライセンスなしモデル

まず、何と言っても Minisforum は Linux 環境に積極的な姿勢が見られます。その理由は、特に公式サイトの販売ページで見ることができます。ラインナップされている製品の多くが「ベアボーンキット」として「OS ライセンスなし」を選ぶことができるようになっています。

これって、意外とあるようでなかったのではないでしょうか?

競合メーカーの販売ページを見ると、ストレージやメモリ容量、色などを選ぶことができても、OS の有無まで選ぶことはできません。「わざわざ用意するまでもない」ということなのかもしれませんが、はじめから Linux などの他の OS を使おうと思っている OS ライセンスがいらないユーザーからしたら、余計なお金を支払っているとしか思えません。

まぁ、ぼったくりですよね。

ライセンス分、安くしてほしいってのが本音ですよね。そこらへんの Windows に依存しきっていない感じの Minisforum に好感が持てます。

2. 過去に Linux 搭載機を販売

で、Minisforum は、そもそも過去に Linux 搭載機を販売しているくらいなので、メーカーとして Linux に肯定的なのは間違いありません。UM700 Manjaro Linux 搭載モデルがそれです。

これって、ポータブルゲーム機の Steam Deck と同等のスペックとして話題になった機種です。レビューさせてもらいましたし、今でも現役で使っています。さすがに、最近のゲームだと力不足が否めませんが、普通にワークステーションとして使う分には問題ないです。

最近では、Linux をプリインストールするのは見てない Minisforum ですが、そのぶん OS なしモデルが定番化したのかもしれませんね。

3. 内部アクセスが簡単

そして、ココもポイントです。というか、ココが重要なポイントです。Minisforum のミニ PC の多くが、内部へのアクセスがとても簡単だということ。

で、何故にコレが重要なのかというと、先程 OS ライセンスなしモデルの話をしましたが、仮に OS ありだったとして、Minisforum は、ちゃんと OEM ライセンスで Windows を提供する真面目なメーカーです。気持ちが変わって Windows から Linux に変更したい場合、上書きするのがもったいないと思う方でも、内部へのアクセスが簡単であれば、ストレージごと交換してしまって万事解決

ストレージを丸ごと交換してしまえば、もとの環境を壊す心配は全くありません。心置きなく Linux をインストールできるってもんです。ファミコンカセットみたいな感じで、ストレージを差し替えて OS を使い分けるってことが簡単にできるようになるわけです。

そういった使い方も含め、これらの理由から Minisforum のミニ PC が Linux に向いていると思うわけです。

そしてこれらに加えて、ノート PC に比べ、ミニ PC のほうが汎用性が高いことも挙げられるかと思います。取り回しや携帯性を考えるとノート PC のほうが圧倒的に優れています。なら、ノート PC のほうが…、とも思うこともあります。しかし、複数のモニターを使う場合や、様々な周辺機器を使う場合などでは、ノート PC よりも柔軟に対応することができます。

また、コレはコダシマの経験からなのですが、ノート PC で Linux を使おうとした際に、サウンドボードやワイヤレスネットワークのドライバ周りでトラブルに会うことがけっこうありました。Linux の汎用ドライバで、正しく動作しないことを時々経験しています。そういった面から言っても、ノート PC よりもミニ PC のほうが!と思うわけです。

といった感じで、これらの環境が整った Minisforum のミニ PC であれば、中古品よりも製品寿命は長く、自作よりも手軽に、かつノート PC よりもトラブルなく Linux 環境を構築しやすいということがおわかりになったのでは無いでしょうか?

Minisforum UN100L/UN100D

といったところで、紹介するのが Minisforum の UN100 です。2023年4月20日に出荷が始まったコスパ重視の Venus Series の製品です。

って、電源を入れる前に、バラし方を確認したくてたまらなかったので、バラしながら仕様をチェックしてみました。

UN100 の仕様

モデルUN100LUN100D
CPUIntel® N100 Processor( 4 コア/4 スレッド 、6MBキャッシュ合計、最大ターボ周波数3.4GHz)
グラフィックIntel® UHD Graphics
メモリLPDDR5 (OnBoard、最大16GBまで)
ストレージM.2 2280 PCIe3.0 SSD×1 (PCIe3.0×1)M.2 2280 PCIe3.0 SSD×1 (PCIe3.0×2)
ストレージ拡張TF カード スロット x1、2.5 inch SATA HDD Slot ×1 (SATA 3.0 6.0Gb/s)
ワイヤレス接続性M.2 2230 WIFI サポート (Wi-Fi 5,BlueTooth 5.1)
イーサネット1000Mbps LAN2500Mbps LAN
ビデオ出力① HDMI 2.0 (4K@60Hz) ×1② USB-C (4K@60Hz)×1③ DisplayPort 1.4 (4K@60Hz)×1
(※ケーブル使用お勧め:HDMI to HDMI/ USB-C to USB-C/DP to DP)
オーディオ出力HDMI ×1/DisplayPort×1/ 3.5mmコンボジャック ×1
電源DC 12V(電源アダプター含み)
OSWindows 11 Home
本体サイズ115×110×46mm
インターフェース2×USB-A 2.0 (背面)、2×USB-A 3.2 (Gen2、前側)、1×USB-C 3.2(Gen2、Alt Data DP and PD)、
1×HDMI 2.0、1×DisplayPort 1.4、1×3.5mmコンボジャック、1×DMIC、1×Clear CMOS

UN100 には「L」と「D」があり、コダシマが提供してもらったのは「D」の 16GB メモリモデルです。

「L」と「D」は、ほぼ同等の製品ではありますが次の通りの違いがあります。

ストレージ

イーサネット

ということで「D」モデルのほうが上位機種です。

次にベンチスコアをチェックしてみましょう。

ベンチスコアチェック

今回も Cinebench と Geekbench、PassMark の PerformanceTest にてスコアを計測しました。

結果はこちら

CINEBENCH

CINEBENCH R23 | https://www.maxon.net/ja/cinebench

Geekbench

Geekbench 6 | https://www.geekbench.com/

PerformanceTest

PassMark PerformanceTest | https://www.passmark.com/products/performancetest/

スコアを見ると、Intel の第7世代のモバイル Core i7 以上で、第8世代のモバイル Core i3 くらいの処理能力があります。ココらへんの世代の中古ノートとかなら、価格もこなれてきているので買いやすいかもしれません。

でも、ストレージは M.2 PCIe3.0、メモリはオンボードで増設不可ではあるものの LPDDR5 と、いずれも高速なもの。電力的に見ても、プロセッサの熱設計電力 (TDP) 6W という、圧倒的な省電力を見ると、同等の中古品に比べ、基本性能と使用感は断然良くなっているのがわかります。

うん。下手な中古品に手を出すよりも、こちらのほうが健全ですね。

ライセンスチェック

過去の動画で、OS のライセンスについてのコメントがあったので、チェックしてみました。こちらのコマンドプロンプトをcmd で実行します。

wmic path softwarelicensingservice get OA3xOriginalProductKey

Minisforum は大丈夫!と思いながらも、内心ドキドキしながらチェックすると…

はい、やっぱり問題ないです!ってことで、ストレージを差し替えて Linux を試してみましょう!

Ubuntu 24.04 LTS インストール

UN100 が発売されてから間もなくの、2024年4月25日(現地時間)に Ubuntu の新しい LTS (長期サポート版) である、24.04 LTS Noble Numbat がリリースされました。

Linux では最も名前が知られているディストリビューションで、もしかしたら Linux って名前は知らなくても Ubuntu なら知っているって人もいるのでは無いかと思うくらいです。普段使いのデスクトップ OS としても、見た目も使い勝手も洗練され、「Linux といえば」の、あの呪文のようなコマンドを使わなくても、ほとんどの管理がマウスだけでできるようになりました。

最近、あんまり Ubuntu を追いかけていなかったので、インストーラーもだいぶスタイリッシュになったものだと感心しております。コレが無料で使えるってやばくないですか???ほんと良い世の中です。

今回は Linux が動作することを確認したかったので、Ubuntu のインストールについては割愛いたします。気が向いたら改めて Ubuntu のインストールについての記事を紹介しようと思います。

いずれにしろ、Ubuntu のインストールは 20-30分くらいです。

インストール後にさっそく動作チェック。ざっと見回してみましたが、ドライバーとかの不具合も今のところ見つかっていません。それよりもめっちゃ快適、サクサク動きます!

で Ubuntu といえば、サーバーなどの構築でも名前が知られている Linux ディストリビューションの一つ。シンプルにワークステーションとして使うもよし、プログラミングなどの開発環境を構築するもよし、N100 の省電力を活かしたホームサーバーを構築してみるもよし、ストレージもたくさん搭載できるので、そのままファイルサーバーとかでも使えそうです。

いろいろな用途で使えそうではありますが、コダシマ的には、普通にワークステーションというか、デスクトップ OS として…、ってか、いろいろな Linux の動作テスト用として使いますね。

今回のまとめ

今回紹介した Minisforum UN100 は、もうメーカーが「事務用」と銘打っているだけあり、性能的には最低限度の必要なパフォーマンスを確保し、消費電力を重視したローエンドモデルです。ガッツリ動画編集とか Blender とか 3D アニメーションとかしたい場合には、今回の UN100 は不向きですが、Minisforum のハイエンドのミニ PC であれば問題ないです。

別記事でハイエンドのミニ PC も紹介しているので、参考にしていただければ幸いです。

とにかく、今回の UN100 については、内部へのアクセスも比較的簡単なので、ストレージ交換して Linux 用の SSD に差し替えるというのも、それほど難易度は高くありません。低予算で手軽に Linux を実機で始めてみようと思われている方に最適な一台です。初めての Linux 専用マシンとか、Linux のテストマシンとか、ホームサーバーとか、NASの構築にも最高です。

ココらへんの使い方を検討されている方は、Minisforum UN100 をぜひチェックしてみてください。

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といったところで、今回は以上となります。最後までご覧いただきありがとうございます!

エンジニアじゃない、普通の一般人がエンジニア気分に浸る、なんちゃってエンジニアリング、PC-FREEDOM のコダシマでした。

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