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Netrunner 19.08: ドイツ発のDebian系Linuxがリリースされたので試してみた。

Netrunner 19.08: ドイツ発のDebian系Linuxがリリースされたので試してみた。

ドイツで開発されている Debian 系の Linux ディストリビューション Netrunner の最新版となる 19.08 Indigo が、2019年8月20日にリリースされた。

Netrunner とはどんな OS ?

https://www.netrunner.com/

Netrunner はカスタマイズされた KDE デスクトップを特徴とし、 Debian Stable ベースの 64bit  Linux ディストリビューション。基本的には Debian ベースだけれども、 Manjaro (Arch) Linux をベースにした「ローリング」エディションも用意されているのは他では見られない。さらに、 ARM アーキテクチャ用も公開されており、こちらは 32bit (armhf: Odroid C1 / C1+ 用) と 64bit (aarch64: Pinebook 用) が配布されている。

今回の変更点、より詳しい情報は
https://www.netrunner.com/netrunner-19-08-indigo-released/

Netrunner 19.08 Indigo の概要

Netrunner をインストールするのに必要なスペックは?

主なアプリケーション

Netrunner についてのより詳しい情報は
https://www.netrunner.com/netrunner-introduction/

個人的な意見ですが、

Netrunner についてはこのブログで何度か取り上げている。今までのリリースでは Debian Testing ブランチをベースにしていたような記憶があったが、今回は Stable ブランチ、つまり安定版がベースになっている。安定版と聞いて、ほんのりと安心感を覚えるのは僕だけだろうか。

Manjaro(Arch)ベースのローリングエディション。

やっぱり特徴的なのは、Debian ベースと Arch ベースをリリースしている点。 Debian ベースのエディションと Ubuntu ベースのエディション (Ubuntu は Debian ベースの Linux ディストリビューション) を開発しているプロジェクト (たとえば Mint とかね) は時々あるが、プロジェクト内で全く別のベースを使った開発はほとんど見たことがない。

Netrunner とほかの Debian 系との比較

Debian & KDE の組み合わせは人気があるのでよく見かける。(そういえば、先日紹介した Neptune も Debian & KDE の組み合わせで、しかもドイツで開発されていたな)Netrunner もその一つだけれども、ただでさえ効率の良くなった KDE Plasma に、さらに調整を加えて可能な限りサクサク動くようにしているのはありがたい。実際に最小のシステムとしてテストされたマシンは Samsung Netbook N110 となると、KDE Plasma でありながらけっこう古いマシンでも動作することがわかる。

Netrunner 19.08 の良かった点・悪かった点

良い

悪い

Debian 系なら「sudo apt-get install fcitx-mozc」で必要なパッケージがインストールされる。

Netrunner 19.08 Indigo のおすすめ度(5段階評価)

初心者向け度… ★★★★☆
普段遣いのデスクトップ OS として十分機能するだけのアプリがプリインストールされている。

日本語の環境… ★★★☆☆
残念ながら、まだインストール後に日本語入力環境の設定をしなければいけない。難易度は低めだけれど、正直なところ面倒くさい。

システム要件… ★★★★☆
KDE Plasma でありながら Atom N270 で動作するのは素晴らしい。十分に軽量と言っていいのではないだろうか。

総おすすめ度… ★★★★★☆
デスクトップ OS として十分な機能を持つ。ベースが安定版になったことは個人的な好みとして高評価。

Netrunner 19.08 Indigo に興味を持ったアナタは、
下の URL を今すぐクリック!
ダウンロードする▶ https://www.netrunner.com/download/

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