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Emmabuntüs DE2-1.06: フランス発軽量Linuxがリリースされたので試してみた。

Emmabuntüs DE2-1.06: フランス発軽量Linuxがリリースされたので試してみた。

Emmabuntüs は、Debian 9 をベースとした DE2 の最新版となる 1.06 (Debian Edition 2 1.06) を 2019年12月19日にリリースしていたので試してみた。

Emmabuntüs とはどんな OS ?

https://emmabuntus.sourceforge.io/mediawiki/index.php/Main_Page

Emmabuntüs は、最初 Ubuntu の長期サポートバージョンをベースに開発されていたが、今回紹介する DE エディションは Debian Stable をベースに開発されている。

初心者でもすぐに使えるように設計されており、ハードウェアリソースが比較的少ないため、Windows XP 、Vista 、または 7 を使用していた古いコンピューターで利用することができる。

必要なすべてのパッケージがディスクイメージに含まれているため、インターネットに接続しなくても全体をインストールできる。ディスクイメージには、複数の言語のパッケージをインストールするかどうかをユーザーが選択できるほか、オプションで非フリーコーデックも用意されている。

また Emmabuntüs は Emmauss Communities などの人道支援団体に寄付されたコンピューターの再利用に合うよう設計されている。

今回の変更点のより詳しい情報は
https://emmabuntus.sourceforge.io/mediawiki/index.php/December_2019_EmmaDE2_1_06

Emmabuntüs DE2-1.06 の概要

Emmabuntüs DE2-1.06 をインストールす

Emmabuntüs DE2-1.06 をインストールする

主なアプリケーション

Emmabuntüs についてのより詳しい情報は
https://emmabuntus.sourceforge.io/mediawiki/index.php/Main_Page

個人的な意見ですが、

2019年9月16日に Debian 10 Buster をベースとした新しいバージョン DE3-1.00 がリリースされていた。実はこの際にブログの更新をする予定だったが、忙しいふりをして紹介せずにいた。

今回の DE2-1.06 は以前紹介した通り DE3 RC の改善をベースとしているため、DE2 ではあるものの DE3 とほぼ同等の機能をもっている。デスクトップ OS として使うぶんには、その違いに気づくことはほとんどないと思われる。

フランスで開発されている Debian 系 Emmabuntüs DE2 1.04 がリリースされたので、

インストール

Emmabuntüs DE2-1.04 まではインストール方法は2種類あり、ライブ環境から Calamares インストーラーを起動させてインストールする方法と、ライブ環境を起動せずに Debian インストーラーからインストールする方法があった。これは DE3-1.00 でも引き継がれているが、DE2-1.06 では Debian インストーラーからのインストールだけとなった。

日本語でインストールできるが…。

Debian インストーラでは、きちんと日本語が表示される。しかし、インストールの際に日本語フォントがインストールされることはなく、やっぱり文字化けしてしまう。

初回起動

自動スクリプトにより初回起動時にいろいろな設定が行われる。

Emmabuntüs の初回起動時には、自動スクリプトによりいろいろな設定が求められる。基本的な設定は初期設定のままでも問題ないが、「Language Management (言語の管理)」の際に不要な言語パッケージのチェックを外しておくと、後の管理がラクになると思われる。

言語管理の際に、不要な言語パッケージのチェックを外しておくと後の管理がラクになる。

ちなみに日本語フォントなどは、このタイミングでインストールされるため、実質的に文字化けで困ることはないだろう。

日本語化

日本語表示できるようになった Emmabuntüs 。

初回起動時の設定で、ある程度の日本語化は完了する。しかし日本語入力については、難易度は低いもののやっぱり設定が必要になる。

設定画面から言語パッケージの追加ができるはずだけれども、うまく行かなかったので Synaptic を使ってパッケージをインストールした。

設定画面から言語を選択し、必要なパッケージをインストールできるようになっているが、今回テストした VirtualBox では、コチラからの操作では設定が完了しなかった。

そのため Synaptic パッケージインストーラーを使い fcitx および fcitx-mozc とその依存関係にあるパッケージをインストールした。

再起動すれば、無事に日本語入力ができるようになっていた。

ソフトウェア

オフライン環境下でも使えることを想定しているため、インストールされるソフトウェアは多め。逆に言えば、ソフトウェアの追加の必要がほとんどないほど充実している。種類は多いけれども、いずれも一般的に知名度の高めなものが選ばれているため、困ることはすくないのではないだろうか。

ちなみに

オプションでより軽量な LXDE 環境も用意されているので、興味のある人は試しては?

Emmabuntüs DE2-1.06 とほかの Debian 系との比較

繰り返しにはなるが Emmabuntüs は、オフライン環境下での使用も想定しているため、インストールされるソフトウェアの量が多いのがいちばんの特徴といえる。

何もないところから追加していくタイプではなく、全部ある中からいらないものを削除していくタイプの Linux ディストリビューションなので、イントールするときのイメージデータは大きめ。

Emmabuntüs DE2-1.06 の良かった点・悪かった点

良い

悪い

Emmabuntüs DE2-1.06 のおすすめ度(5段階評価)

初心者向け度… ★★★★☆

Linux 初心者でも迷わず使えるかどうか。★が多いほどデスクトップ指向。

開発コンセプトのため、必要なアプリケーションの多くはプリインストールされている。盛りだくさんすぎて、いらないものも多いかな?

日本語の環境… ★★★☆☆

日本語表示および日本語入力ができるかどうか。★が多いほど設定も簡単。

ライブ環境からインストールする際には、日本語フォントが入っていないため文字化けで読めない。(ただしライブ環境からではなく Debian インストーラーから、であればインストールのときには日本語で作業できる)
また日本語入力環境は、難易度は低いものの設定が必要なので★3つ。

システム要件… ★★★★☆

古いマシンでも快適に使うことができるかどうか。★が多いほど古いマシンでも使える。

もともと可能な限り少ないハードウェアリソースで動作するように開発された Linux ディストリビューションなので、ある程度古いマシンでも大丈夫。デスクトップ環境に Xfce を採用しているので、軽量で高機能。

総おすすめ度… ★★★★☆

全体的なおすすめ度。★が多いほどアナタに使ってみて欲しい Linux。

Emmabuntüs DE2-1.06 に興味を持ったアナタは、下の URL を今すぐクリック!

ダウンロードする
https://emmabuntus.sourceforge.io/mediawiki/index.php/Download

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