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ジャンク NEC Valustar L PC-VL150/DS をパワーアップしてみた!

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今回は、ジャンクで手に入れた NEC Valustar L (PC-VL150/DS) をカスタマイズして、現役復帰させる。

NEC VALUSTAR L PC-VL150/DS

このマシンを手に入れた時のスペックは以下の通り。

元々のスペックはこちら→〔VALUSTAR L PC-VL150/DS の仕様

BIOS で確認させるために、とりあえず手持ちの RAM 2GB × 2枚を使ってみたが、今回このマシンの CPU 交換、RAM 増設、SSD 化を行う。

CPU と RAM はヤフオクで出品されていた中古でそろえ、SSD は気になっていたものを用意した。

パーツの詳細は、それぞれの出番の時に紹介する。

 

作業開始

さっそく、マザーボードにアクセスする。

まずはルーフカバーをロックしているレバーを外側から内側にスライドさせる。

ロックが解除されるとルーフカバーはスライドさせるだけで外れる。

 

これでマザーボードにアクセスできるようになった。

 

ちなみに、何やらステッカーで封印されているスロットがある。

いろいろ調べてみたところ、どうやら PCI スロットのようだ。

が、このマザーボードのチップセット (H67 Expressチップセット) は、PCI スロットに対応していない。

なぜ付いているのか、さらに調べてみると製品のラインナップに SSD を搭載した G シリーズというものが存在する。

どうやら、この SSD を動作させる時の電源を確保するためだけにあるようだ。

なんだかもったいない気もする。

 

ファンの下には CPU が隠れている。

この Valustar L シリーズの上位機種に搭載されているプロセッサは、

プロセッサのスペックを調べてみると、TDP (熱設計電力) が 65 W に絞られている。

電源の都合もあるので、今回は最上位機種と同等の Core i7-2600s に交換する。

 

メモリスロットは 4 基。

DDR3 SDRAM/DIMM (PC-10600 対応) を使う。

デュアルチャンネルに対応していて、色分けされている。

最大 16 GB (4 GB x 4 基) まで搭載できる。

繰り返しになるけれども CPU と RAM はヤフオクで中古を探して用意した。

ジャンク品だったので少々不安を感じるが、きちんと動けば儲けモン!

 

作業しやすいように、ここのカバーを外す。

(全部終わった後にマニュアルを再度確認していたら、DVDドライブをずらすだけで作業していた)

フロントにあるビス4ヶ所を外すと、スライドさせてカバーを外すことができる。

 

すると基盤には封印されている SATA の端子が見える。

使おうと思って試したが、基盤が対応していないらしく使えなかった。

どうしても使おうとするのであれば、基盤に手を加えなければいけないっぽい。

 

CPU 交換

まずは CPU の交換を行う。

CPU の上に取り付けられた冷却ファンを取り外す。

先に電源ケーブルを外しておくとあとが楽。

 

四方をビスで固定されているので、自動車のタイヤ交換のように対角線で外していくのがセオリー。

 

冷却ファンを外すと CPU が見える。

 

固定レバーを外すと CPU を取り外せる。

 

CPU の交換もずいぶんと楽になったもんだ。

思いの外ホコリが溜まっているので、エアダスターなどで吹き飛ばしておくとスッキリする。

 

方向を間違えないように、 CPU を Core i3-2100 → Core i7-2600s に載せ替える。

 

冷却ファンの冷却効率をよくするために、古いグリスはしっかりと取り除いておく。

 

ホームセンターなどで手に入る機械用のパーツクリーナーは、キレイにグリスを落とすことができるのでおすすめ。

 

CPU にグリスを塗る

最近ではナノダイヤモンドやシルバーなど、様々なものが売られているが、個人的にはシルバーのものが、粘度が適当で塗りやすくお値段も手頃なのでよく使っている。

経験上、オーバークロックなどで使う液体金属や、それに伴う環境などでない限り、思ったほどの冷却効率は見込めない。

カタログスペックに踊らされないように注意。

またグリスを塗るときのヘラも、ホームセンターで 100 円程度で手に入る塗装用のスクレーパーを使っている。

Amazon で買うよりも安く手に入る。

パソコンには大きいながらも、意外と小回りもきき使いやすい。

PC 専用パーツとかだと、それだけで 200~300 円程度取られてしまう。

道具選びも視野を広くして、見極めていくのが必要だね。

グリスを出来るだけ均一に伸ばしたら、冷却ファンを取り付けていく。

 

今度は冷却ファンをとり外した時と、逆の手順で取り付けていく。

電源ケーブルも忘れずに。

 

RAM の取り付け

次に RAM を取り付けていく。

デュアルチャンネル対応なのでスロットは色分けされているが、今回は全部のスロットを使うため気にせず取り付ける。

RAM の溝を合わせ押し込むと、両脇の白いレバーが RAM を押さえる仕組み。

RAM の取り付けは、これだけで終了。

ここまでで、CPU と RAM の取り付けが終わった。

先ほど外したカバーを取り付けて、今度はストレージを取り付けていく。

 

SSD の取り付け

今回はずっと気になっていた Amazon 限定の Crucial SSD 120 GB BX500 を使う。

本当は 240 GB が欲しかったけれども、そこは…、ほら…、ね。

HDD のマウンタは残っていたので、SSD を取り付けるためのブラケットも用意。

これまた Amazon で買った ELUTENG というブランドのアルミ製 SSD ブラケットのセットだが、SATA ケーブルなども同梱されているのでなかなかお得。

これに SSD を取り付け、それを HDD マウンタに取り付ける。

取り付けの際には向きに注意しないと、コネクタが取り付けられなくなったりして大変になる。

(動画ではまんまと間違えて、ボヤきながら直した様子も収録している)

HDD マウンタを所定の位置に取り付けて作業は終了。

 

念のため BIOS で内容確認。

無事に CPU 交換と RAM 増設、SSD 設置が完了した。

いやぁ、第2世代とはいえ、省電力タイプとはいえ、やっぱり Core i7 は伊達じゃない。

その証拠に、このカスタマイズの様子を収録した Youtube 動画は、全てこのマシンで編集した。

まだまだ現役で使えるパソコンになった。

同等のパソコンをお持ちであれば、ぜひパワーアップに挑戦してみることをおすすめする。

 

今回の合計金額

以上の3点は、ジャンクワールドのヤフオク店より
https://pc-freedom.net/junkworld_2

以下はアマゾンにて

合計 21,329 円

参考までに、中古の同等品の価格をチェックしてみたところ、ショップによって開きはあるが 35,000 〜 46,000 円程度(2019年1月31日現在)になるようだ。

ポイントは第2世代ながら Core i7 と、大量の 16 GB RAM、それと 120 GB ながら SSD っていうのがミソだね。

個人的には金額よりも、動かなかったものが動くようになったことに喜びを感じる。

今回もなかなか満足のゆく結果だった。

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