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【2023年夏】Google Pixel Tablet vs Fire Max 11 注目タブレット真剣比較

【2023年夏】Google Pixel Tablet vs Fire Max 11 注目タブレット真剣比較

【2023年夏】Google Pixel Tablet vs Fire Max 11 注目タブレット真剣比較

最近、Android タブレットの案件ばかりで、タブレットの専門家になりつつあるコダシマですが、夏のボーナスシーズンに向けて、各社がしのぎを削っている感じをひしひしと受ける今日このごろでございます。

今回は、先日発表された Google と Amazon というビッグネームのタブレットについて、発売前の考察をしていきたいと思います。

この動画があなたのタブレット選びの一助になれば幸いです。

それでは行ってみましょう!

Google Pixel Tablet

今年のタブレット業界で話題になっているその筆頭が「Google Pixel Tablet」ではないでしょうか?

Google は去る5月10日に開催された年次開発者会議「Google I/O 2023」の中で、新しいタブレット端末 Google Pixel Tablet を発表しました。

Nexus シリーズ以来となる Google 純正のタブレットの発表を聞き、期待している人も多いのではないでしょうか。

コダシマもその一人です。

https://store.google.com/jp/product/pixel_tablet?hl=ja

Pixel Tablet に搭載されるプロセッサは Google 独自開発の「Tensor G2」、メモリは 8GB LPDDR5、ストレージは UFS3.1 準拠、128GB または 256GB から選択できます。

ディスプレイはおよそ 11 インチ (正確には 10.95 インチ)、解像度は 2560×1600 で 276ppi、アスペクト比が 16:10、最大輝度は 500ニトです。

バッテリーは 27Wh で、mAh で換算するとおよそ 7500mAh になります。

カメラは8メガピクセルで 1/4 インチのセンサーサイズ、同じものが前面と背面に1つずつ搭載されています。

通信機能は、Wi-Fi6 対応、Bluetooth 5.2、UWB を搭載します。

UWB は Ultra Wide Band の略で、超広帯域の周波数帯域幅を利用する無線通信で、高精度な位置測位を可能とすることが主な特徴です。スマートフォンへの紛失防止などに利用されることがあります。

GPS やモバイル通信は搭載していません。

オーディオ出力として4個のスピーカーが搭載されています。

そして USI 2.0 タッチペンにも対応します。

USI 2.0とは、Universal Stylus Initiative(USI)が策定した、スタイラスペンの標準規格の最新バージョンです。USI 2.0は、スタイラスペンとデバイス間の相互運用性を向上させるために、より高度な機能を提供するように設計されています。USI 2.0は、より高速で正確な筆圧検出、より高い解像度、およびより多様な筆記体験を提供することができます。また、USI 2.0は、従来のUSI 1.xとの下位互換性があります。

これらの仕様を見ると、あくまでも屋内での使用を想定しているのが分かります。

価格は7万9800円からと、タブレット界での圧倒的王座ともいえる iPad より少し安い程度です。

世代やモデルが異なれば、iPad が買えてしまいます。

ただ、コダシマが思うに、今の iPad はコンテンツ消費のデバイスではなく、生産性を高めるためのデバイスとして認知されているように感じています。

そのためのハイエンドなスペックだったり、外付けキーボードやスタイラスペンといった周辺機器、iPadOS も最適化されています。

これに対して、これから登場する Pixel Tablet は、生産性の面でいうと周辺機器だったり OS 面の最適化という面では、見劣りする部分が多いのは否めません。

そのためか、Android スマートフォンやパソコンとの共有や、Chromecast 搭載、スマートホームのコントロールといった面を強調し、単純なコンテンツ消費のタブレットとも違う「生活の中で活用できるタブレット」を押し出しているように見られます。

「スマートな生活を支えるタブレット」なのかもしれませんが、地方住まいの底辺国民であるコダシマには、スマートホームとか縁遠い話です。

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となると、どうしても価格の面ばかり目が行ってしまいます。

性能も高くて、お値段も高いのは当たり前ですからね。

ある程度の性能で、安い!と思えるものを探してしまいます。

そんなタイミングで発表を聞いたのが「Fire Max 11」です。

今度は Fire Max 11 について語ります。

Fire Max 11

Amazon の Fire タブレットといえば、低価格のコンテンツ消費タブレットとして知られています。

が、今回の Fire Max 11 は少し異なる印象を受けました。

というのも、最も安価な単体でも3万4980円からで、フルセットとなるとセット価格で5万2980円と、今までの Fire タブレットでは見たことがない価格だったからです。

コスパの高いタブレットとして呼び声高い Fire タブレットが、ここまでの価格になるのはただごとではないでしょう。

事前情報をたよりに Fire Max 11 について調べてみました。

まずはプロセッサ。

調べた結果 Fire Max 11 に搭載されるプロセッサは、おそらく MediaTek Genio 700 (MT8390) ではないかと見ています。Mediatek MT8188J という Chromebook 向けのプロセッサとのこと。

理由として、これまでの Fire タブレットでは、その多くが MediaTek 社のプロセッサを採用しており、Fire Max 11 でも MediaTek 社のプロセッサを採用する可能性がとても高いからです。

また仕様の「コアプロセッサ – 2x Arm Cortex-A78 (最大2.2GHz)、6x Arm Cortex A55 (最大2GHz)」に該当するものを探してみましたが、MediaTek Genio 700 の可能性が最も有力です。

スペック的には同社の Dimensity 900 の可能性もありますが、こちらは 2021年5月13日に発表された 5G ネットワーク対応プロセッサのため、タブレット向けというよりはスマートフォン向けのプロセッサと考えられます。

Fire Max 11 の仕様には、そこらへんの記載がないため Dimensity 900 の可能性は低いでしょう。

一方の MediaTek Genio 700 は、2023年1月2日に発表されたスマートホームやインタラクティブリテールといった応答性の高いエッジコンピューティング、高度なマルチメディア機能を得意とするプラットフォームで、2023年第2四半期より販売開始されました。

で、5月末現在で搭載されているデバイスは、まだ見当たりません。

MediaTek が Genio シリーズのデビューを、ボリュームある Amazon Fire タブレットの市場で行うというのも十分考えられます。

Amazon と MediaTek の Win-Win

そんな MediaTek Genio 700 は、2.2GHz で動作する Arm Cortex-A78 ×2コアと 2.0GHz で動作する Arm Cortex-A55 ×6コアを搭載したオクタコアチップセットであり、TSMC の 6nm プロセス「N6」を用いたものです。

ざっくり言えば、とにかくメチャクチャ微細化されたプロセッサということです。

ちなみに微細化によって得られるメリットは、集積度が向上し、面積当たりの計算処理性能が上がるため、動作速度が向上し、より高性能な半導体素子を実現することができます。

また、トランジスタ1個あたりの製造コストの削減や、消費電力の低減といったメリットもあります。

 また、AI (人工知能) アクセラレーターは 4.0TOPS となっています。

この AI アクセラレーターとは、AI (人工知能) アプリケーション、特に人工ニューラルネットワーク、回帰型ニューラルネットワーク、マシンビジョン、機械学習を高速化するために設計された特殊なハードウェアアクセラレータの一つです。

TOPSとは、1秒あたりのトランジスタ演算数を表す単位で、4.0TOPSとは1秒あたり4兆回の演算が可能であることを示します。

この Genio 700 が搭載された場合の GPU は Arm Mali-G57 MC3 になります。

Arm Mali-G57 MC3 は、ARM ベースのプロセッサ向け統合型中間レンジグラフィックスカードであり、2020年中頃に MediaTek Dimensity 800U で初めて導入されています。

Mali-G57 は、新しい Valhall アーキテクチャに基づいており、メインストリームの電話機向けに設計されています。

ちなみに Mali-G57 MC3 の MC3 は、3 つのクラスターが使われていることを表しています。

クラスターとは、コンピューターの処理能力を向上させるために、複数のプロセッサを1つのシステムに統合する方法です。

といった、このプロセッサの性能がどれくらいなのか気になるところなので、スペックの似ている Dimensity 900 を参考に Genio 700 の AnTuTu (v9) のスコアを予想してみると、およそ 470,000 点くらいといったところではないでしょうか?

現行の Dimensity 900 搭載機からすると RAM があまり多くない感じがするので 450,000 点くらいかもしれませんが、それでもこのスコアからすると、かなり快適な部類のタブレットと思われます。

AnTuTu v9 の目安

非常に快適(ゲームも超快適)500,000~
とても快適(ゲームも快適)350,000~
快適(軽量ゲームなら快適)250,000~
普通(アプリは問題なく動作する)150,000~
低い(アプリが重い)100,000~

ちなみに Tensor G2 搭載の Pixel 7 の AnTuTu スコアはおよそ75万点程度ですので、Pixel Tablet もそれくらいにはなることでしょう。

Tensor G2 に比べれば見劣りしますが、それでもなかなかのスコアです。

重ためなゲームもけっこう軽快に動きそうな気がしますね。

で、プロセッサの話ばかりしてしまいましたが、ストレージは 64GB または 128GB (おそらく UFS 2.x) から選択でき、メモリは 4GB (おそらく LPDDR4x)、画面解像度は 2000×1200 で 213ppi、アスペクト比は 5:3 (およそ16:10)、最大輝度は不明ですが、Fire Max 11 も USI 2.0 タッチペンに対応します。

このスペックを見比べてみると、Fire Max 11 は Pixel Tablet の廉価版とも言えるなかなかのスペックです。

とはいえ、Fire タブレットは Google Play をサポートしていないため、Android 向けアプリの一部は利用することができないデメリットはあります。

でも、そんな制限をもろともしないスペックを見ると、購買意欲が高まるユーザーは少なくないでしょう。

総括すると、コダシマ的に Pixel Tablet はぼちぼち、Fire Max 11 はバカ売れしそうな予感がします。

早速、予約!と思ったのですが、3月からたくさんお金を使っていたので、もう買えるだけのお金がなく、まだどちらも予約してません。

コダシマが手に入れるとすれば、早くても6月末、遅ければ7月中旬くらいにしかならないでしょう…

とりあえず、この動画があなたのタブレット選びの参考になれば幸いです。

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