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超軽量ディストロ antiX 日本語入力環境の整え方

antiX の日本語化(日本語入力設定)

きっとスペックに抗っているのであろう超軽量 Linux の antiX 。

antiX をインストールしてみたけれども、まだ日本語環境は完璧ではない。

今回は antiX の日本語環境を完璧にするための作業を行う。

antiX 日本語入力設定の手順

日本語入力環境の設定は大きく分けて3つの手順がある。

順に設定していこう。

1.  起動スクリプトの修正

いちばんはじめに、起動スクリプトの修正を行い日本語入力メソッドを自動的に起動できるようにする。

「メニュー」→「コントロールセンター」を選ぶ。

コントロールセンターでは「セッション」を選ぶ。

セッションでは「ユーザデスクトップセッション」をクリックしスクリプトを開く。

スクリプトでは、まず三段目 ( fbxkb-start & ) に「#」を付けてコメアウトする。

コメントアウトした下の行に、新たに起動スクリプト ( fcitx-autostart & ) を追記する。

保存してセッションを閉じる。

これで、ひとつめの手順は終わり。

2.  日本語パッケージのインストール

次に行うのは日本語化に必要な日本語パッケージをパッケージインストーラーを使ってインストールする。

「メニュー」→「システムツール」→「パッケージインストーラー」 を起動する。

管理権限で作業しなければ行けないのでパスワードを入力する。

パッケージインストーラーでは「 Language 」を開き、インストールする日本語パッケージを選択する。

検索窓に「 japan 」と入力すると、必要なパッケージが絞られるのでラクになる。

FireFox、LibreOffice などの日本語化のパッケージもあるので、いっしょにインストールしておくと後がラクになるので、僕は先にインストールしておく。

インストールがはじまると「 Running apt-get update … 」と表示され、リポジトリの更新が行われる。

リポジトリの更新が終わると、それぞれのパッケージをインストールするごとにターミナルが開き確認が求められる。

すべて終わるとこの画面になる。

インストールするパッケージが多いと思いのほか時間がかかる。

この画面が出るまで辛抱強く待たなければいけない。

3.  インストール済パッケージの確認と追加

パッケージインストーラーでおおむねパッケージがインストールされるが、これでもナゼかまだ日本語入力ができない。

最後の手順は日本語入力環境の仕上げとなる。

「メニュー」→「システムツール」→「 Synaptic パッケージマネージャ」を起動する。

管理権限で作業しなければ行けないのでパスワードを入力する。

「 Synaptic 」は、必要なパッケージを追加するのだけれども、いちいち探すのはメチャクチャ大変なので虫メガネマークの「検索」をクリックし「 fcitx 」でパッケージを絞る。

必要なパッケージをクリックしインストール指定する。

パッケージによっては依存するパッケージのインストールを促されるので、合わせて指定しておく。

いろいろ調べ試してみたところ、以下のパッケージとそれに依存するパッケージをインストールすると、ちゃんと日本語入力ができるようになった。

必要なパッケージを選択し終わったら二重の歯車マークの「適用」をクリックし反映させる。

インストールまで少し時間がかかるが辛抱する。

変更が適用されたら、設定を反映させるためログインし直す。

これで日本語の表示だけでなく、日本語の入力もできるようになった。

パネル右下には Mozc のアイコンも表示されている。

以下に動画も用意してみたので、合わせてみてもらうと、より理解が深まるかと思う。

個人的な意見ですが、

最近は Linux 初心者にも超やさしい Ubuntu 系のディストロばかりいじっていたので、日本語入力環境を整えるための作業らしい作業は久しぶり。

面倒だったのは面倒だったけれども、プラモデルを組み立てるようなワクワク感があった。

難しすぎるのは無理だけれども、これくらいの難易度ならちょうどよい。

公式サイトやらブログやら、アチコチからいろいろ情報をかき集めたかいがあった。

とにかくこのディストロは軽い。

少し作業は必要になるものの、日本語環境も完璧なので古いマシンの再利用には適していると感じる。

軽さと日本語環境の完璧さで行ったら linuxBean という選択肢もあるけれども、ひと手間くわえる楽しさのある antiX も捨てがたい。

興味がわいた人は試してみてはいかがだろう。

プロジェクトサイト⇒  https://antixlinux.com/

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