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【実機レビュー】HEADWOLF FPad 1 – Fire タブレットもいいけれど、その前にちょっとコレも見てみて!

【実機レビュー】HEADWOLF FPad 1 - Fire タブレットもいいけれど、その前にちょっとコレも見てみて!

【実機レビュー】HEADWOLF FPad 1 - Fire タブレットもいいけれど、その前にちょっとコレも見てみて!

Amazon では年に数回インパクトのあるセールが行われます!

コダシマも毎回楽しみです。

そんな Amazon のセールで納得のお買い物をするために、ぜひ知っておいてください。

ちょっと待って!Fire タブレットを買う前に!

https://www.amazon.co.jp

Amazon のセールと言えば、ガジェット好きには Fire タブレットの存在ってとびきり大きいですよね。

もしもあなたが Fire タブレット、とくに Fire HD 8 や 8 Plus の購入を検討しているなら、買ってしまう前にぜひこの記事をご覧頂きたいと存じます!

皆さんご存知の Fire タブレットは、Amazon のプライムセールとかでメチャクチャ安くなるうえ、そこそこ使える性能なのでコスパは抜群、人気も評価も高いですよね。

Amozon からすれば端末を安く提供したところで、さまざまなサービスを利用してもらえれば売上を上げることができます。

Amazon 本来のビジネスである EC サイトの利用や Prime Video, Amazon Music, Kindle と言ったいわゆるサブスへの誘導により、安く提供した端末分の売上は簡単にペイできてしまいます。

Amazon ワールドへの入り口はハードルを低くしておこうというところでしょう。

Amazon の電子書籍を読んだりするにはお手軽で、一件フツーに使えるタブレット端末ですが、その中身は Android を Amazon の都合の良い環境にカスタマイズした Fire OS です。

Amazon に都合の良い環境とはどういう意味かと言うと、先ほど触れた Amazon のサービスへの誘導を筆頭に、Fire タブレットの利用において好ましくないアプリの制限ができます。

Fire OS によって、アプリケーションの制限を設けることにより、Amazon に都合の悪いアプリケーション(例えば競合他社の EC サイトアプリや類似するサービスを提供するアプリ)を排除したり、Fire タブレットのスペックでは快適に動作しないアプリを制限し、問題なく動作するアプリだけの提供を行い、性能に対するストレスを排除という感じです。

考え方としては、あえてデメリットになる部分までカバーする必要はないというのは理解できます。

ただ Fire タブレットは、Android タブレットのようであって、Android タブレットではありません。

つまり Fire タブレットって、「Amazon 利用重視端末」といった存在でございます。

Amazon Fire HD 8

(ベースとなっている Android もバージョン9のままだしね。)

とはいえインターネット上には、Fire タブレットに Google Play ストアアプリをインストールする方法など、本来の Android の機能を追加する情報がたくさん公開されています。

PC-FREEDOM のブログでも Youtube でも、Google Play ストアアプリのインストール方法について公開した記憶はありませんが、やり方自体は知っており、実際に娘に渡した Fire HD 7 や知人の Fire タブレットなど、数台に Google Play ストアアプリをインストールしたことがあります。

もちろん問題なく動作しています。

そうなってくると、安価で Android タブレットが手に入るので良さそうにも思いますが、案外と「値段なりなんだなぁ」と思うところが多いかと思います。

もしかしたら思ったよりもコスパが高いわけでもない?ように思えてくるのは、コダシマだけではないはずでしょう。

しかもセールのタイミングで買うと、製品の到着まで時間がかかったりします。

もしかしたら、それが一番つらいかもしれませんねぇ。

Amazon 製ってのにこだわらなければ、同じくらいの価格で、同じくらいの性能のタブレットで充分ではないかとコダシマは思います。

なんなら、Android のバージョンも新しくなるし、もちろん Amazon のサービスのアプリは同じように使えるので、むしろ自由度が高くて使いやすいのではないでしょうか。

ということで、いつもながら前置きが長くなってしまいましたが、今回紹介するのは Frie タブレットじゃない 8 インチ Android タブレット、Headwolf FPad 1 です。

8インチタブレットの復活?

コダシマは少し前「7〜8インチくらいのタブレットって見なくなったなー」とか思っていました。

大型化したスマホに押され気味のように感じていましたが、Apple iPad mini の新しいモデルの発表とかで、再びその人気に火がついた気がします。

それこそ Amazon とかでも、Fire タブレットはもちろんのこと中華製がメインですが 8 インチタブレットの数が増えてきているように見受けられます。

タブレットは iPad 一択でしょ!という方もいるかと存じますが、イヤイヤ iPad ほど高いスペックでなくても、ライトな使い方しかしないのでそれほど困らない程度のスペックがあれば十分。

そして、それより何よりも手軽なお値段のタブレットが欲しいという方に、これらのタブレットは丁度良いのではないでしょうか?

8インチというサイズも絶妙で、特に電子書籍リーダーとして使う場合には単行本くらいのサイズになるため実に丁度よいです。

大型スマホよりも、もう一回り大きいサイズって、使い始めてみると思った以上に取り回しが良く、使い勝手がいいですね。

今回紹介する Headwolf FPad 1 もそんな1台でございます。

またまた耳馴染みのないブランドのタブレットではございますが、意外とコレ良いですよ。

HEADWOLF FPad 1

最近はあえて知らないブランドの製品に手を出しがちなコダシマでございます。

なので、紹介しようと思ったきっかけも「○○の闇」みたいなのじゃなくて、「ねぇねぇ!こんなの見つけたんだけど!どう?」って感じでございます。

Headwolf はその名の通り、狼の頭部をかたどったロゴマークが特徴です。

ネーミングやロゴのデザインについては好みが分かれるところでしょうが、個人的にはいかにも中国っぽい雰囲気があるように感じます。(良いか悪いかは別として…)

本体は樹脂製で、マットな仕上がり になってます。

イメージとしては Nexus7 のような表面ですね。

厚さはちょっと厚みがある感じです。1cm あります。

んで、何よりもちゃんと PSE マーク(箱に記載)と技適マークあります。

技適の番号もいい加減な番号ではなく、ちゃんと存在する番号でした。

日本国内でも安心して使える端末です。

想像していた以上にしっかりとしたブランドのようです。

というか、ブランドのことがよくわからなかったので公式サイトを覗いてみると、いわゆるポータブル電源(おっきいバッテリーのやつ)を販売しているブランドのようです。

それこそ Amazon でチェックできます。(ポータブル電源も良いなぁ)

サイトに掲載されている写真の合成感は否めませんが、情報はしっかり更新されているようで放置されてはいません。

写真の合成感が…

それと、FPad の説明書をパラパラめくったときにも、説明書までけっこうちゃんとしてるなぁと感じました。

「販売してりゃ誰か買うだろう」みたいな感じじゃなく、気を抜いていないと言うかなんと言うか、日本のマーケットでもちゃんと売ってやろう!という気合みたいなのを感じます。

んで、このタブレットは縦位置がデフォルトのようです。

下部に当たる部分にはスピーカーが配置されており、ステレオです。

願わくば上部にもスピーカーがあれば、横位置にしたときの動画視聴とかゲームとかで臨場感のあるサウンドが楽しめたかもしれません。

右側には音量ボタンと電源ボタン。

上部には電源用の USB Type-C ポート、TF カードスロットと SIM カードスロット、3.5mm オーディオジャックです。

3.5mm オーディオジャックが無いタブレットも増えてきているなかで、意外とありがたいかもしれません。

ちなみに SIM カードはスマホなどに使われている nanoSIM サイズではなく、もう一回り大きい microSIM サイズです。

最近あまりみかけませんね。

マルチカットの SIM とかにある調整用のアダプターで対応できるので、そこまで問題ではないでしょうが、「microSIM なんだ」ってちょっと思いましたよね。

ちなみにトレイはなく、本体に直接差し込む感じです。

だから nanoSIM じゃないのかもしれませんね。

カードの向きは、本体にあるイラストを参照とのこと。

ピンセットとか使ったほうが良いかもしれませんね。

インターフェースはこんなもんでしょう。

気になるところはあれど、可もなく不可もない感じです。

正面と背面にはどちらも500万画素のカメラが搭載されており、背面には LED ライトも付いてます。

10インチとかのタブレットだとライトがないですからね。

コダシマは案外スマホのライトとかも使うタイプなので、ここはちょっとポイント高いかも。

おまけに AI 顔認証システムが採用されています。

顔認証の精度は、まぁまぁですかね。

FPad の使用感。

それでは、サクッと初期設定を済ませて実際に使ってみました。

Kindle を使ってみた。

まずは Kindle を使ってみました。

やっぱり思っていたとおり、このサイズは電子書籍と相性抜群です。

文庫本を読んでいる気分に近いです。

なのでマンガアプリなんかも、なかなか良い感じです。

Prime Video を視聴してみた。

んで、次は Prime Video を楽しんでみました。

タブレットのレビューの際にはいつも Widevine DRM のセキュリティレベルを気にしますが、8インチで 1280×800 くらいの解像度だと、L3でも大して気にならないかと思います。

というか、コダシマは一切気になりませんでした。

それよりも気になったのは音質

値段なりとは思っていましたが、高音が強めで左右のスピーカーの位置が近いためか、ちゃんと左右違うチャンネルの音が出ているステレオ感はあるものの、視聴する素材やタブレットとの距離などの環境によっては、なんか音に酔う感じがありました。

ここはちょっと残念ですね。

ゲームをプレイしてみた。

んで、ゲーム。

スペックのお話はまだしていませんでしたが、このタブレットは UNISOC T310 というローエンドの SoC で、GPU の弱い SoC のため、3D バリバリのゲームはきついです。

できないことはありませんが、まぁ快適とは程遠いですね。

ゲームによっては、負荷を軽減させる設定もあるかと思いますが、なんとか起動できる程度だと思ったほうが良いです。

やってやれないことは無かったですが、あんまりゲーム向きでは無いですね。

FPad のスペック。

ということで、 FPad のスペックをもう少し詳しく見ていきましょう。

また、せっかくなので Fire HD 8 Plus (第10世代) との比較もしてみます。

Fire HD 8(2020、第10世代)KFONWIHEADWOLF FPad 1 Tablet
CPUMediaTek MT8168A
ARM Cortex-A53 x 4(2.0GHz)
UNISOC Tiger T310
A75@2.0GHz x 1, A55@1.8GHz x 3
GPUArm Mali-G52 3EE MC1PowerVR GE8300
OSFire OS 7 (Android 9 相当)Android 11
Display1280 x 800 (189ppi) IPS8インチ 1280 x 800 (188ppi) IPS HD ディスプレイ、
G+Gクラフト、10ポイントタッチ
RAM2GB(標準バージョン)、3GB(Plusバージョン)3GB
ROM32/64GB 最大1TBのMicroSD64GB(microSD対応upto512GB)
カメラフロント: 200万画素 / リア: 200万画素フロント: 500万画素カメラ / リア: 500万画素カメラ
サイズ202 x 137 x 9.7mm211.2 x 126.2 x 9.65mm
重量355g (サイズと重量は、構成および製造工程により異なる場合があります)360g
バッテリー4750mAh(2017)4000mAh (3600mAh)
Wi-Fi802.11 a/b/g/n/ac(デュアルバンド)802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth5.0 LE5.0 LE
接続端子USB Type-C, 3.5mm オーディオジャックUSB Type-C, 3.5mm オーディオジャック
ネットワークなし4G LTE対応(通話可能)
2G:GSM B2/B3/B5/B8
3G:WCDMA B1/B8
4G:LTE FDD B1/B3/B5/B7/B8/B20
TDD:B41

スペック表を見ると、現行の Fire HD 8 Plus (第10世代) よりも性能が良さそうに見えます。

Fire HD 8 Plus に搭載されている CPU は MediaTek MT8168 というもので、これは最大 2.0GHz で動作する ARM Cortex-A53 が4つで構成されるプロセッサです。

対する Headwolf FPad 1 に搭載されている UNISOC T310 は、最大 2.0GHz で動作する Cortex-A75 一つと Cortex-A55 が3つという構成のプロセッサです。

PassMark のスコアをチェックしてみると MT8168A は 607(動画内では誤って MT8168B の 1018 とお伝えしてしまってます)、T310 は 1379 となっています。

Geekbench で比較してみると…

こうしてみると CPU は T310 に部がありますが、さきほどのゲームでもおわかりかと思いますが、GPU がとにかく弱いです。

Vulkan パフォーマンスをチェックしてみると…

うむ、GPU はほんと弱いですね。

ちなみに AnTuTu のスコアでは

という結果。

ローエンドには間違いないですが、結論としては 3D ゲーム以外であれば、基本的に無難に使える性能と言えます。

PassMark での比較

FPad の SIM 対応。

んで、特筆すべきはなんとこの FPad は音声通話 SIM に対応しています!

つまり 8インチサイズの「でっかい電話」になるのです!

顔の大きい人でも安心ですね。

ですが、ちょっと注意が必要です。

まず 3G 通話はできますが、 VoLTE (ボルテ) 非対応です。

でもまぁ、この手のデバイスを使おうと思う人のほとんどは、サブ機として使うのではないでしょうか?

一発目の電話でこのタブレットを使おうとは思わないでしょうから、オマケとして割り切って問題ないでしょう。

メインスマホのバッテリー切れとか、非常用に良いかもしれません。

また、対応する回線についてですが、ドコモ回線と au 回線は、バンド1・3には対応しているものの、繋がりやすいとされる、いわゆる「プラチナバンド」と呼ばれるバンド18・19・26は非対応です。

プラチナバンド

プラチナバンド(Platinum frequency bands, プラチナ周波数帯)とは、日本における800MHz前後の周波数帯の俗称。ゴールデンバンドとも言う。

https://ja.wikipedia.org/wiki/プラチナバンド

ソフトバンク回線のバンド8に対応しているため、繋がりやすさを求めるのであればソフトバンク回線が最も適していると言えます。

ソフトバンク回線が海外製品に強いって言われるのはそういうことですね。

コダシマが回線チェック用に使っている IIJmio の SIM 、コレはドコモ回線のものですが、それを FPad で使っています。

今のところ一切問題なく通信しています。

GPS にも対応しているので、カーナビ代わりに使えるのもありがたいです。

この辺のフットワークの軽さは良いですね。

気になるお値段。

HEADWOLF FPad 1 のお値段を Amazonでチェックしてみると、通常は17,999円ですが、2,000円引きクーポンの利用で15,999円で販売されています。

公式のストアでも $119 で販売されていたので、概ねこの金額になるのではないでしょうか。

https://www.headwolf.net/ja-jp/products/headwolf-fpad1

先日 Amazon のタイムセールがあり、そのタイミングではガッツリ安くなっていました。

確か、14,000円切ってたと思います。(スクショ撮り忘れた…)

案件から始まってすっかりドロ沼にハマったコダシマが思うに、Fire タブレットに手間をかけてサポートを受けられなくするよりも、初めから Android タブレットを選んだほうが早く届くうえ、使い勝手も良いように感じます。

この FPad 1 は、スペック的に Fire HD 8 Plus よりもちょっと良いくらいなので、お値段的にも妥当かと思います。

気になったところ。

全体的に好印象のタブレットですが、ただ1点、気になったのがバッテリー容量。

スペック表には 4,000mAh とありますが、14種類のハードウェアチェックアプリを使って端末情報をチェックしたところ、いずれのアプリも実際のバッテリー容量は 3,600mAh と出ました。

本体の厚さがあるだけに 4,000mAh と信じていたぶん、なんかガッカリ感が強かったです。

ってか、中華系のブランドって、バッテリー容量を四捨五入する傾向にあるのでしょうかね?

技適とかちゃんとしていただけに、悪目立ちした印象です。

追記:

メーカーより、バッテリーの件で技術資料をいただきました。

第三者機関の試験報告書です。

こちらの資料によるとバッテリー容量は 4,000mAh で間違いないようですが…

HEADWOLF FPad 1 のまとめ。

今回は Fire タブレットもいいですが、同等のタブレットはいかがですか?という内容でした。

お値段的に同等で、機能的には SIM が使えたり、カメラの解像度が高かったり、ライトがあったりと Fire タブレットよりも使える幅があるかと思います。

ケースや充電スタンドといったアクセサリーについては、Fire タブレットの方が充実していますが、アプリをインストールすれば Amazon の各種サービスも Fire タブレットと同じように使うことができます。

バッテリー容量の件は少し残念に思いますが、とは言えそこまでバッテリーの持ちが悪いということはありませんでした。

バッテリー以外については全体的に好印象のタブレットだったので、セールのタイミングにでもチェックしてみてはいかがでしょう?

参考サイト

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